>>199(144さん)
>はい、それはすでに理解しています。
ならば、疑問は何でしょう?
論理を計算に変えようとする傾向は、哲学者ライプニッツ以来のもので
すが、ラッセルやフレーゲ辺りに起源をもつ現代の形式主義論理学や
記号論理学は、コンピュータという成果を除けば、むしろ論理的思考や
記号理解を妨げる数学主義と言えるでしょう。哲学者ヘーゲルの言葉に
「数とは無思想(無概念的)な概念であり、数学的推論(証明等)とは
事物の内面に入り込まない外面的(外延的)思考である。」
という趣旨の批判がありますが、物事の内面的な本質を理解することは、
それを計算処理することではないし、むしろ「集合、真理(表)、計算、
推理等々とはどういう事柄なのか」を反省的・概念的に理解することが
論理的思考を鍛えることに結びつくでしょう。