議論「死刑制度に反対ですか賛成ですか?」Part5

このエントリーをはてなブックマークに追加
844毎度
   3 死刑の積極的根拠を示せ、に対して、終身刑に根拠が無い、では応じたことにならない。

     終身刑は死刑に比べ侵害性が少ないと考えられる。また終身刑に処することで、改悛した場合に
     犯罪に至った状況や、現在の心境を書かせることは、教育的に見ても人々の関心を満たすうえでも
     被害者の精神を救う上でも好ましいことである。さらに、死刑に至るような犯罪を犯す条件は、
     行為者に備わった条件だけに限られない。行為者が属した環境にも、行為者の反社会性を増長する要因が
     あったと考えられる。特に犯罪が社会に対する観念的な復讐である場合はそうである。
     その意味で、犯罪の責任は犯罪者が属した社会的関係にもあるというべきであり、
     犯罪を行った者に対して絶対的応報を行うことで、社会的関係が解決される
     (制度的な正当性を主張する)とすることは、不当である。

   4 4は刑罰一般の「正統化」事実 >>663-665 >>669 の指摘であり、正当性の説明ではない。

    ・「国民」は、観念である。国民の… 強力〜とは、支持者の観念の強さ、または支持者の数であり、
     前者なら外的に無意味な主張であり、後者なら普遍的=支持者の数と重複する。そして、支持者が多い点を
     示すことは、正しい主張であると論ずることではない。
     (正しい主張が普遍的であると論じること (殺人スレにおける毎度の議論の一部) とは別。念のため)

    ・継続的、は、明らかに事実に反する。死刑制度を「欲求」することが、(日常的に)国民の間で「継続」
     されている事実は無い。せいぜい、廃止論に反対する者が多数派であると言うべきであり、これは
     普遍性と重複する。死刑制度のことなど、普段は頭にないのが普通である。4自体が、応報人の倒錯を示している。
     >>464 >>507冒頭参照