おお、盛り上がってるね。私が結論を出そう。
>>451は理解していないけど、「純理論的には」刑罰(というか法律)一般に
根拠なんてない。どんな犯罪だって、野放しにしても構わないといえば構わない。
共同体の運営の上で実際的な不都合がある、ってだけの話だ。刑罰の是非というのは
そもそも政策的合理性の問題で、刑法学なんてのは、実はその権威づけのための
「擬似理論」に過ぎないんだ。一般には応報的正義の実現、一般予防、特別予防、
なんて視点があるけど、そのどれに照らして見ても凶悪犯罪に対する死刑は
すこぶる合理的な刑罰で、これより優れた刑罰はないといってもいいくらい。
ちなみに「人命の絶対尊重」なんてのは純理論的には何の根拠もないただの
「イデオロギー」。本気で信じている奴はあんまりいないから、政策的根拠も
ない(だから庶民には死刑賛成派が多い)。まあ人権思想そのものがそうなんだけど。
かろうじて「冤罪の場合に取り返しがつかない」ってのが唯一の「政策的な」
廃止の根拠なんだけど、これも実は「純理論的には」死刑の問題じゃないんだね。
交通事故で人が何万人死んだって、自動車を廃止しろ、って結論にならないのと
同じことだ。事故を減らせばいいだけの話なんだから。