ドゥルーズについて語るスレ…ってあった?

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174考える名無しさん:02/11/13 05:43
訳文の上手い人ほど、前から訳し下そうと努力するわけで、
d'autant plus A que B を前から訳すと 157 で引用されているような訳文に
なってしまうことは理解できる。
実際、こういう訳し方で通用する場合もあると思う。
d'autant plus A que B はそれ自体は「因果関係」というより
A-B間の「程度の呼応関係」を指すので、問題は、ドゥルーズの
原文の内容に強い意味での因果関係を読むべきか否か、ということ
になる。最終的には文脈で決定するしかないね。
私はドゥルーズのこの本をいま手元にもっていないので、
本格的な議論に加われず申し訳ないが。
175ななしさん:02/11/13 06:05
批評空間第一期三号 1991 ベネッセ に
*詳細な訳注つきで*掲載された
「カント四表現」田中敏彦訳 では次のように書かれている。
「訳者付記」において田中は「訳出した小論は、まず「カントの批判哲学」
の英訳1984の序文として英訳が発表され、仏語原文は二年後に「哲学」第九
号に掲載されたものであり、(<philosophie>no9,1986,ed.Minuit)
翻訳に当たって両者を参考にした。」
ところで、誤訳が疑われている個所だが、この号において、該当個所がない。
翻訳はされていないのであった。
176154:02/11/13 07:50
>>175

>>翻訳はされていないのであった

ヴァージョンが違うんですよ。
<philosophie>no9,1986,ed.Minuit の原稿にドゥルーズ先生はおおいに加筆修正して
『批評と臨床』ヴァージョンを発表してます。

それにしてもかっこいいテキストだなあ、ホント
177 :02/11/14 17:38
けっきょく誤訳だって騒いでたやつらは、なっとくしたの?
178考える名無しさん:02/11/22 22:49
誤訳指摘厨は逃走しますた
179考える名無しさん:02/11/24 01:11
批評と臨床の感想ウプされないね
180考える名無しさん:02/11/28 02:42
『襞』を理解できるぐらいの頭脳が欲しい
181考える名無しさん:02/12/03 02:26
質問〜
講談社現代新書ドゥルーズの哲学p200
もし戦争が起こるとしても、戦争が起こらないことは可能である。
すなわち、もし本当に戦争でも、非戦争は可能だ。
ってどういう意味?
テスト期間にこんなの読むんじゃなかった。。。
182考える名無しさん:02/12/03 06:02
ああ、そこはね。ドゥルーズの肝だよ。
戦争についてはアンチオイディプスと千のプラトーを
参照してほしい。まあいいや。
近代戦争は国家間戦争という風に一般に定義される。
だから、たとえばブッシュがイラクに対してやろうとしているのは
近代戦争。もちろん、いまやアメリカは世界の警察たらんとしているわけで
国連を巻き込んでの戦争だが、結局は世界の警察という面目をつかっての
アメリカ国家による戦争、近代戦争です。
一方が他方を占領すること、武力を放棄させることなどが目的となる。
そうした近代戦争がおこるところでなお、逆にドゥルーズとがたりは
別の流れ別の動きが可能であり、別の戦争ただしこちらは彼らの用語での戦争が
可能だといいます。それは基本的にはどの国家にも資本主義にも専制君主にも
荷担しない、ある戦いのことです。それは、一見、どこかの国家や資本や君主に
荷担するかに見えてその実べつの方角を志向する流れなのだというわけです。
これは、確かに見えにくい流れだけれども、歴史そして地理を重視してきた彼らの
歴史的認識でもあります。よくみると、ミクロなところで見えているものとは別の動きが
みえるというわけです。
ドゥルーズについては基本的に、偶然と生成の肯定、一つのものの内なる多様性の肯定と
こちらが重要ですが、多様性が一において(存在の一義性)
肯定されること、存在は生成だというばかりでなく、生成の存在が肯定される
この点を理解してください。ようするに、生成とはいえ、多様性とはいえ
可能なものとは異なり潜在的なものであり大変に見えにくいし予見すらできないといってよいようなものであるが、
なおそれを待つことが重要だといえるとおもいます。すなわち、待つものの
いったい何を待っているのかというとちょっとわからない、そんな「待つこと」が
彼らの言う意味で多様性と偶然性と生成の来るべき条件だといえるとおもいます。
183考える名無しさん:02/12/03 08:17
ルーズードゥ
184考える名無しさん:02/12/03 12:19
英語でててるclaire coolbrookつう人のドゥルーズ入門書てどうですか
二冊ほどで照ると思うけど
185考える名無しさん:02/12/03 12:56
>>182
馬鹿
186考える名無しさん:02/12/03 18:55
>>182
181の本読んだけど、そういう意味じゃないっぽいよ。
俺もあまり理解してないが
187考える名無しさん:02/12/03 19:06
>>182
>>181の本読んだんですか?
文脈上折れも違うと思う
188考える名無しさん:02/12/03 21:27
馬鹿が自演してるなあ
189考える名無しさん:02/12/03 21:42
>>184
Colebrook も悪くないけど、漏れは
John Rajchman の The Deleuze Connections
をオススメしたい
190考える名無しさん:02/12/04 00:39
>>188
188=182ならカコイイのだが
191考える名無しさん:02/12/04 01:23
檜垣氏のインタビュー読めるよ

http://www.nhk-book.co.jp/magazine/column/book/
192考える名無しさん:02/12/04 01:32
いくらドゥルーズが資本主義を
否定してもマルクス主義の暴力革命を肯定
しない限り、ドゥルーズの思想は
資本主義の一層の拡大に利用されるだけだ
193181:02/12/04 01:35
>>182
さっそくのレスどうもありがとう。
182さんが言ってるのはドゥルーズの戦争論(?)ですよね?
僕が聞きたいのは181で書いた文脈上の意味です。
そのページでは
1 もし戦争が起こるならば、戦争がおこらないことは可能ではない。
  すなわち、もし本当に戦争なら非戦争は不可能だ。
2 もし戦争が起こるとしても、戦争が起こらないことは可能である。
  すなわち、もし本当に戦争でも、非戦争は可能だ。
これら2つはどちらも正しいが、もし明日戦争が起こるとすると
1か2のどちらかを選ばねばならない、以下云々ってかんじに議論が進みます。
そのあとの議論はとてもよく分かるんですが、どうしてもこの2の意味が分かりません。
この本が手元にある方、どうかお助けあれ
194考える名無しさん:02/12/04 01:36
読んだ。漏れのなかでは、好感度up。
哲学ほど実践的なものはないと断言していたのがイイ
195194:02/12/05 03:08
読んだのは>>191のインタヴューのことね、いちおう
196考える名無しさん:02/12/06 17:23
>>190
ばれちゃったのねage
197考える名無しさん:02/12/11 13:59
「千のプラトー」を読んでみようとしたのですが、わけわかめでした。
でも、6千円以上出して買った本なので、なんとか理解したいのです。
何か、「千のプラトー」をぐいぐい読めるようになるための、副読本の
ようなものは無いでしょうか。そもそも私は哲学について全く素人なので、
用語の一つ一つが分からないのです。よろしくお願いします。
198考える名無しさん:02/12/11 15:08
>>197
『構造と力』でしょ。
これより解りやすくて問題の所在が鳥瞰できる入門書はないでしょ。
199197:02/12/11 17:16
>>198
早速のお答え、ありがとうございます。すぐにクロネコヤマトの
ブックサービスに注文します。
200考える名無しさん:02/12/11 20:05
>>198
あれはどちらかというと、反エディプスの第三章の
副読本じゃないっすか。
前近代の二つの社会について
の話がメインで、それもどちらかというと
D-Gの文脈よりも、レヴィストやラカン・バタイユ的な
文脈で語っているので、前提知識の整理として便利。

D-Gの思想の全体像を見るのなら、
逃走論の今村との対談部分の方が、むしろ分かり易いかと。

どちらにせよ、先に反エディプス読んでおいた方が、
良いんじゃないっすかねえ。
201考える名無しさん:02/12/11 20:30
分子について、蚊柱みたいなものと喩えたのは、
浅田のどの本でしたっけ。
あれは分かり易いと思いましたが。
202考える名無しさん:02/12/12 01:25
>>197
少なくとも、「平滑と条理」を本気で読むならば、
 ※複素関数論
    ⇒ 積分は特異点の配置でのみ決まる
     (と聞いて、なるほどとわかる)
程度の大学学部初等の数学の教養は必要でしょう。
203197:02/12/12 16:57
>>202
うーん、数学か……センター試験程度の知識しかないな。
ともかく、アドバイスありがとうございました。
204考える名無しさん:02/12/16 18:05
age
205考える名無しさん:02/12/16 18:09
>少なくとも、「平滑と条理」を本気で読むならば、
 ※複素関数論
    ⇒ 積分は特異点の配置でのみ決まる
     (と聞いて、なるほどとわかる)
程度の大学学部初等の数学の教養は必要でしょう。


あなた本気でそんなこといってるならなんの数学の知識もないね。
彼らの数学のでたらめぶりはさんざん暴露されてるのに。
197さんは岩波から出てる「知の欺瞞」という書物を読んだ方がいい
206考える名無しさん:02/12/16 18:13
三・・・・流・・・・・・・・学ぶ・・・・・・・・・・・・・・・・・ない・・・屁。。
207考える名無しさん:02/12/16 18:17
はっきり言って、自分の足元が掬われてしまった。転んだ後、どう起き上がればい
いのか? 重く考えさせられたのがこの本。
本書は、ポストモダン思想にみられる「科学」の濫用について、鋭く批判を浴びせ
ている。ジャック・ラカンによる、主体(患者)理解のための、「トーラス」(浮
き輪のような曲面)と「虚数」の援用、ジュリア・クリステヴァの詩的言語の理論
化に使われた「無限集合」、ボードリヤールの「非ユークリッド空間」、ドゥルー
ズとガタリにいたっては余りにも多すぎる数学用語の濫用。「なるほど!」の連続
が、“目からウロコ”を促し、はては過去に読んだこれらの本を再び読み直したく
なる。これまでの自分の理解もおぼつかなくなってしまった。
もちろん、科学の濫用の批判であって、ポストモダンすべてに対するアンチテーゼ
ではない。とはいえ、「知」の欺瞞を暴く名著である。
208考える名無しさん:02/12/16 18:18
必死だね・・・・。はぁ。
がんばってね。
209考える名無しさん:02/12/16 18:19
八〇年代後半から、「知」の大きな潮流になったポストモダン哲学。これに
真っ向から挑戦する一つの事件があった。物理学博士である著者の一人が、
米国で人気のポストモダン系学術誌に「近年急増してきたタイプの論文」に
似せた「パロディー」を投稿し、見事(!)受理されて出版された後、いた
ずらを公表したのだ。物理学や数学を無意味に濫用(らんよう)したこの論
文は「科学的」というアプローチに根本的な疑問を投げかけた。
こうした経緯から、本書は後に「サイエンス・ウォーズ」の名で繰り広げら
れる科学論争の火種になった。著者らはラカン、クリステヴァといった思想
家たちの論文を取りあげ、「さも関係ありそうに科学の言葉を羅列するとい
う一種の詐欺」を過激に指摘していく。
210考える名無しさん:02/12/16 18:22
ソーカルは科学主義バカ。
211考える名無しさん:02/12/16 19:45
ドゥルーズの現代数学に対する知識はともかく、
微積に対する知識は信頼できるんじゃないの?
仮にもライプニッツ研究家なわけだし。
数学畑出身の小泉義之も、微積の方向
からドゥルーズを解説してたよね。
212考える名無しさん:02/12/16 19:49
まあ、千プラに関しては、「我々はリゾームのように書いた」
っていうぐらいだから、そもそも正確な理解を目指す方が間
違っているので、別に微積の知識は必要ないんじゃ?
と思うけど。
美術や文学の引用だって、おそらく「間違い」だらけでしょ。
「我々は器官なき身体という言葉を全く正反対の意味で
お互いが使っていたことを知って大笑いしたことがある」
みたいな事言ってたし。
213考える名無しさん:02/12/16 19:49
ほんとに必死だ。三流もはるか先を逝く(w
214202:02/12/17 02:22
>>205
本気で言っているのでしょうか?

差異と反復 や 千のプラトー の(翻訳の問題はおいておいて)
微分や解析(含む複素解析)の前提は、学部初等程度には
緻密な論理を展開されていると思います。

80年代の、日本での解説は、哲学的な、あるいは、数学的な
緻密な論理展開をあまりに無視しすぎていると思いますし、
例えば、イギリス哲学の伝統が数学と切り離せないのに対して、
日本はあまりも文学に偏りすぎている気がします。

私は数学屋で、ひょうなことからドゥルーズを読むようになったので
哲学的な素養は、ほとんどないのではありますけど。

まぁ、釣られたというなら、これ自体、無用なレスだということになるのですが。
215考える名無しさん:02/12/17 13:52
>>214
だよねえ。
カオス理論とかに関しては、本人も
認めたとおり、デタラメらしいけど、
ライプニッツの研究家が、微分を
デタラメに理解していることは、
あり得ないわけで。
216考える名無しさん:03/01/03 07:50
age
217考える名無しさん:03/01/03 09:46
文芸批評家が哲学語るから悪いんだよ。
218これってどうよ!!:03/01/08 05:05
17 名前: mimesis 投稿日: 01/12/22 03:12
「差異は、本性上、反復と、たとえばどれほど極限的な類似であろうと、
その類似との間にある。」(19頁)
 ここの翻訳はあまりよくない感じ。
「極限的な類似」?(゜Д゜)ハァ?って感じ。
かなり誤訳ぽい。
 原文は、
 "La difference est de nature entre la repetition et
la resemblance, meme extreme. " (p7)。

 私なりの訳を試みると、
「反復と類似との差異は本性上のものであり、……」。(*)

「本性上の差異(difference de nature)」は『ベルグソニスム』の
序章、しいてはベルクソンの『試論』に沿って理解すべきものだと思う
のですが、如何でしょうか?
 『ベルクソニスム』の「規則2」
「見せかけに抗して、本性上の差異いいかえれば実在の分節を
見つけだすこと。」

(*)すいません。meme extremeの部分がよく分からない。
どなたかお願いします。財津氏もそれが分からなくて変な訳に
なったという可能性もある。
ぼくがアホで語学力不足なだけかな?
219考える名無しさん:03/01/08 11:23
「ベルクソンの哲学」を読むスレ
で聞いた方が良いんでない?
220山崎渉:03/01/08 19:17
(^^)
221考える名無しさん:03/01/15 17:49
差異と反復あげ
222考える名無しさん:03/01/15 17:57
理系の知識は皆無です。
三角形の一辺を最大化させたら線になることぐらいしか知らん。
223山崎渉
(^^)