失業の哲学

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1ハロー:02/06/24 01:36
失業しますた。
どうしませう。
2考える名無しさん:02/06/24 01:37
今だ!701ゲットオォォォォ!!  
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄
    ∧∧,..,、、.,、,、、..,_       /i          (´´
   ;'゚Д゚、、:、.:、:, :,.: ::`゙:.:゙:`''':,'.´ -‐i       (´⌒(´
  ⊂'、;: ...:⊂ ,:. :.、.:',.: .:: _;.;;..; つ  ̄  ̄≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡
      `"  ''`゙   ´´         (´⌒(´⌒;;
                 ズザーーーーーッ
3考える名無しさん:02/06/24 01:44
2ちゃんに就職しなさい。
一生居ていいんだよ。
4考える名無しさん:02/06/24 02:01
>1
経済板逝って、帰りに政治板寄って、最後はメンヘル板へ
とっとと逝ってよし!
5考える名無しさん:02/06/24 02:06
>>3
禿げ同
1よ、君なら哲学板で食って逝ける。
6考える名無しさん:02/06/24 02:19
転職板逝け
いやハロワ逝け
7ハロー:02/06/24 02:29
いろいろ逝きました。
もちろんハローワークにも。
でも40近くにもなって、学歴は高卒なので誰も相手にしてくれません。
本当は知的な仕事がしたいのです。
でも>>5さんの励ましの言葉でなんか勇気が涌いてきますた。
哲学板に来て正解ですた。
8考える名無しさん:02/06/24 02:58
>>1
マルクススレにいってOFW氏に
相談してみてください。
9考える名無しさん:02/06/24 04:04
ネタスレ
40すきせれば学歴なんか意味ない、
10ふにゃぽん:02/06/24 08:46
>>7
>本当は知的な仕事がしたいのです。

なんか、本でも書けば?
11考える名無しさん:02/06/24 09:14
単純労働をしても知性というのは衰えないが、
人とのやり取りがないとそもそも知識を出し入れしたり知性で処理する部分がダメになってくるので
コンビニバイトでもいいから始めるのがいいと思われ。
12ハロー:02/06/24 12:51
>>11
なるほど、とりあえずコンビニというのは現実的ですね。

それにしても、平日の昼間でも書き込みがあるんですね。
この中にはやっぱり無職のひともいるんでしょうね。
無職でいることで精神的なダメージというのはないですか?
無職ではないが無職の知りあいがいて、周りもダメージを受けています。
マルクス主義的な労働賛美というのは合理的ではないんですが、
でもそういう人がいるのも事実なのでこまったもんです。
よくフリードマンの完全雇用は無理、理論なんかを引き合いにだして反論するんですが、
結局見下す相手が必要な人というのが先にいて、それで失業者がタゲットになっているので
ダメージを与えようとする側の動機は合理的な衝動ではないですよね。
14考える名無しさん:02/06/24 13:42
失業=労働からの解放
15ふにゃぽん:02/06/24 13:47
>>1
ハローさん。

いままではどんなお仕事をなさってたんですか?

家族はいらっしゃるんですか?
16ハロー:02/06/24 18:15
>>15>>14>>13
仕事のことはここでは言えませんが、独身でパラサイト状態です。
お金のことは今のところ差し迫った問題ではありませんが、精神的圧迫が…

今日は東海地震がいつ頃くるのかなとページをうろうろしますた。
Xデーは2005年前後という説が多いようです。
少し開放的な気分になりますた。
失業して人間性が醜くなるのを感じます。
今の私はあくせく働いている人々を高みから見下すこともできますが、そんな高
みは自分の妄想ですね。
そしてその妄想が心の中から涌いて出たものではなく、社会の中での自分の身分
(身分の無さ)から来るものだということも感じます。
身分がないという惨めさに加えて、それが作り出す妄想の惨めさが上塗りされて
いるわけですね。
身分は大切だと思いますた。
ただし、身分の差ではなく、身分そのものみたいなやつが。
17考える名無しさん:02/06/24 19:50
まあ、仕事がなく自殺する中高年なんてのも「身分がないという惨めさ」
なんてのに絶望するわけだが。
しかし、こういうときに救いになるのが以外にも「教養」だったりするん
だな。
18台所唐人 ◆SS8u5Q9Q :02/06/24 20:15
>1
私も似たような立場です。
一応働く場所はありますが、所得税を払える収入ではありません。

でも、まともに収入があった時のほうが気分的にはみじめでしたね。
雪印顔負けの大嘘つきまくっている所でしたから。
日毎に自分が悪に染まっていくような想いがつのり、
とうとう、お客さんに、言ってはならぬ真実を洩らして即日クビになりました。
あの時のなんとも表現できない幸福感が忘れられません。
19考える名無しさん:02/06/24 20:29
2ちょんってネダメ、ネヒキ多すぎ。
20考える名無しさん:02/06/24 21:03
一緒にミニコミ誌でも作る?資本金ゼロだけど藁
21ハロー:02/06/24 21:22
>>17
そうですね。
私に欠けているのは教養かもしれません。
しかし中途半端な教養では、身分のない惨めさを正当化(隠蔽)するもうひ
とつの惨めさを追加するだけでしょう。
それでは新興宗教に入信するのと変わりありません。
身分の安易な超越には私は警戒しています。

考えても見れば、もし私が物凄い教養を持っていたら、世間は私を放っては
おかないでしょうから、このようなスレを立てることもなかったでしょうね。

>>18
そういう会社だと優秀な人間も腐ってしまい、退職金もらう前に潰れますよ。
22考える名無しさん:02/06/24 22:13
>>18
>一応働く場所はありますが、所得税を払える収入ではありません。

給料もらっていれば、収入に合わせて源泉徴収されていると思うけど……。
もちろん、年収が低ければ年末調整で帰ってくるよね?
23考える名無しさん :02/06/24 22:18
「教養」っていうのは、徹底して無駄なものじゃないかなあ。
それがなくてもいいけど、あればより人生を豊かに過ごすことができる。
(あくまでも精神的に)だね。

仕事をクビにならないために必要なものは教養ではなく、
当たり前のことですが、仕事のスキルと社内政治力です。
24考える名無しさん:02/06/24 22:21
失業したからって死ぬわけじゃないし
失業保険でのんびりしれ(あればの話だけど・・
25ふにゃぽん:02/06/25 13:47
>>16
>仕事のことはここでは言えませんが、独身でパラサイト状態です。
>お金のことは今のところ差し迫った問題ではありませんが、精神的圧迫が…

ハローさん。
あなたが、もし20歳若ければ、ちょうど、「教養時代」への始まりだったのにね・・・。

ただ、今の状況だと、たとえば、バイトしてなにか資格をとるか、手に職をつけるか
できるんじゃないですか?
26ふにゃぽん:02/06/25 14:19
私も、ハローさんと似たような境遇ですが、なんとなやれてますよ。

今の時点で、失業して間もないんだったら、まずは、時間をおいて、ゆっくり
自分を見つめ直すというところから始めればいいんじゃないかな?

その中から、自分の本当にやりたいこと、出来る事なんかが見えてくるってこともあるし・・・。
>>22 だから1さんと「似たような立場」なのです。
拘束時間が長いわりに実働時間が短く、時給が安いパートタイマーです。
28ハロー:02/06/26 13:46
>>ふにゃぽんさん
私が同業他社に就職すれば、とりあえず失業問題は解決します。
しかし、自分の会社が潰れた段階で、私の中ではこの業界は完結してしまい
ました。
もう十分だという気持ちとともに、精神的にも肉体的にも無理のない仕事を
望むようになりました。(年のせいだけではないような気がするの)
ただ、かつてのなけなしの成功の体験が、間欠的に漠然と気持ちを揺さぶる
んですね。

ここで「身分」の問題が浮上します。
身分は社会的なものであり不可欠なものですから、薄汚れた浮世を捨てて高
等遊民なるマイ身分を決め込むという発想(妄想)は心身の破滅に思えます。
しかし失業が直ちに身分の消失に他ならない決定的な事件だというのも納得
のゆく話ではありません。
身分とは何か?身分とどうつきあうか?妄想的ではなく自律的かつ社会的な身
分というのは可能か?
そんなことを身分0の地点で考えるのを私の当面の「自分を見つめ直す」作業
とすることにします。
これでまだ少し私の中でくすぶる社会へのある種の怨念を相対化できそうです。
分相応な問題が整理できたおかげで、「時間をおいて、ゆっくり」やる精神状
態になりますた
29ふにゃぽん:02/06/26 14:17
>>28
ハローさん。

>しかし失業が直ちに身分の消失に他ならない決定的な事件だというのも納得
>のゆく話ではありません。

平日の昼間に、こうして二日続けてカキコできるところからして、私の「身分」も
分かられそうですが・・・。(w

ハローさんの、そうした「身分」へのこだわりがあるということは、こう言っては悪いが、
ハローさんの中に、その「前職」での虚栄心だとか、つまらない常識だとかが
あったということでしょう。

ですから、それを解消したいと思われるなら、「前職」にいたころ、無意識的にせよ、
どこか蔑んで見ていた職業、たとえば、ガイシュツのコンビニ店員だとか、
清掃業者だとか、現場作業人のような仕事を、とりあえずやってみるのもテかと・・・。

そうすることで、ハローさんの中の、「社会へのある種の怨念」をより「相対化」させ、
かつ、さらにそこから自由になれるかもしれません。

そうなったときに、初めて、その「怨念」の正体もはっきりし、かつ、場合によっては
「同業他社」に再就職することになっても、その「怨念」から距離を取れるようになるかも
しれません。

とにかく、あせらず、じっくり時間をおきましょう。


30666:02/06/26 20:42

ただ独り、犀の角のように歩め






頑張れ。
31考える名無しさん :02/06/26 23:04
7月号の中央公論の阿部勤也の『日本の世間は「無職」をゆるさない』って
論文がおもしろいよ。「働くこと、社会、世間、教養」こういうことを
総合的に語れるのって彼くらいでしょ?
32考える名無しさん:02/06/27 11:00
>>29ふにゃぽんさん
私が>>28でいった身分について。
失業が決定的な身分の喪失であるということは、失業が身分(地位)の上昇を断つ
という事態を意味します。
つまり身分(地位)という概念は身分(地位)の上昇を折込んでいると考えている
わけです。(これは資本の運動に相関したものなんでしょうか?)
今の若い人には当てはまらないという反論もあるかもしれませんが、身分から疎外
されることと身分という概念を乗り越えることを一緒にするわけにはいきません。
身分(地位)という概念は西洋と日本の比較、歴史的な検討が必要かもしれません
が、とりあえずこのような現状分析の上で、身分から「身分の上昇」を排除するこ
とで、自分自身にとっての身分をリセットし、他方、社会的なレベルでのその排除
の可能性を考えてみたいです。

>>30
>ただ独り、犀の角のように歩め
いい言葉ですね。

>>31
薄気味悪いほどタイムリーなテーマですね。読んでみます。
33考える名無しさん:02/06/27 12:06
日本の社会における‘身分’なんてものは、たかだか会社の中に‘席’があるかどうか、その席次がどうであるかに過ぎないでしょう。
会社内‘席次’は結局、「会社組織の傘下にいる」ということ以外何物をも物語らず、身分ということなら、「他人が儲ける手伝いをして、その駄賃をもらう身分」と「そういった構造に頼らず生活を成り立たしめる身分」の二者しかないのではないでしょうか。
『西洋』とひと括りに出来るかどうかはわかりませんが、少なくとも欧米の友人達から見ると、日本人は「会社に頼り過ぎていて気持ち悪い」といいます。
もちろん欧米にも会社べったりの人間はいる。
ですがそれは、会社の仕事をすることによって自己実現が出来るから、ということらしいです。
橋をかけるようなビッグ・プロジェクトとか、破格の給与とか、ですね。
破格の給与といっても年収6万ドル以上が‘破格’で、それを求めるとなると、雇われるにせよ、自分で事業を起こすにせよ、『会社』というものと付き合って行く覚悟をすると。
そんな彼等から見ると、日本人は会社に頼り過ぎていて気持ち悪いそうですが、逆にいえば、日本の会社というものが、働く者の首根っこまで掴み過ぎているともいえそうです。
それは何故かについては、阿部謹也を読んでみた後、またいずれ。
では、夏風邪などお召しの無いよう。
34あなたはいったい何人いて誰が本物なの??:02/06/27 12:08
号外!!
ITを活用してよい製品を広めようというビジネスです。
流通コストをかけないこの形態は、
AT&T、GM、マスターカードなども採用しだしている最先端方式です。
オンライン集客を活用して、よき製品を広めよう。
下記のHPを一度、見てください。
http://ailove22.fc2web.com/lpd/index.html
35ハロー:02/06/27 13:51
>>33
評論家がいうところの会社社会というやつですね。
中央公論の阿部謹也を立ち読みしてきますた。
身分が「身分の上昇」を折込んでいるとして、それはヨーロッパも日本も同
じだと私は考えます。
阿部の立論を踏まえれば、キリスト教を背景に発達した資本主義社会の身分
(地位)と、世間を温存したままそれを取り込んだ日本資本主義の身分(地
位)は別個に考えるべきでしょうね。
日本の特殊性がある程度透けて見えますが、おそらくヨーロッパも尋常では
ないですね。

あなたがおっしゃるように身分なんて「たかだか」のものかもしれません。
しかし私にとってそれは考える端緒です。
知識欲があまり旺盛ではない私は、身に迫る生々しい端緒がなければ勉強し
ないのです。
36考える名無しさん:02/06/28 02:42
>>ハローさん
哲学的とはちょっと違うかもしれないけど、
会社に属することによって得られる「身分」は、手段であって目的ではないと思うのです。
(したいことをするために必要な身分であれば別ですか‥)
ですから失業による「身分」の喪失は付随するものであり、「身分」自体は不可欠なものではないと思う。
仕事による自己実現を望むものは、「身分」より「仕事内容」を重視するでしょう。

しかし、ある程度の社会的地位を得ることを自己実現の要素としている人には、
失業による身分の喪失は、重要な問題となるでしょう。

>つまり身分(地位)という概念は身分(地位)の上昇を折込んでいると考えている
わけです。

この言葉から察するに、
ハローさんは社会的地位を得ることを自己実現の要素とかんじているのでは‥
それならば、自己を見つめ直すよりも出世へのスタートをきった(同業他社への就職)ほうが無難かも
見当違いだったらスマソ
37Kurihara:02/06/28 02:56
資本と国家へ対抗しましょう。
ハローさん。
詳しくはこちらへ。http://www.nam21.org
38ハロー:02/06/28 20:02
>>36
「身分(地位)という概念は身分(地位)の上昇を折込んでいる」という認識の
上で、身分から身分の上昇を取り除けないかを>>32で問題にしております。

以下のように議論の水準を設定すればわかりやすくなるでしょうか。
(1)個人レベルの現状分析
(2)個人レベルの問題解決
(3)社会レベルの現状分析
(4)社会レベルの問題解決

35さんの目的・手段のお話は(2)にあたります。
恐らく35さん個人は(1)において既に目的という答えを持っておられる。
だから(3、4)抜きで直ちに(2)で結論を出すことができるんです。
私の場合(1)の現状分析は出発点で、それ自体問題解決の起点にはなりません。
(3)をある程度考え、そこから(4)を引っ張り出し、(3、4)の視点を
(1)に加えてから(2)を考えたいと思います。

でも私自身、(1)から直に(2)で引き出せる結論がないというのは正確ではあ
りませんね。
とりあえず、しばらくはこうしてのんびり考えることにしようと決めたわけですから。
3936:02/06/28 23:29
>>38
なるほどたしかにそのとおりです。
僕の場合は、「社会は不条理である」という認識があり、
個人的な思考は、社会的な概念と切り離して考える傾向がありますね。
しょせん社会なんて個人の集団であり、そこには理念など存在しないのですから。

僕も現在無職です(ワラ
社会的身分と世間体を重視して職を選んでしまった結果です。

では逆に、ハローさんはなぜ社会レベルにまで広げて自分を捉えるのでしょう?

40考える名無しさん:02/06/29 04:26
阿部公房(こんな字?)の「砂の女」というお話を思い出しました。
組織の中での、社会の中での「身分」ってモロいものです。
場を離れたら ただちに消失してしまうもの。
それが消失したら、その人は何者なのか、何者でもなくなってしまう?
そういう構造を解脱した「何か」に意味づけをすることが 
社会的な仮面を持たない生き方の哲学になるんでしょうか?

実際問題、失業は哲学になりにくいでしょうなぁ・・・・
失ったんではなくて 職業を持たない働かないを選択したんであったとしても
資産でもあって自由に何でも出来る境遇なら別ですが
やはり現実社会も乗り切っている上での精神性でないと無理がありそう。
41考える名無しさん:02/06/29 06:30
近代ではそもそも個人に居場所とか身分とかは無いのよ。
戦後日本でも正社員身分が保障されてたのは戦後の一時期、
しかもある程度の規模の会社だけでしょう。
阿部謹也なんか真に受けるのやめて、宮台でも読んでマターリしたら。
マターリできない人はまだカイシャイン特権の不当な誇張が残ってるんだよ。
42ハロー:02/06/29 14:30
36さん(>>39
あなたが「世間体」を捨て、自分の目的のために仕事を手段としてみなす
ことで主体性を行使するのであれば、それはみごとなことだと思います。
私はそれを否定するどころか、自分にとっても望ましいことだと思います。

ところで「しょせん社会なんて個人の集団であり、そこには理念など存在
しないのですから」というのはいかがなもんでしょう。
個人の集団は単なる集合であり、社会ではないですよね。
たくさんの個人を足し算しても社会は見えてきません。
社会とは人間が持つ理念に一つにほかならないとも言えるのでは?
まあ、哲学的なことはよくわかりませんが。

人は他人・社会から承認されたいという根深い欲求を持っていると思います。
承認といっても有名になるということだけではなく、日常のささいなことも
含みます。
この承認されたいという欲求が「不条理」に社会(会社)で利用されること
で、まるで自分が主体的であるかのように錯覚するわけですね。
しかし承認の道を断たれると、承認されたいという欲求は、自分で自分を承
認する自閉に落ち込む可能性があります。
そしてその自閉世界の正当性は社会を「不条理」とみなすことで維持される
わけです。
あなたの「しょせん社会なんて」という物言いにそれをかすかに感じます。
私自身承認されたいという思いに身を焦がしながら社会にすけこまされたり、
自己承認の自閉世界に篭ったりもしますが、そのどちらにも抵抗したいとい
う気持ちはあります。

これから2日間出かけます。
>>40さん>>41さんへのレスはのちほどさせていただきます。
43ハロー:02/06/29 14:38
>>37
とても興味深いですね。
私には難しすぎるようですが、のちほどレスさせていただきます。
44ハロー:02/07/01 19:11
>>40
>やはり現実社会も乗り切っている上での精神性でないと無理がありそう。
おっしゃる通りです。

>>41
>近代ではそもそも個人に居場所とか身分とかは無いのよ。
見方を変えれば、現代においては一部の企業の正社員以外の日本人の「居場所」
「身分」は第三国化しているともいえるのではないでしょうか?
つまり体のいい植民地ですね。
植民地には植民地の身分というものがあるわけで、それが存在していないかの
ようにいうのはあまりに物分かりがよすぎるように思えます。
例えとしては極端ですが、自分を奴隷と思わず自足している奴隷は、奴隷主に
とっては理想の奴隷ですよね。
正社員の身分(地位)には身分の上昇が折込まれ、パートには正社員と区別され
た身分が与えられ、無職・引きこもりには身分0という身分の烙印を押されるわ
けです。
今にして思えば窓際族という身分はなかなかのもんだと思いますが、彼らの居場
所はもうないですよね(公務員はあいかわらず窓際族を謳歌できますが)。

再び
>近代ではそもそも個人に居場所とか身分とかは無いのよ。
そういう認識は居心地がいいですか?
あなたも「不条理」な「居場所」、「不条理」な身分を生きているのではないですか?
少しマターリと「社会の不条理」(36さんの>>39の言葉)を眺めたほうが肯定的な生
き方の新たな可能性が出てくるように思うのですが。
45考える名無しさん:02/07/01 19:30
哲学は儲かりますか?
4636 ◆Kv/v4skA :02/07/02 01:11
>>42
>そしてその自閉世界の正当性は社会を「不条理」とみなすことで維持される
>わけです。

つまりは、社会を不条理と認識することは、
思考を停止するための自己欺瞞だとおっしゃるわけですね。
たしかに>>39での書き方ではそう思われても仕方がないかと思っています。

現在の資本主義を基盤とした社会システムでは、「効率」がもっとも重視され、
自己を見つめ直したり、社会との距離を模索したりといった作業は軽視されがちだと思うのです。
「考える前にまず行動しろ」とくる訳です。
そこで、考えなければ生きて行けない人々は「悩むこと」に悩んでしまう。
そうした不毛な堂々めぐりから抜け出すために、「不条理認識」は必要なのだと思います。
それによって悩むことに意義を見出し(=不条理ゆえ悩む)、
効率重視の社会に対抗できるのだと思っています。

>人は他人・社会から承認されたいという根深い欲求を持っていると思います。

たしかにそのとおりだと思います。
しかし、絶対的な価値観の無い不条理な社会では、
他人・社会からの承認(=客観的評価)は曖昧です。
ですからその承認は自分が下さなければならないと思うのです(主観的評価)。
そういう意味で主観的評価においては、
他者との関係において成立する「身分」はあまり意味を持たないのではないかと思うのです。


4736 ◆Kv/v4skA :02/07/02 01:55
>>44
>正社員の身分(地位)には身分の上昇が折込まれ、パートには正社員と区別され
>た身分が与えられ、無職・引きこもりには身分0という身分の烙印を押されるわ
>けです。

一概にそうとは言えないのではないでしょうか。
僕も一部上場企業に勤務していましたが、
安住の地(精神的な意味で)みたいなものではななかったです。
そこには、能力の差という不平等と、学歴という階層社会が当然のように存在し、
その競争で立ち止まったものは、社員という身内ゆえに奴隷のように扱われます。
たとえその企業内競争に勝ったとしても、業界、国、国家間とその範囲は際限なく広がるでしょう。
その不毛さに耐えられない人間も存在します。
上限を適当に決めて下を見ればよいかもしれませんが、それこそ自己欺瞞でしょう。
これはあくまで僕の考えですけど。

>>45
>哲学は儲かりますか?

儲かりません(ワラ
しかし、儲からないことをあえてしないと前に進めないものもいるのです。
たとえそれが他の人によって既にやり尽くされたことでも。
48ハロー:02/07/02 13:16
>>46(36さん)
>つまりは、社会を不条理と認識することは、
>思考を停止するための自己欺瞞だとおっしゃるわけですね。
違いますよ。
不条理への捨てぜりふが自己欺瞞の現われなのであって、「認識」はその逆です。
>たしかに>>39での書き方ではそう思われても仕方がないかと思っています
という36さん自身、そのことはよくわかっているわけですが、念のために。

>そうした不毛な堂々めぐりから抜け出すために、「不条理認識」は必要なのだ
>と思います。
まったくその通りですね。

>絶対的な価値観の無い不条理な社会〜以下の文〜
「主観的評価」という表現には違和感を感じます。
社会的な承認の形式を主観の中に持ち込んでいるだけにも見えます。
「絶対的な価値観」あるいは「理念」(>>36)は承認の対象でしょうか?
「承認」の対象ではなく「理解」の対象、あるいは理解するしかないものではないでしょうか?

>他者との関係において成立する「身分」はあまり意味を持たないのではないかと思うのです。
ここで「他者との関系」を考えたいと思います。
人は36さんの「理念」を理解するか理解しないかだけです。
それなのに人が36さんの理念に評価を下す(「考える前にまず行動しろ」)のは
越権ですね。
しかし私は社会も理念のひとつだと思いますので、理解の対象に限られた理念と、それ
だけではなく同時に承認(評価)の対象でもある理念というのもあると思うのです。
身分が議論されるのは後者の理念のもとにおいてです。(続く)
49ハロー:02/07/02 14:18
>>48の続き
理念の2つの局面についていいました。
しかしいずれにせよ「理解」がからむのならそれは他者の契機を排除するもの
ではありません(俺の理念は他者には理解できない、という理念を除いて)。

ところで、オランダのワークシェアリングをご存知でしょうか?
パートにも時給・社会保障等において正社員と同じ権利を与えるというものです。
実現に向けては官民の利害のすり合わせの問題、一般的な普及の問題があったと
思いますが、時間はかかりましたがすべてクリアーしました。
社会という理念なくしては実現できなかった例だと思います。
日本のワークシェアリングの議論と比較すればよく解ります。
(とはいえオランダにも弱点はあります)

>>47(36さん)
私が「身分(地位)には身分の上昇が折込まれている」というのは、身分の
上昇が約束されているということではなく、身分の上昇に急き立てられるこ
とを意味します。
人はそこで倒錯的な主体を立ち上げるわけです。
会社に飼いならされているにもかかわらず、自分が会社を背負うような主体、
あるいは身分の上昇に急き立てられているにもかかわらず、自分の自由の上
昇ととらえるような主体。
身分から身分の上昇を切り離す社会的な理念、モデルのヒントはオランダの
ワークシェアリングにあるように思えます。
50考える名無しさん
お前ら正直ヴォネガット好きでしょ?