455 :
竹田青嗣「近況とエッセイ」:
456 :
考える名無しさん:02/08/21 18:51
柄谷行人のカント論は、強引さが目立ったが、マルクス論は興味深かった。
マルクスの初発の動機をよく汲んでいる。立場と考えはやはりかなり違う
が、仕事としてはとことんやる気合いがあって敬意を表する。
−−「仕事としては」「敬意」か。微妙な表現だな。「初発の動機」に言
及するあたり、いかにもだが。
評論家の神山睦美氏が、最近、現象学研究会などに参加してくれていて、
いつも少し立場の違いが出て面白い議論になる。竹田青嗣がこのところ
近代ルール論などに打ち込んでいるのは、憂慮すべきものがある、とか
言われている。神山氏にはアナキー感度がある。そこから見ると、竹田
は、社会というものを信じすぎている。笠井潔にも同じことを言われた
ことがある。そのほか、いろいろ違和感のあるところを指摘されてとて
も刺激される。
−−批判(これだけじゃわかんねえけど)されると、「刺激」かあ。