●○● Aquirax 浅田彰 part6●○●

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483あらためて確認君
[付記:2001-08-01]http://www.criticalspace.org/special/asada/i010313b.html
 山形浩生のその後の言動を見ていると、これでもまだ誤解が解けていない
ようなので、あらためて確認しておこう。幾何学的にチューブの断面を考え
るというとき、一般には仮想的な面を考えるわけで、そこに実体的な膜が張
られている(それによってチューブの中の流体をせき止めている)などと考
えることはない(そのように特定されている場合を除いて)。クラインの壺
の底面というのも、チューブの断面とまったく同じことなのだから、クライ
ンの壺の底面を考えるといっても、まさかそこに実体的な膜が張ってあり、
その上に実体としての商品が置いてあるなどと考える(そして、実体的な底
をつけたことでクラインの壺をクラインの壺でなくしてしまったと批判する)
ナイーヴな読者がいるとは、私には思いも寄らなかったのだ。そういう初歩
的な誤解さえ解ければ(上述の如くチューブの段階から説明しているのでそ
ういう誤解の余地はないはずなのだが)、クラインの壺のモデルに問題はない。