ミシェル・フーコーのスレが何故ないんですか?

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243考える名無しさん:02/10/13 19:31
>>240
この人よもや「ポジティブ」を「肯定的・積極的」という意味合いで
読んでるんじゃあるまいな…
244考える名無しさん:02/10/13 19:42
>>238
少なくとも医学書じゃないです。
医学史やる人のための本です。
245考える名無しさん :02/10/14 11:50
市野川容孝がどこかで、
安易にフーコーをつまみ食いする最近の研究傾向を皮肉っていたような。
まあ、個人的に身障者へのボランティアに長年従事し、
なによりも東大入学間もない頃に例の凄惨な現場(w)に
居合わせた市野川氏のポジションからすれば、
机上の理論オタはお気楽に見えるだろうな(w
246考える名無しさん:02/10/14 12:13
社会学の方面ではフーコーのつまみ食いが多いって聞いたことあるけど。
247 :02/10/14 17:45
>> 237
禿同。『言葉と物』の記述なんてどう考えても哲学的アプローチから
概念の用法を検討する必要があると思うけれど、日本でそれをやっている
哲学研究者は皆無。とりあえず、ドレイファス&ラビノーの『ミシェル・
フーコー』は押さえましょう。もっともコアな哲学読解はドゥルーズの
『フーコー』であることは間違いないが、論述がおそろしく尖鋭で
フーコー以上に激ムズ。
248238:02/10/14 21:55
どうも、レスありがとうございます。とりあえず中山 元(一瞬、中村 元かと
思った)の「精神疾患とパーソナリティ」の解説部分とフーコー入門を読み
始めているところです。
フーコーが臨床にいた50年代始めって、薬物療法も存在していない時期だから、
あれこれいうのは気の毒かもしれないと思うようになりました。気長にできたら
「狂気の歴史」まで挑戦してみようと思います。
249考える名無しさん:02/10/15 00:38
>>246
いいえみなさん信仰してらっしゃいますですはい
250考える名無しさん:02/10/18 16:49
つかぬことを聞きますが『フーコー批判的読解』て『クリティカルアセスメント』
の邦訳かい?
251考える名無しさん:02/10/18 16:51
>>250
クリティカルリーダー
読者と訳したヴォケもいた
252考える名無しさん:02/10/18 16:57
>>250
あなたの言ってる本の邦訳は出てないと思う。バリー・スマートが
編集した何冊にも分かれた論文集みたいなやつだよね?
253考える名無しさん:02/10/18 16:59
>>252
そうそう。赤い奴。4冊くらいの。まあ文量からして違うよね。失敬。
254表象群落:02/10/18 17:35

 あぐ、
  あぐ、
 ぼく、
  マラ、
    ルメ、
   大、
    好き。
255考える名無しさん:02/10/19 01:34
知の考古学、の邦訳が、まっっっっったく読めません。意味不明。
誰か助けて下さい
256考える名無しさん:02/10/19 01:46
>>255
思考集成2巻の論文を読め
原型。
257考える名無しさん:02/10/19 01:46
>>255
ドゥルーズの『フーコー』を読んで見て下さい。
言表がなんであるかを知りたくありませんか。
258考える名無しさん:02/10/19 01:46
>>257
フーコーとは定義が違う
ミルプラトーっぽいし
259257:02/10/19 02:07
>>258
そうですね。
しかしドゥルーズとフーコーの違いが見えたとするならば、それなりの
フーコー読解が実現したということになります。
個人的にはそういうフーコー読解が生産的でないとは思えません。
260考える名無しさん:02/10/19 02:18
今度思考集成に続いて講義集成だっけか?でるね。コレ―ジュドフランスの。
261考える名無しさん:02/10/19 03:07
「ディルタイと現代」という本の、哲学的人間学(シェーラー、プレスナー、
前期ハイデッガーなど)についての項を読んでいたら「こうした人間学は、
周知のように、フーコーや後期ハイデガーによって手厳しく非難されることに
なるが‥‥」という一節が出て来ました。

後期ハイデガーの方は自分で調べても何とかなりそうなのですが、フーコーには
全く縁がないので、彼の人間学批判がどんなものか、全然見当がつきません
(フランス語も読めません‥‥)。

どなたかフーコーの人間学批判についてご存知の方がいらっしゃったら、
教えていただけませんか。該当する著作や詳しい概説書があれば、それも
挙げていただけるとありがたいのですが。おながいします。
262考える名無しさん:02/10/19 03:14
>>261
『言葉と物』第9章「人間とその分身」および第10章「人文諸科学」を参照。
がんがれ。
263261:02/10/19 03:52
>>262
うわ、レス早っ。『言葉と物』ですか、数分で挫折したかつての忌まわしい
記憶が‥‥何はともあれトライしてみます。ありがとうございますた。
264ななしさん:02/10/19 09:04
from筑摩書房新刊案内2002.9
ミシェル・フーコー講義集成:1971年から死の直前の84年6月までの講義録
第一回配本:10月下旬発売予定
5 異常者たち コレージュ・ド・フランス1974-75 4800円
第に回配本:2003年春 発売予定
6 社会は防衛しなければならない 75-76
第三回 
11 主体の解釈学 81-82年
ノート:現在、原著既刊は上記三冊のみです。今後年一冊のペースで
刊行が予定されています。全13巻予定。
続刊予定:1知への意志70-71 2刑罰の理論と制度71-72 3懲罰社会72-73
4精神医学の権力73-74 7治安・領土・人口77-78 13生体政治の誕生78-79
9生者たちの統治79-80 10主体性と真理80-81 12自己および他者の統治83-84
265考える名無しさん:02/10/19 09:39
ていうかこれ石田英敬に訳させていいんかw
266考える名無しさん:02/10/19 13:08
6巻も仏文の人だけでやると相当酷い訳になりそうだな。
それにbio-politiqueの訳が生体政治か。もう少し何とか
ならないかな。
267考える名無しさん:02/10/19 20:32
思考集成を全巻購入しようと思うのですが、金をはたいて買う価値アリですか?
268考える名無しさん:02/10/20 00:32

>>267
微妙だね。原書だけで読むのはきついから、邦訳があると助かるのは事実。
だけど、翻訳としては、全体的にあまり感心できた仕事ではない。大人数で
訳を行った寄せ集め翻訳集だけど、それならそれで、最低、訳語の統一など
行わなければならないなのに、まったく行われてなくて、フーコーの著作の
題名さえ、訳者によってバラバラ。中には日本語のぎこちない訳文もある。
私は今のところ、特に関心のある論考の収まった巻だけ買って、それ以外は
必要な部分だけを適宜コピーして、原文と合わせて読む、というかたちで
済ませてるけれど、邦訳が手元にあるとパラパラと内容を探しやすいから、
結局そのうち、全部買ってしまうかもしれない。だけど値段が高すぎるね。
講義録も『“社会を守れ”』が石田英敬の訳とは…。この巻に関してはすでに
ポリロゴスのサイトで中山さんが読解ノートを公開してくれてるから、
それを手がかりに自分で読むほうがよさそう。講義録の原文はわりと明快。
269考える名無しさん:02/10/20 00:49
丁寧なレスをありがとう
270考える名無しさん:02/10/20 00:53
やっぱ売れるからかな
どんどん出版してしまうってことは
271考える名無しさん:02/10/20 01:12

今度の講義録なんか、評判になりそうだよね。思考集成は、以前に
何かしらのかたちで出た論文やインタビューが含まれていたけれど、
講義録は完全に初出。それで基本的には、1冊ごとにまとまって
大きなテーマが論じられているわけだから、ほとんど著作と同格。
著作よりずっと細かく議論されていて、ある面では著作よりずっと
思考のプロセスを精密に辿れるような気がするし。原書も邦訳も全巻
出揃うのはまだまだ先だけど、これが揃うと、未完のまま遺された
仕事も含めて、彼の思考の全貌がより具体的に見えてくると思う。
最近『主体の解釈学』を読んでるけど、これはかなりおもしろいよ。
近々出る『異常者たち』は、とりあえず邦訳を買ってしまいそう(w
272ななしさん:02/10/21 17:18
だいたい不毛な二項対立になるな
・訳語の統一を大切に
ーー原書を参照したアーカイブや索引やダイアグラム作成志向ーーアカデミズム読者

・文脈による訳し分け重要ー原書の参照容易さよりも理解しやすさ尊重ーー一般読者
273考える名無しさん:02/10/21 20:21
理解しやすさ、読みやすさがある水準に達していれば、訳語の統一などが
きちんと行われなくても構わないと思う。ただ、理解しやすい翻訳にする
ということは、訳者が、それが当然、一定のバイアスを含んだ理解であれ、
ひとつひとつの単語の意味規定から内容の水準に至るまで、踏み込んだ
解釈のパースペクティヴを持っていなければできないはず。だから翻訳は
むずかしいのだと思う。だけど、日本語としてきちんとした体裁の文章に
なっているかどうか、ということは、それとは別の次元。思考集成などを
見ると、仏文和訳レポートを読んでいるような体裁の悪い翻訳があるのも
事実。翻訳だって売り物なんだから、最低限確保すべき水準ってのはある
はずだ。こんな話、フーコーと直接関係ないから、もうやめておくけど。
274考える名無しさん:02/10/24 20:11
講義録『異常者たち』発売したね。ちょうど書店で商品を並べてる
ところに遭遇してしまった。で、とりあえず買いました。ついでに、
檜垣立哉の『ドゥルーズ 解けない問いを生きる』(NHK出版)という
本が発売されてたので、薄くて安いし(120頁くらい。1000円)合わせて
買ってみたけれど、わずか120頁でドゥルーズに肉薄できるのかな…。
275考える名無しさん:02/10/27 20:21
昨日から『異常者たち』読みはじめてる。まだ4回目の講義の途中だけど、
ここまででも充実した講義内容で、フーコーの権力論の概観などがとても
分かりやすく示されてるし、そもそも、テーマ自体が非常におもしろい。
原文で(話し言葉なので)簡潔すぎて逆に不明瞭に感じる部分など、翻訳は
かなり丁寧に補ってあるね。文章自体、読みやすくていいよ。フーコーの
講義、緻密で内容も整理されていて…、こんな授業聴けた人がうらやましい。
276考える名無しさん:02/10/30 22:51
3月5日の講義(第9回)で、自慰行為をめぐる家庭空間における
子供の監視を論じた箇所、表現の露骨な文献を長々と引用した後で
「このような細部をすべて引用してしまったことをお許しください
(しかも、ベルクソンの肖像の下で!)」と話しているのが何だか
微笑ましい。教室の聴衆たちからはきっと笑いが起こったろうな。
277考える名無しさん:02/10/31 00:57
>>94
フーコー馬鹿とはフーコー用語やそのまがいを使っている人。
278考える名無しさん:02/11/04 01:48
遅レスにも程がある
279考える名無しさん:02/11/04 03:37
>>278
かれも不幸なやつなのさ
280コレ、読んだ奴いる?:02/11/12 02:17
フーコー論で隠れた名著を挙げます。

差異の目録 : 新しい歴史のために / ポール・ヴェーヌ[著] ; 大津真作訳<サ
イ ノ モクロク : アタラシイ レキシ ノ タメニ>. -- (BN00371835)
東京 : 法政大学出版局, 1983.3
vi, 190p ; 20cm. -- (叢書・ウニベルシタス ; 120)
注記: 1987年発行(第2刷)の副書名:歴史を変えるフーコー
ISBN: 4588001205
別タイトル: L'inventaire des differences ; Foucault revolutionne l'h
istoire ; 差異の目録 : 歴史を変えるフーコー
著者標目: Veyne, Paul, 1930- ; 大津, 真作(1945-)<オオツ, シンサク>
分類: NDC8 : 201 ; NDLC : G13
件名: 歴史学

281日本@名無史さん:02/11/12 23:25
>>280
なんだ、フーコーって結局「歴史」から逃れられないんじゃないの。
282考える名無しさん:02/11/13 00:19
つーか、歴史家のヴェーヌが書いてるんだから、
歴史に引き寄せた論考になるのは当然でしょ。
283この本どうなの?:02/11/22 22:57
フーコーの権力論と自由論
その政治哲学的構成
-------------------
関 良徳 著

46 ・ 3300円
2001年4月5日発行

4-326-35123-3
発行元:勁草書房
出版元:勁草書房

ミシェル・フーコーは、「自由で平等な個人」をつくりだす
近代社会の権力メカニズムを問題化した。周知のとおり彼の権力論は、
現代思想に大きな影響を与えた。それは他方で、すべてを権力に還元し
自由を否定するものだ、という批判にもさらされてきた。そうした批判も
踏まえながら、フーコーの権力論を逆に「自由論」の角度から再構成した
のが本書である。その上で、権力と規範の関係、民主主義の問題、権利論
などを原理的に問い直すことが目指されている。従来検討されることの
少なかった「フーコーと法」に関する初の本格的研究である。

http://www.populus.est.co.jp/asp/booksearch/detail.asp?isbn=ISBN4-326-35123-3

著者の一言
http://www.keisoshobo.co.jp/hitokotokako2.htm#H35123

博論の講評
http://www.hit-u.ac.jp/law/thesis/h110326m.htm

著者履歴
http://homepage2.nifty.com/yoshi-seki/profile.html
284考える名無しさん       :02/12/10 20:52
agesage
285考える名無しさん:03/01/02 18:27
age
286考える名無しさん:03/01/07 18:51
略してミルコ。
287考える名無しさん:03/01/07 22:57
>>283
とても良い本だと思うよ。関さんは人柄もとても良いしねえ。
288 :03/01/08 16:15
ミルコ・クロコップとミルコ(ミシェル・フーコー)
ってどっちが強いんですか?
289山崎渉:03/01/08 19:20
(^^)
290考える名無しさん:03/01/11 23:47
>>288
リング上ではミルコ。ベットの上ではフーコー
291考える名無しさん:03/01/12 20:46
>283
日本語のフーコー論としては非常にわかりやすいと思う。
法哲学出身なので、社会科学系の人向きかな。
292山崎渉
(^^)