ミシェル・フーコーのスレが何故ないんですか?

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1考える名無しさん
「反歴史的考察」と言いながら、何故か歴史書としてその著作が読めてしまう
ミシェル・フーコーについて。
2きみがよ:02/01/20 07:08
風向は高い
3考える名無しさん:02/01/20 07:13
ひょっとすると名……

あわてず様子見。
ある程度のレスが付くまで…
4考える名無しさん:02/01/20 07:16
まだこれからの人
5考える名無しさん:02/01/20 07:19
解釈の余地が少ないっつーか
でぃええくり読んだらだいたいのことは判っちゃうていうか
6考える名無しさん:02/01/20 07:30
波打際の砂の表情のように消滅するスレ
7考える名無しさん:02/01/20 07:36
フーコースレは大抵「ホモだったね」「そうだね」みたいな感じで
消滅する。
>>1がなんかネタ振るべき。わかんないこととか俺はこう思うとか。
8考える名無しさん:02/01/20 07:43
解釈の予知が少ないように見えるのは彼(フーコー)自身が強烈な一人
の歴史の解釈者だったからだと思う。初期のフーコーはハイデガーに傾倒して
いたけど、やがてはニーチェへと傾いていく赴きがあるように思う。
だからフーコーを捉える方法としては、彼の思想を「読む対象」としてでは
なく、各々(我々)が歴史の解釈者(ニーチェ的フーコー的な)として
いかに知の断層を細かく発掘しうるか?
この一点につきると思う。


9:02/01/20 07:49
要約するとフーコーはニーチェ同様、
読む対象ではなく実践の対象であるって事かな。
1010:02/01/20 13:22
>>9
激しく同意
でも、ともかく読むことも素晴らしい体験だ
その後で(あるいは同時に)実践したい
11考える名無しさん:02/01/20 18:09
>>9に同意だけど実際そんなに読まれてない気もする
12考える名無しさん:02/01/20 20:00
>>11
もうそろそろ、Dits et ecrits が(日本語で)完結するんじゃないの?
13考える名無しさん:02/01/21 13:26
いやさ、フーコースレッド立てようとしてたんだけどさ、一足早く立っていたのか。

んで、1の人はどういった方向に持っていきたいんだろうか?

良ければいくつか提案させてもらいたいのだが?
14スキン頭:02/01/21 14:01
『狂気の歴史』、『臨床医学の誕生』、『監獄の誕生』などを読む限りだと、
確かに歴史書として読めなくもないです。しかし、『知の考古学』を読めば、
フーコーの仕事はそういったものではない、と読めるんじゃないだろうか。

『考古学』の最初の方でフーコーは、あのいわゆる「連続性」の上に成り立つ諸学問
を徹底的に攻撃し、そしてそれに代えて「非連続性」を持ち込んでいるはず。

んでまあ、自分は最近卒論を書いたのですけど、それが『考古学』についてのもので、
「連続性における主体」と、それにかえてフーコーが持ち込む「非連続性における主体」について、
といったことを書いたわけです。最初の足がかりとして(本当はそこから、「非連続性における主体と
エノンセの問題」と繋げようとしていたけど、力が及ばなかった・・・)。

フーコーをさまざまな仕方で活用することはできるだろうし、されているんだろうけど、
まあそれはそれとして僕自身はフーコーのテクストを存在論的に捉えようとしています。


・・・会話の呼び水として、これじゃあ、あまりに個人的過ぎますよね・・・
15スキン頭:02/01/21 14:32
訂正:

諸学問 → 諸々の歴史を扱う学問

すみませんです〜
16考える名無しさん:02/01/22 02:39
臨床医学についての著作だと、発意的主体じゃなくて臨床医学的コードに
したがう主体を素描してるし、監獄についての著作にしても、眼差しに絡
み捕られる自己規律的主体というものを扱ってるっしょ。
だから、『臨床医学の誕生』にしても『監視と処罰』にしても、単純に歴
史についての本だというわけじゃなく、主体の問題系をも含むものでしょ。
どっちかというと、『知の考古学』は後からそれを細かく説明しました、
みたいな。『知の考古学』の本領というか、フーコーが想定した考古学的
手法のメリットっていうのは、言表やら言説やら知やらが織り成すシステ
ムを明確にしたということのほうが大きいように思える。それによって、
単純に歴史学批判やってるってわけじゃなくて、知や権力や主体の諸問題
が歴史とは切っても切れない関係にあるんですよ、ていうことが見えてく
るっつーか。
だから俺には、「非連続性における主体とエノンセの問題」のほうが興味
深いね。
17考える名無しさん:02/01/27 06:13
age
18考える名無しさん:02/01/27 10:04
知への意志を詳しく読まれた方はいらっしゃいますかね?
19考える名無しさん:02/01/28 00:35
『狂気の歴史』『臨床医学の誕生』『監獄の誕生』で読むべき個所を教えてくれ。
長すぎる。
20考える名無しさん:02/01/28 01:23
>>19
ならまず『臨床』だ。
イアン・ハッキングもすすめていたぞ
21考える名無しさん:02/01/28 02:18
age
22びたみん ◆BWLMxAG. :02/01/28 02:50
フーコー関連の良質な入門書ってありますか?
23考える名無しさん:02/01/28 03:01
言葉と物
24考える名無しさん:02/01/28 03:20
>>22
ドレイファスのは実は良くない
25びたみん ◆BWLMxAG. :02/01/28 03:29
「言葉と物」は無理だろうな。
ドレイファスってハイデガーの本出してる人だよね。
ダメなんだ…。

いやね、「真実」や、その基準が歴史的なものから作られたもの
であるのであれば、それはかなりビクーリしちゃうじゃん。
かなりヤバイから、なんとかしないと。
26考える名無しさん:02/01/28 03:36
>>25
カンギレムを読むがよい。
フーコーの師匠筋。
27 :02/01/28 19:21
>>19
『臨床』はそんなに長くないだろ。
ところであれ、神谷美恵子の翻訳なんだよな。
あの時代のああいうバックボーンの人の訳てのは、
今の研究水準から見てどうなんだろ。
おれには確かめようもないが。
28考える名無しさん:02/01/28 22:12
これはレスではない
29考える名無しさん:02/01/28 22:42
澁澤龍彦が『狂気の歴史』発刊当時、原著をすぐにフランスから取り寄せ、
主にサドに言及がある部分を中心に読み飛ばしたそうだ。
邦訳になると詳しいインデックスが付いている。
で、澁澤の話を聞いていたおれは『狂気』も『監獄』もインデックスで
自分の関心のある事項・人物を拾い、それが出てくる節or章を先に読むという方法をとった。
いわば「百科全書」的読みだが、そこからさらに興味深く読み進み、
最終的にはパズルの穴埋めみたいにほとんど全巻カバーすることができた。
フーコーの書はもともと構成が入り組んでいるので、こんな読み方でもいいと思う。
30考える名無しさん:02/01/28 22:48
入門書に頼る人って・・・
翻訳でいいからフーコーの本に直接あたればいいのにね
31考える名無しさん:02/01/28 23:10
>>30
翻訳本に頼る人って・・・
辞書引きながらでいいから原本に直接あたればいいのにね

他人が書いた本に頼る人って・・・
拙くてもいいから自分の頭で考えればいいのにね

思考に頼る人って・・・
デタラメで良いから愉しく生きればいいのにね

・・・エンドレスに続く。
32考える名無しさん:02/01/28 23:27
>>31
>・・・エンドレスに続く。
かくして、主体は消滅した。
33考える名無しさん:02/01/29 08:09
そしてこのスレも消滅しそうなのでage
34考える名無しさん:02/01/29 12:19
>>22さん
ディディエ・エリボンのフーコーの伝記がよいと思うが。
ただし、翻訳はちょっと間違いがあるといわれているから、がんばってね。
田村のおっさんはやたらと速く翻訳するからつい新潮社も頼んじゃうんだと、
俺のフランス語の先生が言っていた。超難関な「言葉と物」は、
さすがにきちっと訳されているみたいだけど。

ところで、「言葉と物」の最後の二章の読書会やらない?!「存在論」というか
ハイデッガーの注釈みたいでめちゃくちゃ刺激的だけど、ぜんぜん分からないんだ。
35考える名無しさん:02/01/29 21:19
国文社から出てたD・C・ホイ編『フーコー 批判的読解』は
読みやすい論文が結構多かったような記憶が。
サイードやバリー・スマートが書いていた。
まあ、軽く読み流すんなら『現代思想』『思想』あたりの特集で十分なんだがね(藁。
36考える名無しさん:02/02/02 23:24
期待age
37考える名無しさん:02/02/03 07:29
この板でこういうことをいうと痛い奴として処理されるかもしれませんが、
桜井さんのフーコーの本(現代思想冒険者のシリーズ)はわかりやすく、
理解した気になるためにはいい本だと思います。
ただ、実際のフーコーの著作ははるかに入り組んでいて難解なので、
入門書を読んだのは時間の無駄だったかもと思うかもしれませんが、
責任は取りません(w
38直結:02/02/03 10:29
フーコースレが無い事が1番の驚き
39びたみん ◆BWLMxAG. :02/02/04 02:51
ちくま新書のフーコー入門はどうかな?。
読んだ人いるん?
40考える名無しさん:02/02/04 02:55
間違い見つけて読むのやめたよ。
言葉と物にかんして。
41びたみん ◆BWLMxAG. :02/02/04 02:58
>>40
どんなところを間違えてるの?
42びたみん ◆BWLMxAG. :02/02/04 03:02
ちくまの「人間はなぜ非人間的になれるのか」とかいうのを読んだんだけど
そこでフーコーの言葉と物が引用されてた。

「18世紀以前には〈人間〉なるものは存在しなかった。それは二百年足らず
前に、知という造物主が自ら作り出した、ごく最近の被造物なのである。」
43須藤温子:02/02/04 12:20
その場合にその「知」というのは著者自身の自己言及でしょ?
44考える名無しさん:02/02/04 19:25
43しったかぶり。

フーコーにおける
「知」と「認識」の区別を『思考集成』で確認すべし
45考える名無しさん:02/02/05 15:43
>>18
『知への意志』の重要な論点:17世紀以降の西洋社会で、どのような歴史的変化
をたどりながら、人間が自らをセクシュアリテの「主体」として認識していく
仕組みと経験が形成されるに至ったのか? 同時に「性」っていう、人間本来の
普遍的活動と考えられてきた領域の恣意性と、近代の「権力メカニズム」がそこ
に仕掛けた罠を明らかにすること。読む際に注意すべき点は3つあると思う。

1)17世紀以降の西洋社会は「性に対する抑圧」の仮説とは正反対に、性の
ディスクールを多形化し増大させていった。でも「性は抑圧されていなかった」
という反仮説に目を奪われてはだめ。重要なのは、西洋社会の近代化と並行
するように「性」が明確なかたちでディスクールに置かれたこと、つまり「性」
というディスクールが成立し、人間の存在がその中に取り込まれた事実にある。

2)近代の個人が自らをセクシュアリテの「主体」として形成していく仕組み
の核になった「権力メカニズム」を押さえること。上から下への支配権力という
イメージを脱却して、社会体に張りめぐらされた生産網としての肯定的な権力
関係を押さえる必要がある。ドレイファスとラビノーによる研究書に収録された
フーコーの論文「主体と権力」を併読するといい。

3)人間の生命に対する「権力メカニズム」の積極的な関与によって成立して
いく近代の「bio-pouvoir(生きさせる権力)」と、それが「性」の問題と
結びついていくプロセス(著作の最終章)を押さえる。キーワードになる用語
は「身体のディシプリン(規律訓練)」と「人口の調整」かな。最終的には、
近代以降、なぜ「性」が執拗に問われ、ディスクールとして成立するに至った
のか、そして「性」と「セクシュアリテ」の関係はどうなっているのか、そこ
に注目する。ここで人間の「主体化=従属化 assujettissement」の意味内容
が明確に見えてくると思う。

『知への意志』はフーコーの著作の中では読みやすい本だと思うけど、難解な
箇所や、邦訳にはやや誤訳もあるので、この作品の購読レクチャーになっている
山本哲士『フーコー権力論入門』を併読するといいかもしれない。
46  :02/02/05 20:22
>>45
はい、報告ご苦労様。
さてゼミのみんなのご意見は?
47考える名無しさん:02/02/05 23:48
色々コムツカシイこといっても自分はエイズで死んじゃったから。
「そんな奴のいうこと聞く気せんわ〜」って感じ〜。
48考える名無しさん:02/02/06 01:17
フーコーは文庫で読めないのが悩みだな。
49考える名無しさん:02/02/06 01:54
『精神疾患と心理学』がある

高い
50考える名無しさん:02/02/06 02:04
風向が悪いから。フーコーが売れん。ダジャレはいかんな。
51復讐する名無しさん ◆AI14zans :02/02/06 02:44
>>48
パーソナリティは?980円
52考える名無しさん:02/02/06 11:46
>>51
調べてみるわ。
53 :02/02/06 14:22
>>47
自殺したり奥さん銃殺したり脳梅毒で発狂したりナチ擁護したりする方がマシですか?
54考える名無しさん:02/02/08 09:07
アルチュセールあげ
55考える名無しさん:02/02/09 12:39
>45
「性」と「権力」をつなげて論じてしまうのはフーコーの偉大な仕事だな。
近、現代ほど「性」のディスクールが生産された時代もないのでは
なかろうか。

>2)近代の個人が自らをセクシュアリテの「主体」として形成していく仕組み
>の核になった「権力メカニズム」を押さえること。

この論点はいいよね。

56考える名無しさん:02/02/10 08:11
じゃあ時流に乗って『知への意志』読書会開催ってことで。
57考える名無しさん:02/02/12 12:54
age
58考える名無しさん:02/02/12 20:19
読書会
テキストは新潮社性の歴史1「知への意志」渡辺守章訳2400円
一週間に一章ずつくらいでどんなもんでしょうage。
59最期の犬(ロンちゃん):02/02/14 17:44
宮川淳の『鏡・空間・イマージュ』を読めば、フーコーの『言葉と物』が理解できる。
60考える名無しさん:02/02/14 17:47
>>59
値段は?
61やっさん:02/02/14 18:00
やすしときまっせ〜。
62最期の犬(ロンちゃん):02/02/14 18:11
>>59
2,500円くらいだと思います。
63とりあえず:02/02/14 18:12
あんがと
64考える名無しさん:02/02/14 18:23
「思考集成」立ち読みして思ったのですが、フーコーって「アジビラ」職人なんですか?
65 :02/02/14 18:26
>>64
座布団1枚!!!!!!
66考える名無しさん:02/02/14 19:47
スガみたいなこというなよ
67びたみん ◆BWLMxAG. :02/02/18 03:01
ベラなんとかの「侍女たち」とかいう絵の分析があるらしいじゃん?
その絵を見たけど、絵の中で見えないデカイ紙に絵を書いてるのが
そのベラ〜とかいう人なんでしょ。

で、絵の中央に飾ってある鏡に王様だかが映ってる。
でも絵の中にはベラ〜の隣にいる女の子や、後ろいるオッサンも
書かれているわけだから、ヴェラ〜の視点の先に鏡がなくては
ならない。鏡見て書いたって、なんかの本にあった。

で、空間を横向きにすると、
鏡…王様←ベラ…背景(オッサン・侍女)ってことになる。
だとすると、絵に描かれている鏡に王様の顔が映ってるのは変じゃない?
王様の後ろに鏡があるんだから、絵の中の鏡には後姿が描かれているべきじゃん。

もしかしたら勘違いかもしれないし、あんま絵の構図も覚えてないんだけど
なんかスゲー怖かったから。
68考える名無しさん:02/02/18 03:09
ミシェル・フーコーのスレが何故ないんですか?

みんな、この質問に
答えろよー
??
69考える名無しさん:02/02/18 03:12
あるじゃんここに。

            
70考える名無しさん:02/02/19 04:20
ふこふこ
71 :02/02/19 12:11
フーコー研究者の多くがニーチェにシフトした為。
72考える名無しさん:02/02/19 13:41
分離しすぎた世の中を それはチョットと立ち止まる
そして後ろを振り返り 再びカオスを持ち上げる

それは要素が明確で まとめ上げても集めただけ
それじゃ困ると思ったわけで 境界爽快やめてみよう

そこで刑務所目に入る 何を思ったかフーコーが
未開拓だと判断せり それはそもそも社会学

しかし気にせずフーコーは 哲学言葉でこね回す
主観はなんと権力だと 境界ぶち壊し成功

囚人狂人損得勘定 見たくないのは隠すべし
隠していたから認知せず 認知も人の仕業なり
73考える名無しさん:02/02/19 13:50

最後の「認知」は「存在」に訂正さげ。
74考える名無しさん:02/02/19 14:09
>59
同意
75ロンちゃん:02/02/20 16:05
さらに、廣松渉の世界の四肢構造論を理解すれば、宮川淳の『鏡・空間・イマージュ』の〈読み〉の可能性が広がる。
76考える名無しさん:02/02/21 15:26

ヘーゲル的歴史観に依拠しないだけ。

77考える名無しさん :02/02/21 21:35
>>76
だからそれが反歴史的考察ということだろ。
でも、1で出てるように一部の著作はあきらかに皮相な進歩史観になっているんだよ。
78考える名無しさん:02/02/23 19:55
>>77
その「皮相な進歩史観」は、フーコーに内在するのでしょうか。
それとも、フーコーを解釈する者が皮相なのでしょうか。
79考える名無しさん:02/02/28 17:55
なんで『言葉と物』と名付けられたのだろう。
主な内容は人間科学の成立史で、副題の方がタイトルっぽいけど。
誰か答えられる?
80考える名無しさん:02/02/28 19:21
もともとフーコーは『物の秩序』っていうタイトルにしたかったんだけど、
それはすでに使われていてだめだったから、
「言葉」と「物」(表象するものと表象されるもの)のあいだのずれを
執拗に検討したこの本を『言葉と物』とつけた。

ちなみに、英訳ではフーコーの希望どおり
『物の秩序』(The order of the things)というタイトルがついている。
81考える名無しさん :02/03/03 05:35
表象手段としての「言語」は絶対に透明ではありえない、ということですね?
82考える名無しさん:02/03/03 05:57
人文科学が最終章でしか扱われていないのが面白い
83考える名無しさん:02/03/03 11:29
>>77
それを反歴史的考察とか理解するから...
フーコー自身が明言してますよ
自分がやったのは不連続性とはまったく逆だと
84考える名無しさん:02/03/04 00:14
そもそも反歴史的考察ってのは何?
フーコーの著作見てると思いっきり歴史的考察であるような気が。
85考える名無しさん:02/03/07 07:16
あげ
86名無し:02/03/07 07:24
反歴史的考察でもなんでもいいが、極度に思弁的だよ。
読んでて、アホらしくなる。
87考える名無しさん:02/03/07 09:15
88考える名無しさん:02/03/09 10:28
age
89考える名無しさん:02/03/12 00:16
ピ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━チ!!!!


90考える名無しさん:02/03/12 03:38
フーコーよりも今はニーチェでしょ?
91考える名無しさん:02/03/12 03:44
むしろエックハルト
92考える名無しさん:02/03/13 15:13
フーコーは完全に死んでるし、ニーチェの影響受けてるポストモダン系も軒並み
批判に晒されてるもんな、最近。
一時期の流行に過ぎないものを真理として信じちゃう日本人体質、早く治さないとね。



93考える名無しさん:02/03/13 16:21
フーコーはむしろ、これから徐々に「現在化」されていく哲学者だと思う。
安易に流行で思想を論じる仏文系の文化論者たちがフーコー、フーコーと
言わなくなってきた今だからこそ、社会学や政治学などの領域から、彼の
思考に対する緻密な批判的アプローチがされ得るようになってきたし。
94考える名無しさん:02/03/15 10:41
フーコー馬鹿の見分け方を教えてください。
95考える名無しさん:02/03/15 10:49
ヌーユー
スーコー
ワーコー
フーユー
ウーコー
フーコー
96考える名無しさん:02/03/15 15:03
>>94
1:何かにつけ話に引き出すくせに原著を読んでないヴァカ
2:『言葉と物』を振りかざせば現象学者も観念論者も平伏すと思ってるヴァカ
3:フーコーを一時的な流行としてしか捉えられないヴァカ(ex.>>92

つーか何にでもあてはまんじゃねーか。カント馬鹿、ヘーゲル馬鹿、現象学馬鹿…
んなこと言っても意味ねーっつーの。
97考える名無しさん:02/03/16 10:36
>>94
本棚に岸田秀、、、
98考える名無しさん :02/03/17 02:51
単純な発展論はフーコーはあれだけ否定してるのに、
「西洋では残酷刑から教育刑へと変遷した」と『監獄の誕生』を引用してしまうバカ。
99考える名無しさん:02/03/18 20:44
歴史を解体するためには、歴史を叙述するしかないってのはおもしろいね。
100考える名無しさん:02/03/19 00:53
「進歩した」ならともかく「変遷した」なら単純な発展史観にゃ
ならんのじゃないの
101考える名無しさん:02/03/19 05:33
>96
本物の馬鹿発見(藁
102考える名無しさん:02/03/19 09:27
>>101
可哀想なオツムをお持ちのようで(プッ
103考える名無しさん:02/03/28 05:25
フーコー人気ないのかなぁ。。。
104 :02/03/28 09:08
思考集成
完結
105考える名無しさん:02/03/29 12:33
買った?
106考える名無しさん:02/03/29 12:42
ただの怨望スレだな。無意味。
107羊飼い:02/04/02 15:57
『思考集成』VI〜IX、買ったよ〜。
1冊6k円代は高いよ〜。
今「全体的なものと個的なもの」読んでるよ〜。
108考える名無しさん:02/04/02 18:28
「全体的なものと個的なもの」…懐かしい
109考える名無しさん:02/04/02 18:58
「汚名に塗れた人々の生活」には笑った。
フーコーは鬼才
110考える名無しさん:02/04/03 04:23
111考える名無しさん:02/04/03 04:26
a
112考える名無しさん:02/04/03 04:35
b
113考える名無しさん:02/04/03 04:37
114考える名無しさん:02/04/14 17:12
>>109
おまえは凡人
115考える名無しさん:02/04/15 18:01
>>109
むしろ低能
116考える名無しさん:02/04/15 18:23
確かに盛り上がらんねぇ…
117考える名無しさん:02/04/15 18:24
有名なのにねー。
ニーチェとかハイデガーとかよりも盛り上がらんなー。 
118考える名無しさん:02/04/15 18:53
社会学?フーコーって。
119考える名無しさん:02/04/15 18:54
主張が単純だモンね。
あとは歴史で証明ってゆー
歴史学。
120考える名無しさん:02/04/16 05:13
「この知識人という言葉は現在のある種の人びとには吐き気を
催させるようですが、私はこの言葉の復権を要求します。」(1984)

こんなところとか。


  
121考える名無しさん:02/04/16 21:04
思考集成高過ぎー(涙
せめて4000円台にしてほしかった(まだ高いが


この訳、東大駒場のフランス語教官の総力戦って感じだな。
122考える名無しさん:02/04/17 00:48
思考集成って名前がダサすぎ。
蓮実が決めたんかな?
123考える名無しさん:02/04/17 03:01
フーコーはもっさりしたダサめの哲学が身上なのでヨシ
124考える名無しさん:02/04/17 21:05
たしかにナイーヴで線の細い同性愛者って感じじゃないね。

むしろ田島陽子にちかいw
125考える名無しさん:02/04/17 21:33
亀頭を思わせるスキンヘッド
126考える名無しさん:02/04/17 21:48
トム・モレロに似てる
127考える名無しさん:02/04/17 21:54
ラジオ頭?
128考える名無しさん:02/04/17 22:06
レイジだよ
129 :02/04/17 22:10
駄レス集蔵体
130考える名無しさん:02/04/17 22:13
何レイジ?
131考える名無しさん:02/04/17 23:11
中川家礼二(おもしろいの思いつかん)
132考える名無しさん:02/04/18 01:58
フーコーの「言表」って、
2ちゃんのカキコみたいなものではないだろうか
133 :02/04/18 09:35
>>132
バカかおまえ
134考える名無しさん:02/04/22 10:20
2ちゃんのカキコねぇ…
文法的な文でもなく論理学的な命題でもなく言語遂行でもなく、言表という
考え方を導入しましょう、ということでしょ
2ちゃんの書き込みに限らず、どんな記号列も言表として見ることはできる
135考える名無しさん:02/04/28 20:19


          ,,.-‐''""""'''ー-.、
        ,ィ"          \
         /              `、
        ,i              i
      r'-=ニ;'_ー-、___,,.ィ‐‐-,,_  __|
       | r,i   ~`'ー-l;l : : : `l-r'"メ、
      ヾ、       `ー‐'": i!_,l_ノ`
       |         ,:(,..、 ;:|/
       |        ,,,..;:;:;:;,/      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       /  `::;;.   '"`ニ二ソ     < 人間は波打ち際の砂に描かれた表情のように消え去るだろう
     /7    ゙゙:`-、;:;:;;;:;:;:;;/        \____________
   ,,.ィ"`:、        "/;:`ー-:、.._
 ‐'":;:;:;:;:;:;:;:\   . : :;: .  ;/;:;:;:;:;:;:;:;:;:~`'''ー--:、,,_
 :;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:`:、     .;;;/:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:~i!
 :;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:`ー-''"":;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::|
136考える名無しさん:02/05/09 03:54
>>1
「反」歴史ってのは、偽装だったとか(w
そういえば、差異化なんたらとかいってた人がいたような
137考える名無しさん:02/05/14 16:09
スキンヘッド
138考える名無しさん:02/05/15 12:23
>>1
>歴史書としてその著作が読めてしまう

アフォかおまえは
139考える名無しさん:02/05/15 12:25
フーコーにハマるやつの無能が証明された!
140考える名無しさん:02/06/05 20:41
現在「一人フーコー祭り」、開催中であります。
期間は6月いっぱい。場合によっては期間延長も。
141考える名無しさん:02/06/06 22:08
ほんと、何でなんですかねぇ
142 弁証法的理性批判放棄&rlo;  ◆k7C9xZJk :02/06/21 21:30
ミシェル・フーコー講義集成が発売されるらしい。
因みに今日フーコーの本買った。
高かったよーお金なくなっちゃったじゃないか。ウワァァァァァァヽ(`Д´)ノァァァァァァン!!
143  :02/06/22 02:39
>>142
ブクオフで「言葉と物」が100円コーナーにあった。
144贅肉倉:02/06/22 19:32
アメリカ人二人の共著の「ミッチェルフーコーなんとかと社会侵犯」ってすげー読み難かったにゃあ
145考える名無しさん:02/06/22 20:32
>>143
なんという・・・
>>143
言葉と物は親父が持っているので買う必要ない…にしても残酷だよ。その情報
147考える名無しさん:02/06/23 21:50
>>142
>>ミシェル・フーコー講義集成が発売されるらしい。

コレージュ・ド・フランスの講義録? 邦訳が出るってこと?
まだフランス語の原書でも3冊だけしか出ていないよね。
確か、1年に1冊くらいのペースで刊行予定だったかな。
邦訳が出るのはしばらく先のことだろうな…、と思ってたけど。
詳しい情報(出版社、訳者など)よろしくお願いします。
1483___3:02/07/04 18:16
フーコーと村上春樹のつながりってないですか?
149   :02/07/04 20:17
>>147
意志だ 秀隆
深海 泰之
150弁証法的理性批判放棄&rlo;  ◆k7C9xZJk :02/07/04 20:25
151考える名無しさん:02/07/04 20:47
よくやるなぁ
152    :02/07/04 21:01
やっぱり
コマバか....
153考える名無しさん:02/07/04 21:05
コマバはもうムネオ化してるよ
154考える名無しさん:02/07/05 01:12
フーコーのまなざしについて教えてください
155考える名無しさん:02/07/05 01:26
コマバはもうムネオ化してるよ



156考える名無しさん:02/07/05 01:27
言葉ともの
ヲ読め
157考える名無しさん:02/07/09 17:48
無意識的構造ってなんなんだろう?

村上春樹の「ノルウェイの森」のはじめの直子との会話の回想の中で
出てくる草原のシーン
思い出したシーンから直子と僕は存在しない
僕には「井戸」がどこにあるのか想像できる

158考える名無しさん:02/07/16 01:23
暴力の抑圧
歴史的人間
159考える奈々氏さん:02/07/17 01:04
>>154
どこかの板に、そんなスレッドが
160160:02/08/01 05:35
>>154
フーコーのまなざしって
言葉によって物が表象されることで
言葉とは透明な媒介として存在しているといえるが
その言葉の存在は、言葉の秩序によって形成され
また、その言葉の秩序は様々な社会の力によって変化してきた
という考えをいうんじゃないかなぁ。
161考える名無しさん:02/08/01 13:05
いや、あのハゲに見つめられると危険だという教訓
162考える名無しさん:02/08/01 13:34
>>160
たったそれだけの簡潔な説明をしてしまうあんたに惚れた!
163考える名無しさん:02/08/01 13:52
「見ている人間が、自分のまなざしを通して自分自身を見る」ってかんじ?
そーいや、マーティン・ジェイの「まなざしの帝国にて」は面白かった。
ルーセル論からパノプティコンまで綺麗に纏まってたなあ。
164考える名無しさん:02/08/01 14:21
>>121
>この訳、東大駒場のフランス語教官の総力戦って感じだな。

院生も総動員。
165考える名無しさん:02/08/02 14:17
「ぼくのかわりに意思決定しているのは誰か?こうしてはいけないとか、こういうことをせよと、ぼくに禁じたり、命令するのは誰なのか?
誰が、ぼくの態度や時間の使い方を、あらかじめ定めているのか?ある所で仕事に就いているぼくに、いったい誰が、別の場所へ移住するようにと強制するのか?
ぼくの生活と完全につながったこうした意思決定は、どのように行われているのか?これらすべての疑問が、ぼくには今日、根本的であると思われる」(「権力について」)

古東哲明『ハイデガー=存在神秘の哲学』でフーコーが引用されていました。
あーおれのやりたかったのこれだよっ!!てかんじで早速図書館で調べたんですけど、思考集成とか細かいの多すぎで、上のやつが特定できませんでした。
「権力について」って明記されてんのに情けない限りですけど…

知っている方お願いします!

↑“ぼく”って春樹かよっ!
(訳は誰?明記されてないから古東自身のかな?)
166165書き足し:02/08/02 15:40
意思決定や動機(と権力の関係)に関する問題意識はフーコーにとって、どのような位置を占めているのでしょうか。
もしそれが中心的であるならば、上のもの(「権力について」)にこだわる必要がなくなるわけです。
意思決定のメカニズムの解明という問題意識でもってフーコーを読む場合、なにに手を出せばよろしいのでしょうか?
それとも、フーコーにこだわる必要はないのでしょうか?フーコー以外でも誰かいたら教えてください。
167考える名無しさん:02/08/02 15:44
英語文献にそんなの大量にあるぜ
googleで検索してみれば
168165:02/08/02 16:26
>>167
レスありがとうございます。
大量にあるってことは中心的な問題だったということですか。
著作、論文、インタビュー、それぞれ特徴があると思いますが、
インタビューはやめたほうがよいとか、むしろわかりやすくてよいとか、
主著一冊に絞れとか、何かアドバイスがあったらお願いします。
169考える名無しさん:02/08/02 16:33
>>168
ごめん説明不足だった。
フーコー自身は意志決定理論を直接扱っていない。
もともとアメリカで広まった理論だから。
しかしフーコーの影響はアメリカでは広範だから、
アメリカにはそうした文献が数多くある。

具体的にはわからないけど、
Routledge社から出ている
critical assessmentシリーズには、
フーコー研究の基本文献がたくさん収録されているよ。
170考える名無しさん:02/08/02 18:20
>>169
横レスで、もうしわけないんですが。
アメリカでのフーコー研究って、カルスタ系の「ポップ」なノリのが、
多そうでしょ?
ああいうのおれ嫌なんですよ。
だれかこれなら信頼できる、っていうアメリカのフーコー研究者がいたら、
押し入れに入れていただけると、じゃなくて教えていただけると助かります。
よろしくお願いします。
171考える名無しさん :02/08/03 03:08
>>170
国文社からずいぶん前に邦訳出たD・C・ホイ編の論文集はそれほど軽くなく、
手堅い内容だったように記憶してるが。
たしかサイードも書いてた。
172考える名無しさん:02/08/03 07:24
>>170
ドレイファス&ラビノウの『ミシェル・フーコー 構造主義と解釈学を超えて』は
どうだろう?
173モティ ◆MOTi66Mg :02/08/03 10:09
>>130
今更なんですが
レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンカコイイ
174exp:02/08/11 23:26
>>126
禿げてるっていう点だけじゃん・・
まあトムは哲学書とか色々読んでるけど。
http://www.ratm.com/new2/action/readinglist.html
175考える名無しさん:02/08/11 23:39
子供の頃は、もちろん髪の毛あったんだよね。
176考える名無しさん:02/08/14 02:38
>>172

ドレイファス&ラビノウの『ミシェル・フーコー 構造主義と解釈学を超えて』は
翻訳がもうめちゃくちゃ。
そもそも、日本語になってない。
原文と照らし合わせたら、
あんたぁ、哲学なんかする前に、
英語すら、全くできないの ???????
っていうぐらいのヒドさ。
まあ、修士の院生にでも外書講読でさせたのかな、、、。

まあ、法政大出版局なみのDQN訳だ。


ということで、とはいっても、原文の理解の足しにはなるから、
原文をアマゾンでとりよせて、
で翻訳者のDQN加減を嘲笑するのが、よかろう。



177考える名無しさん:02/08/14 02:39
あの本はドレイファスのハイデガー論への誘導なので
その辺も注意が必要
178考える名無しさん:02/08/14 02:45
>>171

> 国文社からずいぶん前に邦訳出たD・C・ホイ編の論文集

これは、必要なとこしか読まなかったから、
全体については言えないけど、
これも、翻訳者の英語力がたぶんまるでないのだろぅ、、、
というひどい翻訳だよ。
原文と照らし合わせて一部を読んだけど、
翻訳の訂正するので、
国文社の邦訳訂正しまくり状態になったよ。


179考える名無しさん:02/08/14 02:50
ちなみに、

翻訳というものは、本の内容を十分理解してからでないと
できるはずもなくて
で誤訳は本の内容を理解していないことに起因する場合が多いのだが

ドレイファスとラビノウの翻訳と
ディビィド・カズン・ホイの翻訳は
それ以前の問題だな。

つまり、英文読解力のレベルでまるでだめなので、
もう、それはヒドい翻訳になっているのさ


180考える名無しさん:02/08/14 02:55
とはいえ、あの鷲田教授が
そんなむちゃくちゃなあのドレイファス本の翻訳する筈もないと思うので、
真相はどうなっているのだ ?
181考える名無しさん:02/08/14 03:17
院生の訳に名前貸しただけだろ
182考える名無しさん:02/08/18 22:00
「監獄の誕生」のパノプティコンの話などは、
社会学者などもよく使うんですけど、ほとんどの
社会学者は監視される側の話をするんですね。

「監視される側がいつも見られているという意識を
感じて、看守の視線を内面化して自分で自分をコントロールする
ようになる」という解釈がなされるんですね。
ところがフーコーはそんなことを言っているわけではないと
思うんですよ。「最大多数の最大幸福を理想としたベンサムは、
看守の視線を内面化して自己コントロールするような囚人を育てて
いくような監獄を理想としていた」ということが言いたかったんでは
ないでしょうか。ある社会学者はパノプティコンの看守の眼差しを
プロテスタントの神の眼差しにたとえる(これはウェーバーの影響か)の
ですけど、フーコーは宗教が近代人をはぐくんだなどという視点は
ないでしょ。ある種の物の見方(主体を問題にするような物の見方)が、その場その場の戦略(微細な戦略?)
を通じてできて行ったということを強調したわけであって。

183考える名無しさん:02/08/18 22:06
 ミシェル、フーコは、エイズで死んだ、と言うのは、本当ですか。
184考える名無しさん:02/08/18 22:15
僕は95に賛成します。特に2と3。1に関してはデリダ的な考え方もあるので。
185考える名無しさん:02/08/18 22:24
>>182

> その場その場の戦略(微細な戦略?)
> を通じてできて行ったということを強調したわけであって。

そう受け取ってしまいがちですが、僕は違うと思います。

そのように無意識的に社会的制度が出来上がっていく、という点に対してこそ、
フーコーは警鐘を鳴らすのです。単純に自覚的に「あいつらを抑圧してやろう」という
意識で全体社会ぐるみで監視が行われるのならば、何の問題もありません。
「いつのまにか○○という制度が成立していて、かつその全体社会的な意図に誰も気づいていない」
という点が重要なのだと思います。

> 「最大多数の最大幸福を理想としたベンサムは、
看守の視線を内面化して自己コントロールするような囚人を育てて
いくような監獄を理想としていた」

これだと、フーコーの発想はそこらの凡庸な学校教師の発想と同じだ
ということになってしまいますしね。
『知への意思』からの連想でおっしゃっていませんか?
186185:02/08/18 22:27
あっ、ごめんなさい。「『知への意思』」じゃなくて「『性の歴史』シリーズ」です。
187考える名無しさん:02/08/18 22:30
アンシャンレジーム期に
国王の名の下に出された封印状が、
実際には民衆間トラブルの調整装置で、
かつ住民が「自発的に」申し出たという指摘、
これはフーコーの権力把握のベースにある考えだと思いますた
188考える名無しさん:02/08/18 22:34
>これだと、フーコーの発想はそこらの凡庸な学校教師の発想と同じだ
>ということになってしまいますしね。
凡庸な学校教師がはまっているエピステーメを
明らかにしたという方が正確ではなかろーか…
189185:02/08/18 22:53
>>188

その通りだと思います。なので、ましてやフーコーが彼らと同じ意図で
出版したわけはない、ということで。
190182:02/08/18 23:02
ベンサムのエピステーメ(よくわからないけれども、ある人が物事を認識する時に、
本人も意識しないところで囚われてしまっている外在的な力とでも
呼べばいいのでしょうか。)と、あなた方の言う「凡庸な学校教師」の
エピステーメが似ているということでしょうか。フーコー理解の仕方
(特に、「監獄の誕生」で出てくる「戦略」という言葉と「抑圧」という言葉の
微妙なニュアンスの違いはわかりにくい)はこのあたりが難解なのですが。
191185:02/08/18 23:04
>>188

蛇足かもしれませんが、追加です。

ただ、フーコーは「エピステーメー」という概念を
少なくとも個人的な語用に関しては厳密に規定してまして、
要約すると、エピステーメーには現在のところ3つしかない、
ルネサンス、古典主義時代、近代のエピステーメーだ、ということなんですね。
上記は『言葉と物』で述べられたことでして、「エピステーメー」はほぼ
この本の問題系を出ません。

従って『監獄』などで述べられた権力の問題系とははっきり区別された概念ですから、
「学校教師がはまっているエピステーメー……」という説明は妥当でないと
思います。
192185:02/08/18 23:15
>>182

おっと、入れ替わりでしたね。

こうなったら、どんどん書き込もうと思います。

上記(191)の理由で、「エピステーメー」は妥当ではないでしょう。
182さんの論旨を察するに、「意図」で良いと思います。

ベンサムについてはよく知らないのですが、彼が
「看守の視線を内面化して自己コントロールするような囚人を育てて
いくような」システムの成立を願ったのだとしたら、その通りです。

(戦略と抑圧、違いが解りにくいでしょうか? 外延的には
ほとんど共通点がないと思いますけど…)
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>>182

今ちょっとベンサムについて調べてみたのですが、
彼は純粋に社会制度の数量的効率を向上させるためにパノプティコンを
発案したのですね。ということは、彼は相当確信犯的だったということになります。

ですので、ベンサムと現代の学校教師との意図を同次元とすることはできない
でしょう。現代の学校教師は、ベンサムよりもはるかに素朴に思考し、
自らの潜在的意図に対して無自覚に行為しています。
195185:02/08/18 23:30
では、これから映画を観ますので、2時間後にまた来ます (^ ^;)/~
196考える名無しさん:02/08/19 01:33
>>170
ジェイムズ・バーナウアー
ジョン・ライクマン
197 :02/08/25 00:54
法政大学出版局ウニベルシタス叢書から少し前に出た
「フーコーと狂気」ってのはどうなんすか?
初期フーコーに焦点を当ててるようですが。
198考える名無しさん:02/08/25 05:29
>>197
クセジュの「ミシェル・フーコー」と同じ著者
安いからまずそっち読めば?
199考える名無しさん:02/08/28 05:10
>> 170
>> 196
ジョン・ライクマン『ミシェル・フーコー:知識人と自由』岩波書店、はオレも読んだことあるけれど確かに優れたフーコー論だった。シャープさではドレイファス&ラビノーの本なんかよりもはるかに上。
ただこれもビドイ訳なんだよな……。そういうこともあってずっと品切れ状態なのかもしれない。とにかく図書館かどこかで見つけてみるとよいよ。
それから英語圏のフーコー論では、サイード『始まりの現象』なんかも落とせないね。これもDQN訳なんで、訳本そのものはあまりおすすめできないんだけどね。
200考える名無しさん:02/08/28 21:33
エコール・ノルマル・シュペリウールの学生
ミッシェル・フーコー君の素行について(メモ)
@ドラッグを濫用する。
ASMを始めとする変態行為が目に付く
B寮の同級生をナイフを持って追い掛け回したり、議論の途中で
相手を殴ったりする。その他にもしばしば暴力的行為が目立つ。
C哲学の論文だとか言って歴史学の論文を書くなど、常識的な
ディシプリンを身につける努力を拒む。

201考える名無しさん:02/08/29 01:06
機種異存フォント使用の結果、
上のカキコは僕のpc画面上で

(日)ドラッグを濫用する。
(月)SMを始めとする変態行為が目に付く
(火)寮の同級生をナイフを持って追い掛け回したり、議論の途中で
相手を殴ったりする。その他にもしばしば暴力的行為が目立つ。
(水)哲学の論文だとか言って歴史学の論文を書くなど、常識的な
ディシプリンを身につける努力を拒む。

と表示されています。
木曜以降が楽しみ。
202考える名無しさん:02/08/29 01:09
Jobsと心中ですか?
203考える名無しさん:02/08/29 01:13
200はしょせん荒らしだな
もっとネタ純度を上げないとつまらない
「常識的なディシプリン」ていう形容にボロが見える
単なるゲイネタだろ?
もっと面白く煽れ
204考える名無しさん:02/08/29 03:25
たんなるネタじゃないはず。
エリボンのフーコーの伝記(新潮社)を昔読んだことがあるけど、
たしかにそんなようなことが書いてあった。
フーコーはやばいエピソードだらけで、たんなる伝記でも抜群に面白かった。
フーコーに何度かインタヴューした蓮實重彦もどこかで、猿の宇宙人みたくケタケタ不気味に笑う、てなことを言ってたっけ。

205考える名無しさん:02/08/29 03:38
>>204
もちろんそんなのは知っているよ。
ノルマリアン喰いまくりとかだろ?
ただ200の書き方だと、
「常識」を当人が信奉しているようで、
叩きにしか見えず、
ネタに必要な中立性がはじめから奪われているのが駄目だと思った。
206考える名無しさん:02/08/29 03:44
>ネタに必要な中立性がはじめから奪われている

あほですか?
ネタには中立性が必要である、と。
そして「中立性」なるものが確保されうると、
そうでも考えているわけ?

# あ、君の書き込みがネタだったのか。なるほど。
207考える名無しさん:02/08/29 03:47
>>206
200必死だな
208考える名無しさん:02/08/29 04:02
>>207
ハァ?
頭わる。
209考える名無しさん:02/08/29 04:05
けんかだけんかだ!わーい!
210考える名無しさん :02/08/31 03:50
つまり、フーコーはサド的理性の実践者であったというわけ?
211考える名無しさん:02/08/31 03:55
フーコーより頭がいい200が常識をフーコーに説くスレッドです
212考える名無しさん:02/08/31 04:29
煽りにも見えず、ネタにすら見えない俺は逝ってよしですか?
213212:02/08/31 04:30
あ、マジレスにも見えないけど。
214考える名無しさん:02/08/31 10:43
講義集成も翻訳が計画されているのか。筑摩だと、翻訳者は
思考集成と似たような連中か。だとすると、社会思想史的なと
ころは怪しそうだな。
原文だと、このコレージュドフランスの講義録は、フランス語と
しては結構易しいので、原文で読むことをおすすめするな。
215考える名無しさん:02/08/31 11:11
駒場ハ鈴木ムネオ化シテルノデス
216考える名無しさん:02/09/01 01:18
空しいね、
217考える名無しさん:02/09/01 02:10
「ミシェル・フーコー/情熱と受苦」という本を買おうかどうか
迷ってるんですけど誰か読んだ人いませんかねえ?
218p:02/09/01 02:43
219考える名無しさん:02/09/01 21:40
あれは蓮實も松浦も酷評してたね。
220考える名無しさん:02/09/07 04:32
パレーシア講義、発売 age
221考える名無しさん:02/09/07 23:03
>220
タイトルは何?L'Hermeneutique du sujetなら、去年出たと思うが。
それとも、別のか。chapitre.comで探したけど、見つからなかった。
222考える名無しさん:02/09/07 23:13
合衆国での講義を中山元(気)が訳したやつでしょ?
223a:02/09/07 23:17
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/448084712X/ref=sr_aps_b_/249-3628951-2926756

パレーシア講義
真理とディスクール―パレーシア講義
ミシェル・フーコー (著), 中山 元 (翻訳) ¥2800

224考える名無しさん:02/09/07 23:19
>>221
『真理とディスクール パレーシア講義』(中山元=訳、筑摩書房)
1983年秋にカリフォルニア大学バークレー校で行ったパレーシアに
関する全6回の講義録。フランス語では出版されてない本だと思う。
英語で出版された Fearless Speech, Semiotext(e), 2001 の邦訳。
『主体の解釈学』以後のコレージュ・ド・フランスでの講義録はまだ
刊行されてないから、現在のところ、フーコー最晩年を探る上での
大きな手がかりになる資料だと思う。中山さんの仕事を労おう。
225a:02/09/07 23:29
こちらはその元の本の英訳かと思われる。
Descriptionにあるのは、ギリシャ時代のいわりゅるパレーシア、
怖れることなき語りに関する講義。パレーシアとは真実をもって語るという徳であり、
たとえその人が持ち前の道徳的選択に関して
人々の多数派の信仰からかけ離れていてそれを語れば危険がその身に降りかかるときでも
やはり真実を語りなさい、という徳。


Fearless Speech
Michel Foucault (著), Joseph Pearson (編集)

Book Description
This volume gathers a series of lectures Michel Foucault gave on
the Greek notion of parrhesia, or fearless speech.
Parrhesia is the speech of someone who has the moral qualities required to
speak the truth, even if it differs from what the majority of people
believes and one faces danger for speaking it.
226考える名無しさん:02/09/08 14:53
>224
ありがとう。
Dits et ecritsには載っていないようだな。
「主体の解釈学」でもパレーシアについてはあまり
触れられていないから、興味深いな。
227考える名無しさん:02/09/08 18:31
>174
っていうかこの人ピム・フォルタインに似てない?
・・・スキンヘッドだし、ゲイだし・・・
228a:02/09/09 03:09
中山による、パレーシアとレトリックの違いの説明が
あまり満足の行くものではなかった。(講義の解説における)
誰か補足できる人いる?
おおむね次のようだったと記憶する:
パレーシアは話者が語る内容の真理
レトリックは語られる事柄の真理
たとえば資料的に見れば、戦えば奇跡でも起こらぬ限り負ける相手と戦う羽目になった将軍が
配下に「相手は強い、強すぎる、が、頑張ろう」というのがパレーシア、
配下に「相手は今回は、相手にとって不足なし、いい練習になるぞ」といえば
内容的にうそになるが(そのうそを語る)事柄を語る側の状況的必要からみれば
真実であるのでこれはレトリックだとする。
229  :02/09/14 11:16
いまエリボンの「フーコー伝」読んでます。
フーコーの著作からかなりクールでシニカルな人を予想していたのですが、
実際は政治運動にも深く関わっていたことを知りちょっと驚きました。
「言葉」や「監獄」も刊行当時は現在とはかなり違った受容のされ方を
したみたいだし。
なかなか面白かったです。
230考える名無しさん:02/09/14 15:20
自分の顔さらして自慢してるブサイコハケーン(・∀・)!!!!

俺ってどっちかと言うとカワイイ系だろ
http://salami.2ch.net/test/read.cgi/male/1031726496/

次スレ↓
俺ってどっちかと言うとキャワイイ系だろ
http://salami.2ch.net/test/read.cgi/male/1031918680/

顔さらして後悔してるみたいだから元気づけてあげて。

問題の顔と証拠のハンドル書いた紙の写真↓
http://fafa.page.ne.jp/bbslog/img-box/img20020912003316.jpg
息抜きに見てYO!
231考える名無しさん :02/09/14 22:15
>>229
フーコーはバリバリ冷戦の時代に、
「過去」のナチドイツなんかよりも「現在」のソ連強制収容所を問題化して
デモの先頭に立ってたりしてた。
鈍感で時代遅れだった日本のサヨ知識人なんぞとは次元が違う。
232 :02/09/17 20:38
「表象」って何?
233考える名無しさん:02/09/26 18:50
>>232
裏象のペア。
主に南アフリカに生息。
しょせん「規律=権力」なんて机上の理想にすぎないようでうす。
ニュース板より、
「児童施設職員が中学生生徒に首締められ死亡、逃走の5人補導・・・愛知」
http://news2.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1033669141/l50
235考える名無しさん:02/10/06 02:34
「規律=権力」があるから、こんな事件が起きたとも言える。
236考える名無しさん:02/10/06 04:28
フーコーが死んでもう20年近いな。
そろそと忘れられてもいいんじゃないの。
237考える名無しさん:02/10/11 02:48
フーコーの仕事は過去の哲学・哲学者に対する言及や議論という
かたちを表立ってはとらないから、従来的な哲学の文脈の中では
扱いにくいところがあるのだと思うけれど、彼の思考が社会学を
はじめとした哲学以外の多くの分野に大きな可能性と影響力を
与えつづけているのは事実。だから今後は、逆に哲学に引き寄せて、
未完のままに遺された晩年の仕事などに関して、研究と議論を
重ねる必要があると思う。『言葉と物』だってまだ曖昧なままだ。
238考える名無しさん:02/10/12 08:06
看護師として精神科医療の現場で働いてますが、フーコー読んで役に
立ちますか?
「臨床医学の誕生」を読んだのですが、著者はいったい何について語りた
いのか理解できませんでした。
239考える名無しさん:02/10/12 12:31
>>238
全く関係ない分野だと思うのだけれども、
興味があれば読むのはいいと思う。
240238:02/10/12 14:21
あまり臨床からは評判よくないようですね。

http://www.med-legend.com/book/book2.html
>実際に接してきた精神疾患、特に分裂病症状は「存在のポジティブな一形態」
>などと呑気な事を言えるような物ではなく、人間的存在を根本から脅かすきわ
>めて破壊的な外在的恐怖として多くの病者に体験されている事を見てきただけ
>によけいだ。ましてやフーコーは単なる学者ではなく、ある程度精神科臨床に
>もかかわった人であるはずだから、一体そこで何を見ていたのだ、と言いたく
>なる気持ちが強い。

「東京から5人の男が来て俺を殺しに来るんだ」「放送で何回も俺の名前を呼
んでうるさいので何とかして欲しい」「トヨタの社長にあんたに車をやるよう
話をつけておいた」とかいったような人達の理解にはあまり役立たないような…
241日本@名無史さん:02/10/13 19:00
>>238
まともな現場の人は『臨床』読むぐらいだったら、
翻訳者の神谷美恵子の著作読んだ方がずっとためになるよ。
しょせんフーコーは机上の理論オタのおもちゃなんだから(w。
242考える名無しさん:02/10/13 19:24
>>241
「机上の理論オタ」と予め決めつければ読まずに叩けますね
243考える名無しさん:02/10/13 19:31
>>240
この人よもや「ポジティブ」を「肯定的・積極的」という意味合いで
読んでるんじゃあるまいな…
244考える名無しさん:02/10/13 19:42
>>238
少なくとも医学書じゃないです。
医学史やる人のための本です。
245考える名無しさん :02/10/14 11:50
市野川容孝がどこかで、
安易にフーコーをつまみ食いする最近の研究傾向を皮肉っていたような。
まあ、個人的に身障者へのボランティアに長年従事し、
なによりも東大入学間もない頃に例の凄惨な現場(w)に
居合わせた市野川氏のポジションからすれば、
机上の理論オタはお気楽に見えるだろうな(w
246考える名無しさん:02/10/14 12:13
社会学の方面ではフーコーのつまみ食いが多いって聞いたことあるけど。
247 :02/10/14 17:45
>> 237
禿同。『言葉と物』の記述なんてどう考えても哲学的アプローチから
概念の用法を検討する必要があると思うけれど、日本でそれをやっている
哲学研究者は皆無。とりあえず、ドレイファス&ラビノーの『ミシェル・
フーコー』は押さえましょう。もっともコアな哲学読解はドゥルーズの
『フーコー』であることは間違いないが、論述がおそろしく尖鋭で
フーコー以上に激ムズ。
248238:02/10/14 21:55
どうも、レスありがとうございます。とりあえず中山 元(一瞬、中村 元かと
思った)の「精神疾患とパーソナリティ」の解説部分とフーコー入門を読み
始めているところです。
フーコーが臨床にいた50年代始めって、薬物療法も存在していない時期だから、
あれこれいうのは気の毒かもしれないと思うようになりました。気長にできたら
「狂気の歴史」まで挑戦してみようと思います。
249考える名無しさん:02/10/15 00:38
>>246
いいえみなさん信仰してらっしゃいますですはい
250考える名無しさん:02/10/18 16:49
つかぬことを聞きますが『フーコー批判的読解』て『クリティカルアセスメント』
の邦訳かい?
251考える名無しさん:02/10/18 16:51
>>250
クリティカルリーダー
読者と訳したヴォケもいた
252考える名無しさん:02/10/18 16:57
>>250
あなたの言ってる本の邦訳は出てないと思う。バリー・スマートが
編集した何冊にも分かれた論文集みたいなやつだよね?
253考える名無しさん:02/10/18 16:59
>>252
そうそう。赤い奴。4冊くらいの。まあ文量からして違うよね。失敬。
254表象群落:02/10/18 17:35

 あぐ、
  あぐ、
 ぼく、
  マラ、
    ルメ、
   大、
    好き。
255考える名無しさん:02/10/19 01:34
知の考古学、の邦訳が、まっっっっったく読めません。意味不明。
誰か助けて下さい
256考える名無しさん:02/10/19 01:46
>>255
思考集成2巻の論文を読め
原型。
257考える名無しさん:02/10/19 01:46
>>255
ドゥルーズの『フーコー』を読んで見て下さい。
言表がなんであるかを知りたくありませんか。
258考える名無しさん:02/10/19 01:46
>>257
フーコーとは定義が違う
ミルプラトーっぽいし
259257:02/10/19 02:07
>>258
そうですね。
しかしドゥルーズとフーコーの違いが見えたとするならば、それなりの
フーコー読解が実現したということになります。
個人的にはそういうフーコー読解が生産的でないとは思えません。
260考える名無しさん:02/10/19 02:18
今度思考集成に続いて講義集成だっけか?でるね。コレ―ジュドフランスの。
261考える名無しさん:02/10/19 03:07
「ディルタイと現代」という本の、哲学的人間学(シェーラー、プレスナー、
前期ハイデッガーなど)についての項を読んでいたら「こうした人間学は、
周知のように、フーコーや後期ハイデガーによって手厳しく非難されることに
なるが‥‥」という一節が出て来ました。

後期ハイデガーの方は自分で調べても何とかなりそうなのですが、フーコーには
全く縁がないので、彼の人間学批判がどんなものか、全然見当がつきません
(フランス語も読めません‥‥)。

どなたかフーコーの人間学批判についてご存知の方がいらっしゃったら、
教えていただけませんか。該当する著作や詳しい概説書があれば、それも
挙げていただけるとありがたいのですが。おながいします。
262考える名無しさん:02/10/19 03:14
>>261
『言葉と物』第9章「人間とその分身」および第10章「人文諸科学」を参照。
がんがれ。
263261:02/10/19 03:52
>>262
うわ、レス早っ。『言葉と物』ですか、数分で挫折したかつての忌まわしい
記憶が‥‥何はともあれトライしてみます。ありがとうございますた。
264ななしさん:02/10/19 09:04
from筑摩書房新刊案内2002.9
ミシェル・フーコー講義集成:1971年から死の直前の84年6月までの講義録
第一回配本:10月下旬発売予定
5 異常者たち コレージュ・ド・フランス1974-75 4800円
第に回配本:2003年春 発売予定
6 社会は防衛しなければならない 75-76
第三回 
11 主体の解釈学 81-82年
ノート:現在、原著既刊は上記三冊のみです。今後年一冊のペースで
刊行が予定されています。全13巻予定。
続刊予定:1知への意志70-71 2刑罰の理論と制度71-72 3懲罰社会72-73
4精神医学の権力73-74 7治安・領土・人口77-78 13生体政治の誕生78-79
9生者たちの統治79-80 10主体性と真理80-81 12自己および他者の統治83-84
265考える名無しさん:02/10/19 09:39
ていうかこれ石田英敬に訳させていいんかw
266考える名無しさん:02/10/19 13:08
6巻も仏文の人だけでやると相当酷い訳になりそうだな。
それにbio-politiqueの訳が生体政治か。もう少し何とか
ならないかな。
267考える名無しさん:02/10/19 20:32
思考集成を全巻購入しようと思うのですが、金をはたいて買う価値アリですか?
268考える名無しさん:02/10/20 00:32

>>267
微妙だね。原書だけで読むのはきついから、邦訳があると助かるのは事実。
だけど、翻訳としては、全体的にあまり感心できた仕事ではない。大人数で
訳を行った寄せ集め翻訳集だけど、それならそれで、最低、訳語の統一など
行わなければならないなのに、まったく行われてなくて、フーコーの著作の
題名さえ、訳者によってバラバラ。中には日本語のぎこちない訳文もある。
私は今のところ、特に関心のある論考の収まった巻だけ買って、それ以外は
必要な部分だけを適宜コピーして、原文と合わせて読む、というかたちで
済ませてるけれど、邦訳が手元にあるとパラパラと内容を探しやすいから、
結局そのうち、全部買ってしまうかもしれない。だけど値段が高すぎるね。
講義録も『“社会を守れ”』が石田英敬の訳とは…。この巻に関してはすでに
ポリロゴスのサイトで中山さんが読解ノートを公開してくれてるから、
それを手がかりに自分で読むほうがよさそう。講義録の原文はわりと明快。
269考える名無しさん:02/10/20 00:49
丁寧なレスをありがとう
270考える名無しさん:02/10/20 00:53
やっぱ売れるからかな
どんどん出版してしまうってことは
271考える名無しさん:02/10/20 01:12

今度の講義録なんか、評判になりそうだよね。思考集成は、以前に
何かしらのかたちで出た論文やインタビューが含まれていたけれど、
講義録は完全に初出。それで基本的には、1冊ごとにまとまって
大きなテーマが論じられているわけだから、ほとんど著作と同格。
著作よりずっと細かく議論されていて、ある面では著作よりずっと
思考のプロセスを精密に辿れるような気がするし。原書も邦訳も全巻
出揃うのはまだまだ先だけど、これが揃うと、未完のまま遺された
仕事も含めて、彼の思考の全貌がより具体的に見えてくると思う。
最近『主体の解釈学』を読んでるけど、これはかなりおもしろいよ。
近々出る『異常者たち』は、とりあえず邦訳を買ってしまいそう(w
272ななしさん:02/10/21 17:18
だいたい不毛な二項対立になるな
・訳語の統一を大切に
ーー原書を参照したアーカイブや索引やダイアグラム作成志向ーーアカデミズム読者

・文脈による訳し分け重要ー原書の参照容易さよりも理解しやすさ尊重ーー一般読者
273考える名無しさん:02/10/21 20:21
理解しやすさ、読みやすさがある水準に達していれば、訳語の統一などが
きちんと行われなくても構わないと思う。ただ、理解しやすい翻訳にする
ということは、訳者が、それが当然、一定のバイアスを含んだ理解であれ、
ひとつひとつの単語の意味規定から内容の水準に至るまで、踏み込んだ
解釈のパースペクティヴを持っていなければできないはず。だから翻訳は
むずかしいのだと思う。だけど、日本語としてきちんとした体裁の文章に
なっているかどうか、ということは、それとは別の次元。思考集成などを
見ると、仏文和訳レポートを読んでいるような体裁の悪い翻訳があるのも
事実。翻訳だって売り物なんだから、最低限確保すべき水準ってのはある
はずだ。こんな話、フーコーと直接関係ないから、もうやめておくけど。
274考える名無しさん:02/10/24 20:11
講義録『異常者たち』発売したね。ちょうど書店で商品を並べてる
ところに遭遇してしまった。で、とりあえず買いました。ついでに、
檜垣立哉の『ドゥルーズ 解けない問いを生きる』(NHK出版)という
本が発売されてたので、薄くて安いし(120頁くらい。1000円)合わせて
買ってみたけれど、わずか120頁でドゥルーズに肉薄できるのかな…。
275考える名無しさん:02/10/27 20:21
昨日から『異常者たち』読みはじめてる。まだ4回目の講義の途中だけど、
ここまででも充実した講義内容で、フーコーの権力論の概観などがとても
分かりやすく示されてるし、そもそも、テーマ自体が非常におもしろい。
原文で(話し言葉なので)簡潔すぎて逆に不明瞭に感じる部分など、翻訳は
かなり丁寧に補ってあるね。文章自体、読みやすくていいよ。フーコーの
講義、緻密で内容も整理されていて…、こんな授業聴けた人がうらやましい。
276考える名無しさん:02/10/30 22:51
3月5日の講義(第9回)で、自慰行為をめぐる家庭空間における
子供の監視を論じた箇所、表現の露骨な文献を長々と引用した後で
「このような細部をすべて引用してしまったことをお許しください
(しかも、ベルクソンの肖像の下で!)」と話しているのが何だか
微笑ましい。教室の聴衆たちからはきっと笑いが起こったろうな。
277考える名無しさん:02/10/31 00:57
>>94
フーコー馬鹿とはフーコー用語やそのまがいを使っている人。
278考える名無しさん:02/11/04 01:48
遅レスにも程がある
279考える名無しさん:02/11/04 03:37
>>278
かれも不幸なやつなのさ
280コレ、読んだ奴いる?:02/11/12 02:17
フーコー論で隠れた名著を挙げます。

差異の目録 : 新しい歴史のために / ポール・ヴェーヌ[著] ; 大津真作訳<サ
イ ノ モクロク : アタラシイ レキシ ノ タメニ>. -- (BN00371835)
東京 : 法政大学出版局, 1983.3
vi, 190p ; 20cm. -- (叢書・ウニベルシタス ; 120)
注記: 1987年発行(第2刷)の副書名:歴史を変えるフーコー
ISBN: 4588001205
別タイトル: L'inventaire des differences ; Foucault revolutionne l'h
istoire ; 差異の目録 : 歴史を変えるフーコー
著者標目: Veyne, Paul, 1930- ; 大津, 真作(1945-)<オオツ, シンサク>
分類: NDC8 : 201 ; NDLC : G13
件名: 歴史学

281日本@名無史さん:02/11/12 23:25
>>280
なんだ、フーコーって結局「歴史」から逃れられないんじゃないの。
282考える名無しさん:02/11/13 00:19
つーか、歴史家のヴェーヌが書いてるんだから、
歴史に引き寄せた論考になるのは当然でしょ。
283この本どうなの?:02/11/22 22:57
フーコーの権力論と自由論
その政治哲学的構成
-------------------
関 良徳 著

46 ・ 3300円
2001年4月5日発行

4-326-35123-3
発行元:勁草書房
出版元:勁草書房

ミシェル・フーコーは、「自由で平等な個人」をつくりだす
近代社会の権力メカニズムを問題化した。周知のとおり彼の権力論は、
現代思想に大きな影響を与えた。それは他方で、すべてを権力に還元し
自由を否定するものだ、という批判にもさらされてきた。そうした批判も
踏まえながら、フーコーの権力論を逆に「自由論」の角度から再構成した
のが本書である。その上で、権力と規範の関係、民主主義の問題、権利論
などを原理的に問い直すことが目指されている。従来検討されることの
少なかった「フーコーと法」に関する初の本格的研究である。

http://www.populus.est.co.jp/asp/booksearch/detail.asp?isbn=ISBN4-326-35123-3

著者の一言
http://www.keisoshobo.co.jp/hitokotokako2.htm#H35123

博論の講評
http://www.hit-u.ac.jp/law/thesis/h110326m.htm

著者履歴
http://homepage2.nifty.com/yoshi-seki/profile.html
284考える名無しさん       :02/12/10 20:52
agesage
285考える名無しさん:03/01/02 18:27
age
286考える名無しさん:03/01/07 18:51
略してミルコ。
287考える名無しさん:03/01/07 22:57
>>283
とても良い本だと思うよ。関さんは人柄もとても良いしねえ。
288 :03/01/08 16:15
ミルコ・クロコップとミルコ(ミシェル・フーコー)
ってどっちが強いんですか?
289山崎渉:03/01/08 19:20
(^^)
290考える名無しさん:03/01/11 23:47
>>288
リング上ではミルコ。ベットの上ではフーコー
291考える名無しさん:03/01/12 20:46
>283
日本語のフーコー論としては非常にわかりやすいと思う。
法哲学出身なので、社会科学系の人向きかな。
292山崎渉
(^^)