経済学を哲学する

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経済学を総括する

1.プロジェクト会計システムであった複式簿記をgoing concernたる株式会社の
期間経済計算に思わず援用してしまった。これはまあ、株式会社スタート時点で
はやむを得ない、問題はその後である、今日に至るまで批判的な認識がない。
結果、起きている弊害については会計学の方で考えるように。うまく対策を思い
つければ現行システムを一掃できる。
2.株式会社=分業社会のエージェントの一形態であり、営利=売買差益をもって
 組織活動の維持・存続に必要な原資を確保するという画期的なシステム、脱・資
 本主義段階を含む将来にわたる分業社会の重要ファクターを資本主義的利潤追求
 の手段と勘違いしたこと、とゆーか、スタート以来今日に至るまで、自律的に分
 業を担うエージェントである、という認識がない。
3.資本主義は、交換経済−市場経済において大規模生産の可能性(生活必需的欠
 乏・潜在的生産手段と投下可能資本の存在)を前提条件として派生したものであ
 る。これが市場を制覇した条件は考えれば分かる。
  資本主義が自然発生し、市場を制覇した過程の分析は、前提として1と2が理
 解されていることが必要である。そうすると、資本主義が論理的に破綻に向かう
 ことが理解されるし、脱・資本主義は主要に株式会社によって担われることも分
 かるだろう。
4.上の資本主義論は内在的批判であり、会計学、経済学を勉強した人間なら・自
 分の頭で考える習慣を持った人間なら・誰でも・イヤでも・直面するはずのとこ
 ろである。このことに思い至らなかったところに経済学の限界が象徴的に現れて
 いる。
5.一般経済学=生産と分配の一般理論というアプローチを念頭に置いておかない
 と資本主義経済の認識=資本主義経済学は構築できないだろう。
6.そもそも経済学などを学んでいる諸君は「学」とはなにか、ということが分か
 っていないのではないか(w。

「学」と「ノウハウ」の違いとか考えたことがあるのか。
経済学を筆頭に社会科学はこけた、人文学の再構築だ。