哲学思想史(黎明編:ソクラテス以前)

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1ヘロヘロドス
哲学思想史について語るスレです。
とりあえず、第一弾として、
ソクラテスが登場する直前まで(有史〜BC400頃)についての
スレにしたいと思います。

この期間の主だった事柄を以下に簡単にまとめました。
また、別レスに、この期間の年表をあげておきます。
以下の本を参考にしました。

「年表で読む 哲学・思想小事典」
ドミニク・フォルシェー
菊池伸二、杉村靖彦、松田克進


----<哲学思想史(〜BC400頃)概要>---
■人物
タレス、アナクシマンドロス、アナクシメネス、ピュタゴラス、クセノパネス、
ヘラクレイトス、パルメニデス、アナクサゴラス、アポロニアのディオゲネス、
アルケラオス、エンペドクレス、エレアのゼノン、レウキッポス、ゴルギアス、
プロタゴラス、プロディコス、デモクリトス、ヒッピアス、アンティフォン、
クリティアス

■概念
アルケー:万物の始原を示す。
ロゴス:神的理性、自然法則。
ノモス:人為、「法律」「習慣」「制度」など。(⇔ピュシス)
ピュシス:自然、「本質」、「本性」、「真相」など。(⇔ノモス)

■宗教
ユダヤ教、ゾロアスター、仏教、ギリシャ神話(ホメロス)

■中国思想
詩経、易経、墨子、老子、孔子
2ヘロヘロドス:01/12/31 21:16
哲学思想史年表<記号の意味>

■事柄の種類
【地】:西洋哲学史の事柄。
〔地〕:西洋哲学史から外れる事柄。
☆重要な事柄
★さらに重要な事柄

※「地」は場所を示す文字

■場所を示す文字
〔ギ〕ギリシャ
〔ミ〕ミレトレス(現在のトルコのイオニア海岸にある都市)
〔ロ〕ローマ
〔印〕インド
〔エ〕エジプト
〔中〕中国
〔イ〕イスラエル
〔*〕地名は本文中に記載(頻度が少ないので略号化しない地名)
3ヘロヘロドス:01/12/31 21:16
哲学思想史年表(有史〜BC600頃)
..────────┬────────────────────────────────────
年代         .│事柄
..────────┼────────────────────────────────────
BC2300頃      │〔エ〕メンフィスの神学派が登場する。
BC2000以降    ..│〔エ〕不死の思想が説かれる。
..────────┼────────────────────────────────────
BC1850頃      │〔*〕ユダヤの「父」、アブラハムがカナンの地に住む
BC1700頃      │〔*〕バビロニアで「ハンムラビ法典」が成立
BC1500頃      │〔印〕「ヴェーダ」が始まる。
BC1500〜1450頃?.│〔エ〕「アラン・ラーへの賛歌」と「死者の書」が現れる。
BC1360頃      │〔エ〕アメンテポプ四世(イクナートン)、太陽神のみを信仰する一神教の強制を試みる。
BC1250〜1214頃 ..│〔*〕モーセの登場、出エジプト、神との契約。
..────────┼────────────────────────────────────
BC900〜850頃   │〔イ〕一神教への移行、「あまたの神の中の比類なき一人」から「唯一の神」へ。
BC800以降    ... │〔ギ〕都市国家が出現。
BC800〜500頃   │〔中〕「詩経」が書かれる(陰陽二元論)。
(同時代か?)   ..│〔中〕「易経」が書かれる。
BC750頃      ..│〔ギ〕ホメロスの「イリアス」「オディッセイア」書かれる。
BC700頃      ..│〔ギ〕神学的詩人ヘシオドス登場。
BC700〜600以降 ..│〔印〕「ウニシャパット」が書かれる。
BC650〜500頃   │〔イ〕「十戒」(十の御言葉)という表現が現れる。
BC624頃      ..│〔ギ〕「ドラコン法」施行(裁判所の設置と私的復讐の禁止)
BC605〜545頃? ..│【ミ】タレスが最初の智者として登場。☆
..────────┴────────────────────────────────────
4ヘロヘロドス:01/12/31 21:17
哲学思想史年表(BC600〜BC500頃)
..────────┬────────────────────────────────────
年代         .│事柄
..────────┼────────────────────────────────────
BC594頃      ..│〔ギ〕アテネでソロンの改革が行われる。
BC593〜571頃   │〔イ〕エゼキエルが現実的ものと霊的なものを分離する。(メシアは王ではなく羊飼い)
BC580〜547頃   │【ミ】アナクシマンドロスがアルケー(万物の始源)を<無限なもの>とする。
BC560頃?     .│〔ペ〕ゾロアスター(ツァラトゥストラ)教が創始される。(善悪二元論)
BC550        │〔イ〕「ヤハウェの僕(しもべ)の歌」が書かれる。(愛による救済)
BC550〜450頃   │〔イ〕「ヨブと悪の躓き」のテクストができる
BC546〜526頃   │【ミ】アナクシメネスが<アルケーは空気である>と説く
BC540〜497頃   │【ギ】ピュタゴラスが活躍する。「哲学者」と呼ばれた最初の人。☆
BC537〜514頃? ..│【ギ】クセノパネスが一神論を提唱する。☆
BC531〜486頃? ..│〔印〕王子ゴータマ・シッダールタが仏陀(「覚者」の意)となる。
BC510〜468頃? ..│〔印〕ヴァルダマーナがジャイナ教を説く。
BC509〜507頃? ..│〔ギ〕クリステネス(クレイステネス)が民主主義を始める。
BC504〜470頃? ..│【ギ】ヘラクレイトスが「矛盾的ロゴス」の説を展開する。★
BC504〜470頃? ..│【ギ】パルメニデスが、存在についての思索を展開する。★
..────────┴────────────────────────────────────
5ヘロヘロドス:01/12/31 21:17
哲学思想史年表(BC500〜BC400頃)
..────────┬────────────────────────────────────
年代         .│事柄
..────────┼────────────────────────────────────
BC500        │〔印〕古典的哲学の展開。
BC500〜479頃   │〔中〕孔子の活躍。
BC500〜400頃? ..│〔中〕「道徳経」(老子)が書かれる。
BC5〜4世紀    ..│〔中〕墨子が墨家を創始する。
BC496〜456    ..│〔ギ〕アイキュロスが悲劇を書く。
BC476〜408    ..│〔ギ〕ソフォクレスが道徳的な悲劇を書く。
BC470〜428    ..│【ギ】アナクサゴラスがアルケーは精神だと説く。☆
同時期        │【ギ】アポロニアのディオゲネスがプネウマ(気息)をアルケーとする。
BC5世紀      ..│【ギ】アルケラオスがアテネに自然哲学と倫理学を導入する。
BC462〜436頃? ..│【ギ】エンペドクレスがこの世の悲劇的な有様を説く。(修辞学の祖)☆
BC460頃?     .│【ギ】エレアのゼノンが弁証法を創始する。☆
BC5世紀      ..│〔ミ〕ヒッポダモスが合理的な都市計画を提唱する。
BC460〜430頃? ..│【ギ】最初の原子論者レウキッポスが登場する。☆
BC455〜406頃   │〔ギ〕エリウピデスが心理描写豊かな悲劇を書く。
BC454〜425頃   │〔ギ〕ヘロドトスが記録としての歴史を著す。
BC450〜400頃   │〔イ〕神秘的な愛を描いた「ソロモンの雅歌」が書かれる。
BC444〜380頃? ..│【ギ】ソフィストであったゴルギアスが弁論を説得術として位置づける。☆
BC430〜410頃? ..│【ギ】プロタゴラスが<人間は万物の尺度である>言う。☆
BC430頃?     .│【ギ】プロディコスが言葉の意味の諸相を区別する。
BC430〜370頃? ..│【ギ】デモクリトスが、原子論と徹底した自然主義を唱える。☆
BC?〜347頃   ...│【ギ】ヒッピアスが博識で諸学に通じたソフィストとして活躍する。
BC5世紀      ..│【ギ】ソフィストであるアンティフォンがピュシスとノモスについて語る。☆
BC420〜403頃   │【ギ】クリティアスが弁論と権力について論じる。
..────────┴────────────────────────────────────
6ヘロヘロドス:01/12/31 21:32
私は「年表で読む 哲学・思想小事典」をとりあえずここまで読んだだけの素人ですが、
ここまで読んで、以下のようなことを興味深く思いました。

・ユダヤ教、一神教の概念は、ギリシャ哲学が隆盛する前から存在した。

古代ギリシア→ローマ→キリスト教
という流れから、キリスト教的な宗教観は、ギリシアよりも後と思い込んでいましたが、
「唯一絶対の神」とか「神の愛」といった概念は、ギリシア以前にだいたい出来上がっていたのですね。
もちろん、それらをギリシアの哲学者たちがどの程度知っていたのかはわかりませんが。

・形而上の概念、言葉の扱い、存在についてなど、
 我々(素人)が考えるようなことの大部分は、この時点でかなり深く考えられている

まあ、あたりまえのことですが、自分の考えの浅さを実感します。
7考える名無しさん:01/12/31 21:36
えらい張り切りようですなぁ
8考える名無しさん:01/12/31 21:37
啓蒙スレか・・。
がんばれ。
9ヘロヘロドス:01/12/31 21:55
>>7
まあ、2,800円の元を取りたい一心ですが。

>>8
ありがとうございます。
10考える名無しさん:01/12/31 23:16
哲学が始まった原因の1つとして、「神話」が重要な位置を占めている
様な気がします。
そこに直接的な繋がりは無いにせよ、しかし、神話には哲学的な要素は
あると思います。概略的に行って、神話とは世界観と人間存在の表明であり、「在る」「いる」
という事の表現だと思うからです。
哲学の思想史とはひとえに、人間の精神の歴史であり、思考(ものを考える事)の
起源を探る事ではないかと僕は思います。
ですので、ここはやはり大きく分けて「歴史」という実証的視点と、「思考」という
現象的視点の2つの側面から語るべきでしょうね。
なにはなくとも1さん頑張れ。
11KUVRVIFV:02/01/01 00:01
私は力をかせませんが1さんぜひがんばってください。
こういうスレこそもっと増えるべきです。
12考える名無しさん:02/01/01 07:11
ヘラクレイトスの哲学は世界一ィィィィィィィィィィィィィィ!!!!!!!!
13エンペドクレス:02/01/01 10:10
>>12
無駄無駄無駄無駄無駄ダダァァァァァァァァァァ!!!!!!!!
14ヘロヘロドス:02/01/01 12:24
>>10
>哲学が始まった原因の1つとして、「神話」が重要な位置を占めている
>様な気がします。
それは私も思います。
やはり、初期においては、宗教と哲学の境界はあいまいなものであったろうと思います。
今日の哲学的問いの多くについて、当時は神話が答えていたであろうことは、
想像に難くありません。

ただ面白いのは、古代ギリシアの哲学者は、
キリスト教以後の哲学者ほど、
神の問題をあまり重要な問題として扱っていないように見える点です。
(このあたり、確証は無いです。詳しい方教えてください。)

>ですので、ここはやはり大きく分けて「歴史」という実証的視点と、「思考」という
>現象的視点の2つの側面から語るべきでしょうね。
なるほど。

実証的な「歴史」でネタふりをして、そこで、
その時点における(当事者達の)「思考」について考察するような形で話が進んでいく・・・。
といった形にできるといいなと思っています。
なかなかきれいにはいかないと思いますが。
15考える名無しさん:02/01/01 13:34
>>1-6の参考文献が欲しいところです。
16考える名無しさん:02/01/01 17:00
大した喧嘩じゃねえな、と思っていたがそうでもないな。
まーたしかに82は言い過ぎたと思うよ。無視できる範囲だし。
ただな、あんたおかしいよやっぱり。

多分あんたの言いたいことは、スレは不特定多数の人間が
見る訳で、否定的なレスがつくことも覚悟しとけって
ことなんだろうけどさ、それはすべてに対して
言える訳じゃないんだよ。

このスレをたてた1の発言全部読んでみてくれ。
どんな思いで立てたか解るだろう?
だったらここが永田の文章力について議論するスレじゃない
事だって気づくはずだ。ここは永田の書いた文章に感動した
人が集まるスレなんだよ。だからあんたのレスが野暮で
空気が読めないって言われるのも当然なんだよ。

少し小さな正義にとらわれて視野が狭くなってるようだな。
気を付けような。長文になった。申し訳ない。
17考える名無しさん:02/01/01 19:47
↑誤爆?
18考える名無しさん:02/01/01 20:30
>17
ワロタ
19猫電波@あけましておめでとう:02/01/02 00:34
オーソドックスな解釈ではタレスらの「哲学」の性質は(或いは偉大なところは)脱神話とされてますね。
まぁ、神話と言う語の定義にもよりますが。
「第二次世界大戦は日本人にとって神話として機能している」という文は、おそらく(比喩でなく)死んだとも言えるし
20ヘロヘロドス:02/01/03 18:59
>>11
ありがとうございます。

>>15
一応、 >>1に書きましたが。

「年表で読む 哲学・思想小事典」
ドミニク・フォルシェー
菊池伸二、杉村靖彦、松田克進

です。
わかりにくい書き方ですいませんでした。
21ヘロヘロドス:02/01/03 19:40
>>19
>オーソドックスな解釈ではタレスらの「哲学」の性質は(或いは偉大なところは)脱神話とされてますね。
なるほど。

>まぁ、神話と言う語の定義にもよりますが。
そうですね。
私はごっちゃにして語ってしまいましたが、「神話」と「宗教」は同じか?
という問題もありますから単純には語れませんね。

>「第二次世界大戦は日本人にとって神話として機能している」という文は、おそらく(比喩でなく)死んだとも言えるし
うむむ・・・。
神話のニュアンスをそこまで広げるのは、ある意味現代的という気もしますが。
22猫電波:02/01/04 15:52
>>21(ヘロヘロドスさん)
>なるほど。
神々など自然の背後に人格的な意思をみる世界観から、脱人格的な世界モデルへの変革が起きたとする見方ですね。
と言っても、機械論的な世界観ではないわけですが。
>神話のニュアンスをそこまで広げるのは、ある意味現代的という気もしますが。
うーむ、「神話」自体近代の概念ですしね。
神話=世界を意味付けする物語って観方が好みなもんで
人類学系ではこれが人気な用に思ふ。
始祖英雄の物語何かが現代の部族間秩序を意味付けたり、部族間秩序の変更が神話を変更させたり(有名なのではエヌマ・エリシュとか?)。
機能としては一緒だと思う。参考URL
http://tmp.2ch.net/sisou/ http://tmp.2ch.net/kova/
23ヘロヘロドス:02/01/04 22:04
>>22
>>>21(ヘロヘロドスさん)
>神々など自然の背後に人格的な意思をみる世界観から、脱人格的な世界モデルへの変革が起きたとする見方ですね。
後に神話の話として関連づけて書きますが、
この点について、
従来の価値観との折り合いを彼らはどのようにつけていたのかということを興味深く思います。

>と言っても、機械論的な世界観ではないわけですが。
いちおう、機械論の原型はデモクリトスということになっているらしいですが、
そもそもこの時代はモデルとすべき機械自体はあまり発達していませんから、
概念的には同じであっても「機械」論という形を取りようがないですね。
17世紀以降の機械論でいう「機械」は時計が念頭にあったようですが、
(デカルトの活躍した時期は、懐中時計が登場し、振り子、ヒゲぜんまいなどによって
機械式時計が大きく進歩した時期と重なります。)
古代ギリシアでは時計といえば、日時計、あるいは水時計、
砂時計の類であったと思われるので、これを世界の原理になぞらえるという発想は
できなかったでしょう。
(水時計の精巧なものは、かなり機械っぽいですが)
しかし、ヘロドトスが、カルデア人がギリシャ人に日時計をつたえたと述べている、
BC575年頃というのが、タレスの活躍時期に入っているのは面白いですね。
天文学者でもあったタレスが日時計に興味を示さなかったはずは無いと思うのですが、
この(当時の)ハイテクが彼の思想にどういった影響を与えたのか興味深いです。

科学技術の進歩に伴って、後の時代に復活するアイディアというのが、
この時代はたくさんありますね。
それこそデモクリトスの「原子論」などはその最たるものでしょう。
24ヘロヘロドス:02/01/04 22:06
>>22
>>神話のニュアンスをそこまで広げるのは、ある意味現代的という気もしますが。
>うーむ、「神話」自体近代の概念ですしね。
>神話=世界を意味付けする物語って観方が好みなもんで
いや、つまりは、本物の神話そのものがそういった機能を
もっていて、比喩的な神話というものが無い(必要無い)、この時代のことを語る場合には、
そういった広義の概念はとりあえず必要ないんじゃないかということなんですが。

「神話=世界を意味付けする物語」という見方は大体私も同じです。
ただ、グリム童話の例のように、ギリシア神話では、元になった伝承は、
意味不明な、要は、「語って聞かせる」だけのものが多かったであったろうと思います。
しかし、ギリシア神話が被征服者の神を統合していったものであると指摘されるように、
例えば、ホメロスが多くの物語を一つの神話体系にまとめるといった過程で、
「世界を意味づけする」といった機能は、意図したであろうし、
また、世間から要求されもしたとは思います。

ユダヤ教における一神教の完成は、そういった機能の一つの到達点であるように思います。
(ご存知のとおり、このことは、後のキリスト教の普及によって、
哲学をはじめとするヨーロッパ文化に決定的な影響を与えることになるわけです。
ただ、この時代においては、一地方宗教のなかでの出来事に過ぎませんが。)

ギリシア神話は、ユダヤ教と対比した場合、この機能が原始的かつ不完全で、
逆に、そういった隙が、「脱人格的な世界モデルへの変革」を許す土壌になったのでは
ないかという見方もできるように思います。
(不完全さに対してクセノパネスのような批判も起きるわけですが。)
この話題に関連して私が興味深いと思うのは、哲学者達の、
神話に対する態度ですね。
「脱人格的な世界モデルへの変革」を成し遂げた彼らも、
神殿にささげ物をし、デルフォイに従う社会に生き、
そこで発言をせざるを得ないわけで、
神話という「世界を意味づけする物語」に対して、
「脱人格的な世界モデル」持つならば、
これはどうしても、社会との軋轢を抱えることになります。
この問題を、彼らはどのように捉え、どのように解決していたのかということです。
同時代の中国で孔子は「子は怪力乱神を語らず」「鬼神は敬してこれを遠ざく」
といういようなことを言っていますが、
ギリシャの哲学者達の態度はどういったものだったのでしょう。
25考える名無しさん:02/01/04 23:37
>>24
>ギリシャの哲学者達の態度はどういったものだったのでしょう。

個人的に神話と哲学との関係性に興味がある者としては、ここら辺の所が
最も知りたいところです。
一般論的に言うと、人間は、「神」に出会ったその時、心理の内に「世界を唯一的な枠組みでもって
捉え思考し、これを出来得る限り正確に、忠実に解釈する」という真理的認識における
思考的方向性を無自覚な内に備えてしまったのではないでしょうか。
ですから、「神」から多少距離を置く様になった状態であっても、
言い換えれば「神」という人格的存在者がもしかするといないのではないか、
あるいはそうした「神」にはもはや畏敬や崇高の念は持てなくなった、という様な状態であっても
何か「神」に代わる形而上学的原理、言うなれば「永遠性」「理想性」というべき
理念がこの世界にあり、それによる真理的認識は「世界と存在の意味・価値付け」という事において
可能だと考えたのではないでしょうか。
プラトンの「イデア」や、後の「理性」「幸福」等といった哲学上の原理を
哲学者達がその為に用いたのはそういった所に源泉がある様に思います。
勿論それが全てではなく、依然として「神」を信じ、そこに依拠して哲学する様になった人も
いたわけですが。
26猫電波:02/01/04 23:57
>従来の価値観との折り合いを彼らはどのようにつけていたのかということを興味深く思います。
うーん、アナクサゴラスとか追放されてましたよね。プラトン『ソクラテスの弁明』での例もあるし。一般論としてはどうなんでしょうね
逆にヒポクラテスらは、自然学を思弁的としてあまり真に受けないように説いている文書も有りますね。影響があったからわざわざ注意したのかもしれませんが。
>BC575年頃というのが、タレスの活躍時期に入っているのは面白いですね。
そうですね。タレスは東方に出かけていますし、色々学んだとされていますよね。メソポタミアのコスモロジーとタレスの世界モデルの類似も良く言われますし。
27猫電波:02/01/05 00:19
>>24
すみません、最初の三行の文意が取れません。
まあ、第二次世界大戦はミュトスではないと思います。
>グリム童話の例のように、ギリシア神話では、元になった伝承は、
>意味不明な、要は、「語って聞かせる」だけのものが多かったであったろうと思います。
そうですね。第二次世界大戦が歴史学の対象でもあるように神話はエンターテインメントでもありますね。
ただ、現代の目から面白いだけ話が必ずしも当時の人にとってそうだったとは限らないと思います。自らの国家の始源の物語であったりもするわけですから
ただ面白いだけのための物語もあったでしょうが、それはギリシャに限った話ではないでしょう。
>例えば、ホメロスが多くの物語を一つの神話体系にまとめるといった過程で、
ヘシオドスの間違いでは?ホメーロスは神話体系を纏めてはいないでしょう。

>「脱人格的な世界モデル」持つならば、これはどうしても、
>社会との軋轢を抱えることになります。
>この問題を、彼らはどのように捉え、どのように解決していたのかということです。
ソフィステスなんかにはペテン師が作ったと明言してる人もいますね。
28猫電波:02/01/05 00:31
>>25
>一般論的に言うと、人間は、「神」に出会ったその時、心理の内に「世界を唯一的な枠組みでもって
>捉え思考し、これを出来得る限り正確に、忠実に解釈する」という真理的認識における
>思考的方向性を無自覚な内に備えてしまったのではないでしょうか。
むしろ逆だと思いますが、『未開人』は、「科学的」事柄と、「呪術的」事柄を聴いてみると区別して答えるとされています。
宗教的傾向が強いところの方が、事実を忠実に解釈すると言うこともありませんよね。
29阿修羅無限大落とし:02/01/05 00:34
お前等もっとクオリティーの高い駄文書けよ。
30ヘロヘロドス:02/01/05 01:36
この猫電波って人は、人の意見に、けちばかりつけて、しょうもないですね。
31KUVRVIFV:02/01/05 01:44
3の12行目はアメンホテプですね。同じく3の21行目はウパニシャッドです。
横槍入れるようですみません。

>>28
25さんは、「ある唯一的枠組みのもとで」世界を解釈する、そうした
忠実性のことをおっしゃっているんだと思いますが?

>多くの物語を一つの神話体系にまとめるといった過程で、
>「世界を意味づけする」といった機能は、意図したであろうし、
>また、世間から要求されもしたとは思います。
>ユダヤ教における一神教の完成は、そういった機能の一つの
>到達点であるように思います。(>>25)
>自らの国家の始源の物語であったりもするわけですから(>>27)
神話体系を纏める際に、世界の意味付けと自民族の団結を固めるための建国神話
という二つの要請があったというのは面白いと思います。
この辺り、両方クリアしつつ、そうして出来上がったのがユダヤ教かも知れない
んですよね。
32猫電波:02/01/05 11:24
>>30
そうですか、すみませんね。
>>31(KUVRVIFVさん)
>25さんは、「ある唯一的枠組みのもとで」世界を解釈する、そうした
>忠実性のことをおっしゃっているんだと思いますが?
ああ、なるほど。でも、上の行で書いたように単一の「神学的」枠組みのもとで生活しているわけではなく、
状況によって柔軟(とも言えないでしょうが)に枠組みを使い分けているわけで、やはり適切ではないのではと思っています。
もっとも、尋ねると区別して答えられることや、観察すると使い分けていることと、「自然状態」で区別・分類して考えていることは別の事柄なわけで、
「複数の枠組み」を彼等がもっていると言う結論もまた不適切なのだろうと思います。
ところで、使い分けが「できず」に、日常的自然的捉え方で世界観的神話的枠を包括しちゃったのがミレトス派なのかもと妄想したりするのですが、どうなんでしょうね。
そう言えば魔女狩りが中世ではなく近世になって起きたことを枠組みで説明しようとする説もあったと思います。
33猫電波:02/01/05 11:33
近世になって起きたことを枠組みで

近世になって起きたことを枠組みの変化・単一化で
34ほんわか:02/01/05 16:51
ギリシア神話は、トラキアからやってきたディオニソスによって、強姦された。
35考える名無しさん:02/01/06 15:44
>ヘロヘロドス
もっとがんばろう。君も反論すればいいさ。
罵倒されてるわけじゃないんだから気にすることないよ。
到来待ちアゲ
36ヘロヘロドス ◆JU2qG7h6 :02/01/06 21:46
ちょっと次レス以降のようなものを作っている間に、
わけのわからないことになってるんで、
すぐレスできるものだけフォローしておきます。
飛ばす形になってしまった方はごめんなさい。

>>30
これは私(>>1)ではありません。
仕方がないのでキャップを使うことにしました。

>>31
>3の12行目はアメンホテプですね。同じく3の21行目はウパニシャッドです。
>横槍入れるようですみません。
ありがとうございます、間違いの指摘は歓迎です。
素人が要約・調整しながら書き写しているので、
かなり間違い、問題のある点はあるかと思います。
他にもそういった点が見つかったらどんどん指摘してくださると
助かります。
適当なタイミングで修正点をまとめてアップするつもりです。

>>35
いや、別にいちびっていたわけではなくて、
私の場合、素人なので、レスするにも、
いろいろと調べながらでないと書けない関係上、
レスが遅くなっているだけです。
罵倒されてるとかは全然思ってません。
37ヘロヘロドス ◆JU2qG7h6 :02/01/06 21:53
参考になるかと思い、ユダヤ教の歴史(〜バビロン捕囚終了まで)についてまとめてみました。
参考文献は、「年表で読む哲学思想史」と「Microsoft(R) Encarta(R) Encyclopedia 2001」です。

>>25
以降へのレスは、この内容を踏まえつつ考えているところです。
いろいろ調べながらなので、どうしてもレスが遅くなります、ご容赦ください。
38ヘロヘロドス ◆JU2qG7h6 :02/01/06 21:54
ユダヤ教関連年表<記号の意味>

■事柄の種類
《地》:ユダヤ教そのものの事柄。
〔地〕:ユダヤ教そのものの事柄ではない事柄。

※「地」は場所を示す文字

■場所を示す文字
〔イ〕イスラエル (古代イスラエル王国、およびその地域)
〔北〕北イスラエル王国
〔南〕ユダ王国
〔エ〕エジプト
〔?〕場所不明
〔*〕地名は本文中に記載(頻度が少ないので略号化しない地名、あるいは複数の地域にまたがる出来事)
39ヘロヘロドス ◆JU2qG7h6 :02/01/06 21:54
ユダヤ教関連年表(BC1850〜BC922:アブラハム〜ソロモン没)
..────────┬────────────────────────────────────
年代         .│事柄
..────────┼────────────────────────────────────
BC1850頃      │〔*〕ユダヤの「父」、アブラハムがカナンの地に住む
BC1694〜1600頃 .|〔*〕一部の集団(おそらくヨセフ集団)がエジプトに移住
BC1570       ..|〔エ〕ヒクソスがエジプトから追放される(ヘブライ人の迫害始まる)
BC1250〜1214頃 ..│《*》モーセの登場、出エジプト、神との契約。
BC1020年頃    ...|〔イ〕サウルがイスラエル王国の初代の王に即位
BC1000〜961    |〔イ〕2代王ダビデの治世、イスラエル王国の確立
BC961〜922     |〔イ〕3代王ソロモンの治世、エルサレム神殿の建設、圧政により政治的安定が崩れ始める
BC922         |〔イ〕ソロモン没、その後王国はイスラエル王国(北)とユダ王国に分裂
..────────┴────────────────────────────────────
40ヘロヘロドス ◆JU2qG7h6 :02/01/06 21:55
ユダヤ教関連年表(BC800〜BC516:オムリ朝〜バビロン捕囚)
..────────┬────────────────────────────────────
年代         .│事柄
..────────┼────────────────────────────────────
BC9世紀初頭    |〔北〕オムリの治世、一時的に強国にのしあがる。
不詳         ..|《北》オムリの子アハブの治世、王妃イゼベルの教義追加への抗議をきっかけに、宗教論争が活発化する。
BC9〜8世紀     |《北》一連の預言者が輩出
BC900〜850頃   │〔イ〕一神教への移行、「あまたの神の中の比類なき一人」から「唯一の神」へ。
BC853        |〔*〕アッシリアのシャルマネセル3世によるパレスチナ遠征。小国連合により撃退される。
BC734        |〔北〕アッシリアのティグラトピレセル3世、(北)イスラエル征服。○
同時期        |〔南〕ユダ王国はアッシリアに朝貢し独立を保つ。
BC721        |〔北〕サマリア要塞陥落。
BC650〜500頃   │〔イ〕「十戒」(十の御言葉)という表現が現れる。
BC626        |〔*〕新バビロニア王朝成立。カルデア王ナボポラッサルがバビロニアの王を宣言、アッシリア打倒を援助。
BC605        |〔*〕バビロニアのネブカドネザル2世、パレスティナでエジプトを撃退。バビロニアの軍事的優位が決定的になる。
BC597        |〔*〕バビロニアのネブカドネザル2世、ユダの反抗に対してエルサレムを征服。
            │   貴族、戦士、手工業者たちをバビロンにつれさる(第一次バビロン捕囚)○
BC593〜571頃   │《*》(バビロン?)預言者エゼキエルが現実的ものと霊的なものを分離する。(メシアは王ではなく羊飼い)
BC588        |〔*〕新バビロニアの傀儡であったユダ王ゼデキヤ、反乱を主導。
BC586        |〔*〕ネブカドネザル2世がユダを征服。エルサレムを破壊。
            │   潜在的な反乱の指導者とみなされたユダ人は、バビロンにおくられた。(第二次バビロン捕囚)○
BC550        │《?》「ヤハウェの僕(しもべ)の歌」が書かれる。(愛による救済)
BC539        |〔*〕ペルシャ帝国の創建者キュロス大王がバビロンを征服。
BC538        |〔*〕キュロス大王、ユダヤ人の解放を許可する勅令を布告。
            │   捕囚民のうち約4万2000人、パレスティナにむけて出発。
BC516        |〔*〕第2神殿完成。(バビロン捕囚の終わり)
..────────┴────────────────────────────────────
41ほんわか:02/01/06 22:07
神話を分類してみたらよいかもね。
哲学が抜け出してくるような部分、宗教が抜け出してくるような部分。
ギリシア神話の世界に、ディオニソス密儀が侵入したのはかなり大きな出来事らしい。
42猫電波:02/01/07 14:48
>>41
でもそうなると宗教をどういう意味で使うか、ってのも絡んできますね。
そんなの判るだろ!ってのも十分正しいけど、その場合抜け出すも何も初めっから宗教だろって事になる。
ディオニソス自体は古い神ですよね。
>>ヘロヘロドスさん
それとギリシア神話を「強姦」したのは、また違った意味だけれどもローマもですね。
ヘラスの神々は人間臭いというより怪物じみているところがある。イーリアスなどの神々(ことにゼウス)はかなり迫力があります。
古代ギリシア宗教の特質の一つは人間の傲慢を嫌うことにあると(ピンと来ないけど)される。
呉茂一氏なんかは今流普しているのはローマ人経由で牧歌的過ぎると怒ってた。
43ほんわか:02/01/07 20:39
ディオニソスは、出戻り男ですな。

ニーチェは、ローマの哲学をやらないでギリシア哲学をやったから、
あんな野蛮人になったと言う人がおるようです。
44考える名無しさん:02/01/07 22:38
age
45考える名無しさん:02/01/07 23:26
哲学って古いのより新しい方が良いとは断言できないところが面白いな。
46クライテン2X4B:02/01/08 00:47
ソフォクレスの悲劇には、傲慢さゆえに身を滅ぼす人物がしばしば描かれています。
『アンティゴネー』のクレオンや、『アイアス』の主人公アイアスなどが好例で、
お二方とも、これ以上ないほど悲惨な末路をたどっております。

御可哀そうに。
47考える名無しさん:02/01/08 00:51
>>45
知識の蓄積が不可逆(方向がある)だなんて
嘘ですよね。

諸行無常…
48考える名無しさん:02/01/09 13:45
>>10>>25をカキコした者です。
哲学ってのはつまり、

・事象の概念化
・理想性の模索

という作業なんだろうと思う。
そしてそれらは「全体的認識」という方向性で考えられてきたんだろう。
哲学とは、「世界(物理的意味ではなく、一切という意味)」を問題にし、精神的に普遍化しようとする。
それである限り、やはり一面に留まらず全体像の認識に考え方としては向かう。
人間のコミュニケーションや事物との関わりにおいては、どうしてもやはり
今ひとつ掴み切れない様々な事象というものが存在し、あるいはそれらは
誤認された形や不明瞭な姿のまま「言語(自然言語)」という表現方法によって使用されていたりする。
その言語の表す意味内容とは一体何なのか、それを明らかにする為の努力が即ち「哲学」である様に思う。
また、「〜である」事から「〜べきである」事を同時に考え、提示する事も「哲学」と言える。
「神話」もその為の素朴な手段であったのでしょう。
神話における「理想性」への言及は、道徳や倫理といった憲章を人に与えるものでもありますよね。
まあ、それが全てでもありませんが。
ともかくも、哲学の始まりというのはそういった事を念頭に置きながら考えると
視野が広まるんじゃないでしょうか。
長文すみませんでした。
49考える名無しさん:02/01/15 22:34
なんかカキコお願い.ヘロトドスでも猫電波でもほんわかでもいいから
なんか面白いことかいて.
50考える名無しさん:02/01/16 02:24
一神教はエジプトのアトン信仰が元だろ
51猫電波:02/01/17 18:22
>>50
直接の起源って意味なら、あまりまじめに受け止められてませんね。

>>49
一応、通説と思いつきは分けてるつもりだけど、誰か突っ込んでくれる人がいないと不安に成る。

ところで、ヘシオドスはロゴスを悪いものとして書いてますね。
ロゴス=(議論などの)言葉
52猫電波:02/01/18 01:12
ユダヤ教の古層がきちんとした一神教でなかったらしい、ってのが理由の一つ。

↓の考え方は全然主流じゃないと思うんだけど
<バビロンの主がマルドゥクであったように、へブル人の主がヤハウェであった。
彼等は別に世界創造の神を信じていて、この二つの神がごっちゃになった。
J文書とE文書はそれを表している。>ってのも有る。話として面白い。


53考える名無しさん:02/02/16 04:21
あげとく。
54考える名無しさん:02/02/16 12:28
あまり関係ないが、ヘラクレイトスは炎を実体として捉えていた、というのを読んで
驚いた(出隆)。まあ後年のディアマートぶりを見れば納得か。
55考える名無しさん:02/03/06 19:23
しっかりした内容のスレなので保存上げしときます
56祖倉 哲:02/03/06 19:36
哲学史だーい好き。
ヘロヘロドスさんの講義を聴講しまーす。履修登録 板島巣。
今後も 続けてくだされ。
 出席表は 提出しなければ いけないのですか ?
ちなみに 私の 学籍番号は ROM 893 です。
57左近:02/03/06 19:38
大学でのギリシャ哲学の講義も少なくなってきたしね。
58考える名無しさん:02/03/06 21:03
>>57
さこんじセンセ?w
59いじめてくん:02/03/06 22:14
ディオゲネスはなんだか好きだな。
60ヘロヘロドス ◆JU2qG7h6 :02/03/06 23:43
支持してくださるかたありがとうございます。
長らくご無沙汰して申し訳ないです。

なんか、仕事で疲れて、難しいこと考えようとすると眠くて眠くて・・・。
系統立て書こうとするといつ書けるかわからないので、
書けることをどんどん書いて行きます。
(例によって、百科事典を読んだ程度の知識なので、あまり買いかぶらないでください、
本当に詳しい方のご指摘歓迎します。)

とりあえず、一神教についてすこし。

>>50
さんのおっしゃるように、ユダヤ教以前に、エジプトにアトン信仰というのがあったようです。
これは、多神教のエジプトの宗教の中で、アトンという神様が流行して、
次第にそれを最高の神とみなすようになってきたところに、
アメンテポプ四世(イクナートン)が、政策として一神教への移行を試みたようです。
しかし、結果的には失敗して、また、多神教に戻ってしまったようです。
つまり、王様が流行の宗派にはまって、それを広めようとした、というような感じがします。

まあ、これは個人的な感想でしかないのですが、イクナートンの失敗を見ると、
恵まれた環境では、人間は自然に多神教にいく傾向があるのではないか、
と思います。

そこで、ユダヤ教の状況を考えた場合、ユダヤ教が本格的に
一神教になったときというのが、王国が分裂して、アッシリアに
攻められてといった、非常に政治的に苦しい時期で、
やはり、民族の団結というか、精神的よりどころとしての機能を追及した結果、
という気がします。つまり、出エジプトについてもいえることなのですが、
多分に政治的な目的というか必要に対応して進化しているといった感じがします。

そういう意味で、イクナートンの宗教改革(?)に
政治的意図があったかどうかというのが非常に興味深いのですが、
私の調べた範囲では、そのあたりに言及している資料は見つけられませんでした。
おそらく、一次資料は存在していないでしょうから、
はっきりしたことはわからないというのが実際のところなんでしょうけれど・・・。
61考える名無しさん:02/03/07 04:21
>>59
そうだね。犬だしね!
62猫電波:02/03/09 00:36
ごめん、ウザイのは承知ですが
>>60
>私の調べた範囲では、そのあたりに言及している資料は見つけられませんでした。
http://www.google.co.jpで検索してみてください。大抵は政治的背景について何がしか触れているものと思います。
>おそらく、一次資料は存在していないでしょうから、
たしか碑文とかが残っていたはず。ファラオが特権的な関係を神と結ぶ事が書かれていたとか
当時大きな勢力を誇っていたアメン神の神官から勢力を奪おうとしていた、とされています。
>>59
ディオゲネス萌え。でも、ソクラテス以降。
63ヘロヘロドス ◆JU2qG7h6 :02/03/09 01:53
>>62
>ごめん、ウザイのは承知ですが
いえいえ、とんでもありません。

>http://www.google.co.jpで検索してみてください。大抵は政治的背景について何がしか触れているものと思います。
うーん、google は愛用しているので、調べたはずなんですけど、
なんか調べなおしたらわんさかでてきますねぇ。(冷汗;
まあ、半分寝てる状態でやってることなんで、ご容赦ください。

>たしか碑文とかが残っていたはず。ファラオが特権的な関係を神と結ぶ事が書かれていたとか
>当時大きな勢力を誇っていたアメン神の神官から勢力を奪おうとしていた、とされています。
今、ざっと見たところ、なんか朝日の記者のエッセイにそういったことが書いてありました。
しかし、この記述を読むと、要は純粋に勢力争いであって、
一神教云々は、彼にとってはどうでも良いことのようだったような気がしますね。
なぜ、この人(イクナートン)の宗教改革が始めての一神教と呼ばれるのかが疑問になってrきました。
もう少し調べて何かわかったら又書きます。

私もディオゲネスは好きですね。なんかすざまじい人だたようです。
「ソクラテス以降編」まで続けられたらまた、いろいろ話ましょう。

実は、最近、「ギリシア哲学者列伝(中)」を読みました。
このスレの参考に、(上)を読もうと思ったのですが、
(こういうスレを立てる前に読んでおけという話もありますが・・・)
なんか絶版だそうで、(中)しか手に入りませんでした。
面白い本なのに残念です。
64考える名無しさん:02/03/09 06:19
>>52

バール信仰はマルドゥクが起源らしい。
関係ないのでsage
65ワン:02/03/30 20:40
夜の しじまに感じるものは、そう、古代人の知恵のことば。

ヘロヘロドスさん、こんばんわ、猫のミャーれす。       以上

66ヘロヘロドス ◆JU2qG7h6 :02/04/01 01:46
>>65
こんばんわ(といっても翌日ですが)。
ところであなたはどなた?
67ヘロヘロドス ◆JU2qG7h6 :02/04/01 02:06
ちょっと安易な発想かもかもしれませんが、

「アクナーテン」
アガサ・クリスティー
中村妙子訳
ハヤカワ・ミステリ文庫
ISBN4-15-070090-7

を読みました。(藁

これはフィクションなので、内容は史実ではありませんが、
理想主義者のファラオの、暴走の結果としての一神教、
というのは私にはリアリティがあるように思えます。

解説は吉村作治が書いているので、このあたりの言及に期待したのですが、
一神教が持ち出されたバックグラウンドについてはこの人は何も書いてません。
68考える名無しさん:02/04/01 02:13
分裂した価値観を一挙的に一元化するには一神教は有効だろうね
69ヘロヘロドス ◆JU2qG7h6 :02/04/01 02:43
>>68
まあ、アクナーテン(イクナートン)は大失敗したわけですが。
ユダヤ教の様に、それなりの社会的状況やコンセンサスがあって、
それをうまく利用する形でなら、そういうことになるのでしょうね。
70考える名無しさん:02/04/14 17:10
>>69
お前バカだろ?
71ヘロヘロドス ◆JU2qG7h6 :02/04/14 21:33
>>70
まあ、あんまり利口だとは思ってませんが。

私の発言に知識や理解、考察の不足による不備があったのなら、
教えていただけるとありがたいのですが。
72考える名無しさん:02/04/15 18:01
>>71
( ´,_ゝ`)プッ   
73考える名無しさん:02/05/10 02:24
詩=哲学であることも忘れていた
74.:02/05/21 00:59
age
75totti10:02/05/21 07:31
おはようございます。初めてお邪魔させていただきます。
突然ですが、「人のあり方やいき方に直接かかわってくるような
知識の可能性」という事柄について皆さんのご意見をお聞きしたいのですが。
できればソクラテスの意見などを参考にしていただければありがたいです。
ぶしつけで申し訳ありませんがどうかよろしくお願いします。
76考える名無しさん:02/05/21 07:36
アナクシマンドロス

名前が好き
77考える名無しさん:02/05/21 14:58
哲学なんかソフィーの世界読んだだけだぜ。
78考える名無しさん:02/06/11 01:49
DK片手にあつくかたるスレなのかとおもって騙されたyo!
79考える名無しさん:02/06/11 02:07

古代ギリシャ科学(ソクラテス、ソフィスト以前)が
汎神論なのか唯物論なのか気になってしょうがないです。
どなたか回答プリーズ
80考える名無しさん:02/06/13 19:55
レポート作成の参考になりますた
次はデモクリトスについて
もう少し穿った意見をおながいします
81考える名無しさん:02/06/14 06:56
あげ
82ディオゲネス:02/06/15 22:59
樽の中で寝てばかりいると肩がこるのォ
83考える名無しさん:02/06/15 23:06
>>82
引き篭もりの始祖ですね。
84ディオゲネス:02/06/16 19:30
本当は怠け者なんじゃ、わし。
85ウンコをタレス:02/06/21 18:22
わしについて語る奴はおらんのか?
86考える名無しさん
・・・