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泣犬:
小学生のときに雑種の犬を飼っていました
名前は『コロ♂』
全身真っ黒で、中型の体格に短いシッポ♪それはかわいい犬でした
彼はとても利口でひとなつっこく、当時は毎日のように遊んでいました
散歩も私の役目でいつもいっしょでした
かわいそうではありますが、ときにはいじめたりもしていました
そんなある日、忘れもしない平成4年8/6。
私が塾に居るときでした
同じ塾に通う近所にの友達が来て、私にこう言いました
「お前んちのコロ事故ったぞ!」
あまりにも突然のことで、初めは信じられませんでした
しかし急いで家に帰って庭に行ってみると
横たわっているコロを囲んで母と兄がしゃがんで見つめていました
母は泣いていました
わたしはそのとき、とても悲しいはずなのに不思議と涙が出ず、
ただただコロを見下ろして語りかけるだけでした
「コロ、どうしたの??」・・・
コロは血だらけで、目を開けたまま息はしていませんでした・・
死因は軽自動車による轢き逃げ。
その日は私が塾に行っているあいだにたまたま母が散歩をしていたのですが、
ちょっと目を離した隙の一瞬の出来事だったようです
一晩明けて、目の前の事実にとても悲しくなりました
それからしばらくのあいだ、ひとり隠れて何度も泣きました
人間の年齢で数えて3歳、犬の年齢でちょうど人間が成人(成犬?)したくらいでしょうか
まだまだヤリタイ盛りだったと思います(ちなみに近所の♀犬と3回交尾経験ありw)
今でも写真を見たり、
楽しかったときのこと、死んじゃったときのことを思い出すと涙が出てきます・・・
実家に帰ったときは欠かさずお墓参りをします
「コロ、天国で元気にしてますか?」