バイジーは絶滅・・・! 2006年12月
中国・長江にだけ生息する淡水性の「揚子江 河イルカ」(バイジー)は
絶滅したといえると、中国や米国などの研究グループが14日、明らかにした。
日本の研究者も加わり、11月から12月、6週間かけて長江で延べ3500キロに
わたって大規模な調査を行ったが、1頭も発見することができなかった。
バイジーは、数百万年前から生息していたとされる小さな目の白いイルカで、中国
では 「長江の女神」と呼ばれた。
1980年代初めには約400頭が生息していたとされるが、1997年の探査で
13頭が見つかり、2004年には1頭だけ目撃報告があった。
調査グループは、長江の頻繁な船の往来がバイジーが餌をとる際の妨げとなった
ほか、餌の魚の乱獲や水質汚染など生息環境の悪化が、減少の原因としている。
こうした環境の変化は、長江で生息数が400頭以下まで減少しているとされる
スナメリにも悪影響を与えているとみられ、同グループは「このままでは
スナメリは第2のバイジーになる」と警告している。〔共同〕
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20061214STXKE014014122006.html