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203名無しさん@お腹いっぱい。
『ロリババアとは何か
 この至上命題を探求し、様々なロリババアの可能性を模索する事で
 数多のロリババアの形態をこの世に現出させるのを目的とした研究会です
 さあ、君も今日からロバ研でロリババアについて語り合わないか!』

 そんな頭の悪いチラシを拾った俺は、試しにあいつに見せてみた。
「なんじゃこれは?」
 想像通り、返ってきた反応は半眼。普段からきつい目付きがさらに鋭く、
細くなっている。
「何か、お前みたいなのを研究したいんだとさ」
「……よくわからぬ嗜好の持ち主がおるもんじゃのう」
「うちの大学にこの前できたサークルらしいんだけど……よくこんなサークル
 認可されたよなぁ」
「さあくる? 同好の士が集まって語らう集い……じゃったかの」
「そうそう」
「しかし……わしのような存在がそうそうおるわけもなかろう。一体こやつらは
 何を研究しようというのじゃ? ……もしや、わしが知らぬだけで、世の中には
 千歳(ちとせ)を生きる者が溢れておるのか!? そして、こやつらはそのような
 者を捕らえ……ああ、そんな無体なっ!?」
「ああ、研究って言っても、お前が思ってるようなんじゃないから」
 多分、こいつの頭の中では腑分け……つまり、解剖とか、そういうのを
やってる図が思い浮かんでるんだろう。ターヘルアナトミアかいな。
「創作の中にな、お前みたいな登場人物って結構いるんだよ。だから、そういうのに
 興味があったり、そういう登場人物を嗜好する人間が集まって、あの登場人物が
 いいとか悪いとか、そういうのを語らったりするわけ」
「楽しいのかの、それは?」
「まあ、他人の価値観だから、俺には何とも」
 価値観の共有がそれなりに楽しいって事は、まあわかるしな。
 ……実際、こいつを目の前にしてると、そういう趣味嗜好の持ち主が存在
する理由というのも、よくわかるし。口に出しては言えないが。
「……よくわからんのう」
 再びチラシに目を落とし、彼女は首を捻っている。