編:家宅捜索は、いきなりですか?
A:そうです。警告メールみたいなのは一切無しで。朝の5時でした。
編:その時対応されたのは…。
A:母親です。自分は風呂に入ってたんです(笑)。夜はずーっと起きてて、明け方に風呂に入る、という生活リズム
だったので。そしたら母親が洗面所のところに来て『ちょっと、京都府警の人だよ』って。
びっくりしましたよ、本当に。最初はピンとこなかったんですけど、洗面所で着替えていたら
刑事さんが「WinMX」がどうのこうのって話しているのが聞こえたんですよ。で、『あ、アレか』って思いました。
編:刑事は何人ぐらい来ました?
A:8人です。うちのPCに「WinMX」がインストールされていて、ファイル共有できるかというのを確かめるために。
刑事さんがうちのPCを起動して、京都府警からアクセスして、ファイルがダウンロ−ドされているのを
確認してました。で、ファイルがダウンロードされている様子が画面に出るじゃないですか。
その様子を写真に撮って、それから逮捕状が出て、逮捕です。逮捕状は出る前提だったんでしょうけど
うちのPCを使用しているのが僕だということを特定して、それから逮捕状が出たみたいです。
編:PCは押収されたんですか?
A:はい。PC本体とキーボード、マウス、スピーカー。モニタは置いていかれて。
キーボードやマウスは指紋を検出するため、スピーカーは、落としたMP3を実際にそれで聞いていた証拠として
だと思います。あと「ネットランナー」(笑)。CD−Rは74枚入りのファイルを5〜6冊ぐらいです。
焼いた内容はほとんどMP3ですね。
編:逮捕されて、その日のうちに京都府警まで連行されたんですか?
A:新幹線で京都まで。とりあえず、僕は逃げないだろうということで、新幹線の中は手錠無しだったんですけど
京都駅を降りて警察まで行く時に「決まりだから」ということで。これ(両手錠)やられました。
それで腰紐も巻かれて。