パソコン初心者板総合質問スレッド vol.363

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306太宰治
ある夏の日、少年は珍しく早起きをした。
つりに行こう!お父さん早く!
さも面倒くさそうに、のそのそとお父さんは起きてきた。
りールを買ってもらう約束をしていた少年は、もうその日の内につりに行く気だった。
風が強い日だった。自転車のペダルが重い。しかし少年はうれしさで気に止めていなかった。
味のいいエサちょうだい!お店での少年の第一声。店番のおばちゃんが笑った。
のんちゃん、今日はどこへ釣りにいくんだい?
おばちゃんの大きな目がボクの顔を覗き込む。
ちかくの公園にあるでっかい池だよ!今日はね、お父さんがリールを買ってくれる
んだ!でっかい魚をたっくさん釣ってくるからね。
ポリネシアの原住民のような格好をした僕は高鳴る胸の鼓動を抑える術を知らなかった。