http://gigazine.net/news/20121115-egypt-hacker-leak-adobe-data/ 自称エジプト人ハッカー「ViruS_HimA」と名乗る人物によってAdobeのデータベースがハッキングを受け、アメリカ陸軍や空軍、NASA、
Googleをはじめとするパートナーや顧客らのメールアドレス、パスワードなどを含む15万件以上のデータが盗まれたことが明らかに
なりました。これはハッカー自身が明かしたものですが、このハッカーはすべての情報をネット上で公開したりするつもりでやったわ
けではなく、Adobeのセキュリティ体制を見直して欲しいとコメントしています。
攻撃者は「ViruS_HimA」と名乗っており、エジプト人ハッカーであると自称していますが、「1337年生まれだよ :P」とも書いているため、
本当にエジプト人なのかどうかは不明。
この自称エジプト人ハッカーHimAは、SQLインジェクションを利用して、ウェブ会議ソフトウェア「Adobe Connect」のサーバーである
Connectusers.comに侵入。フルアクセス権を得て、サーバーからメールアドレスやパスワードなどを含む15万件以上の顧客個人情
報と、「Adobe従業員」「アメリカ陸軍」「アメリカ空軍」「Google」「NASA」「.edu(教育関係者)」などのパートナー情報(こちらもメールア
ドレスやパスワードを含む)を盗み出しました。
HimAによると「Adobeのビジネスに損害を与えるつもりでやったことではない」とのことで、顧客個人情報については漏らすつもりはな
いようですが、メールアドレスのうち@以降が「adobe.com」「*.mil」「*.gov」のものについてはハッキングの証拠としてスクリーンショット
とともに公開するつもりだとのこと。
実際にHimAがサンプルとして公開しているデータの一部。コメントの通り、Adobeや米軍、政府関係者などの情報を得ているらしいこ
とが読み取れます。
ハッキングの理由について、Adobeが非常に大きな企業であるがゆえに、セキュリティ問題で脆弱性の報告を受けても通知までに5〜
7日、実際に対応するまでには3〜4カ月もかかっており、大手企業であればもっと早く反応し、できる限り早く解決すべきだということを
挙げています。HimAは「MicrosoftやYahoo!のセキュリティチームのようにはならないで欲しい。Googleのセキュリティチームのよう
になるべきだ」と