http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1211/06/news103.html 情報処理推進機構とJPCERT コーディネーションセンターは11月6日、2件の脆弱性情報を「JVN」サイトで公開した。Symantecと
Sophosのウイルス対策ソフトに任意のコード実行などにつながる脆弱性が存在する。
まずSymantecのウイルス対策ソフトには、CABファイルを展開する際に使用するコンポーネントに脆弱性が存在し、任意のコード
を実行されてしまう可能性がある。影響を受けるのは企業向けの「Symantec Endpoint Protection 11」と「Symantec Scan Engine
5.2」で、このほかの製品も影響を受ける可能性がある。最新版の「Endpoint Protection 12」と「Protection Engine for Cloud Services
7」には影響しないという。
回避策としてSymantecは、ユーザーにEndpoint Protection 12へのアップグレードを呼び掛けているほか、US-CERTではMicrosoft
の「Enhanced Mitigation Experience Toolkit」や「Data Execution Prevention」といったセキュリティツールの利用を推奨している。
また、Sophosのウイルス対策ソフトには整数オーバーフロー、ASLR回避、Internet Explorer保護モードの無効化、クロスサイトスク
リプティング、メモリ破壊、権限昇格、バッファオーバーフローの脆弱性が存在する。「Sophos Antivirus 9.5 for Windows」で確認され
たという。これらが悪用された場合、権限昇格やDoS攻撃、任意のコード実行などにつながる恐れがある。
Sophosはこれらの脆弱性を解決するパッチをリリースしており、このパッチを適用するか、最新版へのアップグレートをユーザーに
呼び掛けている。