http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1209/27/news100.html 米Googleのブラジル法人の社長が9月26日(現地時間)、同社の動画サービスYouTubeに投稿された選挙法に違反する動画を削除
しなかったとして警察当局の聴取を受けた後、釈放された。この動画は市長選候補者を攻撃するものだった。
サンパウロ警察の発表によると、Googleはブラジル法人社長のファビオ・ホセ・シルバ・コエーリョ氏に対する逮捕命令に不服を申し
立てているという。同氏は警察による尋問のために勾留され、捜査に協力することに合意した後に釈放された。
尋問は、サンパウロ州裁判所がイスラム世界で暴力的抗議行動を巻き起こした動画を禁止した翌日に行われた。当局はGoogleに対
し、この動画をYouTubeから削除するために10日間の猶予を与えた。Googleの広報担当者によると、この件に関し、法的機関から正式
な通告はなかったという。
総合すると、この尋問はGoogleが同社のWebサイトに第三者がアップロードしたコンテンツを管理することに関してブラジルで直面し
た最大の圧力であり、同社幹部がこのような厳しい対応を受けたのは初めてのことだ。
同社のサンパウロの広報担当者は同日、「Googleは法的機関に釈明を行っている」と語った。
コエーリョ氏はマットグロッソ・ド・スル州で起こされた訴訟について尋問された。同州の選挙裁判所は、1965年に制定された選挙法に
違反する動画をGoogleがYouTubeから削除しないことについて、コエーリョ氏に責任があると裁定した。
ブラジルの選挙法は、候補者の「尊厳や品位を害する」選挙広告を禁じている。
マットグロッソ・ド・スル州の裁判所の裁定は、パライバ州の選挙裁判所の同様の裁定に続くものだ。パライバ州の裁判所の裁定も、
選挙法に違反する動画の責任がGoogleの幹部にあるとするものだった。こちらの裁定は先週覆された。