カード決済ネットワークの米国Global Paymentsが3月に不正アクセスを受けたとされる問題で、クレジットカード情報の流出数は
1,000万人分以上に及ぶ可能性があるという。
セキュリティ関連ニュースサイトの専門家、ブライアン・クレブス(Brian Krebs)氏の30日付の投稿で明らかになった。
決済処理会社の名称には言及していないが、クレブス氏は米国Visaと米国MasterCardが米国国内の金融機関に警戒を呼びかけ、
特定のクレジットカードが今回の情報流出により不正利用の被害を受ける恐れがあることを警告し始めた、と伝えている。
MasterCardは30日、情報流出の可能性について、現在調査中であることを認めた。
Visaは、まもなく本件に関する声明を発表する見通しであることを示唆している。
MasterCardは談話を発表し、「現在、米国国内の口座情報を対象に不正利用の可能性を調査中である。
その結果、特定のMasterCardアカウントが危険にさらされている恐れがある、とペイメントカード・イシュアーに警戒を呼びかけた。
MasterCardはどんな時であれ、カードホルダーに迷惑が及ぶことを憂慮している。
われわれはこの事件を監視し、口座情報を保護するための措置を講じていく」と述べた。
MasterCardはまた、自分のカード口座に不安を感じるカード保持者は、いかなる場合であっても、そのカードを発行する金融機関に
連絡することを推奨している。
警察当局は本件について連絡を受けており、この事件は現在、独立系データ・セキュリティ機関により、フォレンジック調査の対象となっているという。
「MasterCard自体のシステムはいかなる攻撃も受けていない、という点は明確にする必要がある」
http://www.computerworld.jp/topics/563/202077/