先週末、Google Walletに相次いで欠陥が見つかった。最初の欠陥は
デベロッパーのzveloが発見したもので、root化された端末から容易に
PINを抜き出せるというものだ。
その数日後、オンラインニュースサイトのVergeが盗まれた端末から
Google Walletのpre-paid creditが利用できる脆弱性を発表した。
Googleは最初の欠陥については、root化された端末特有の問題であり、
二つ目の問題については早急に対応策をとるとコメントしている。そして
Google Walletはこれらの問題があるにしろ、現実社会で広く利用され
ている通貨やプラスチックのクレジットカードよりは安全であると主張
した。
だがはたして本当にそうだろうか。我々は見知らぬ他人に自分のクレ
ジットカードを貸したり、1万円札を渡したりすることはない。しかし、
電話はどうだろう?地震や通信障害等の緊急時、目の前で携帯を落下
させて壊したのを目撃したあと、電話を貸してほしいと言われた場合、
日本人の多くは無警戒に自分の電話を貸してしまうだろう。
Androidには多くのMalwareが発見されているが、そのほとんどは野良
マーケットで配布されていて、公式Market上のアプリなら通常問題は
ないとされている。しかしあなたの電話を借りた誰かが、隙をみて
野良マーケットからマルウェアをインストールするリスクは常に存在
する。
Android端末向けのマーケットは大手も参入し、提供元不明のアプリの
インストールを許可しているユーザは多いだろう。Android端末は
iPhoneや従来の携帯電話と異なり、電話の貸し借りにも多大なリスク
が存在するということを認識しておく必要があるだろう。
http://thenextweb.com/google/2012/02/09/google-is-reportedly-working-to-fix-a-major-google-wallet-security-flaw/