openSUSE開発チームは9月21日、「openSUSE 12.1」ベータ版の公開を遅らせることを発表した。「systemd」を
デフォルトにする作業に遅れが出ているという。
openSUSE開発チームは2011年5月に最初のマイルストーンを公開、ロードマップでは5回のマイルストーンを
経て9月22日にベータを公開することになっていた。
メーリングリストによると、遅れの主な原因はバージョン12.1でデフォルトとして採用されるsystemdへの切り替えに
あると説明されている。systemdはシステム起動時の初期化プロセスを制御する機構で、従来のopenSUSEでは
「init」(System V init)が採用されていた。openSUSE開発チームは「多数の人がテストするベータにするまで、
Factoryでさらなる作業が必要」と述べており、これによってベータ版の公開は2週間後に延期となる。
ロードマップでは11月11日に正式版を公開することになっているが、開発チームによると正式版のリリースは
予定通りという。その間、2回のリリース候補(RC)をリリースすることになっている。
openSUSEはNovellの出資を受けてスタートしたコミュニティ主導のプロジェクト。Novellは2011年4月に
米Attachmateによる買収が完了、SUSEは独立した事業として運営されている。openSUSEの最新安定版は
「openSUSE 11.4」で、2011年3月に公開されている。
http://sourceforge.jp/magazine/11/09/22/0510212