トレンドマイクロは9月6日、8月度の「インターネット脅威マンスリーレポート」を発表した。Android端末のroot権限を
不正に取得するマルウェア「ANDROIDOS_LOTOOR」の感染報告が企業から相次いでいるとして、注意を呼び掛けた。
同社によると、ANDROIDOS_LOTOORはroot権限を取得すると、特定のWebサイトに端末の情報を送信するという。
報告のあったのはいずれも企業ユーザーからで、PCにUSB経由でAndroid端末を接続した際に、PCのセキュリティ
ソフトでこのマルウェアを検知したという。既にAndroid向けセキュリティソフトでこのマルウェアに検出に対応した。
8月にまでに同社が確認したAndroidのマルウェアは193種類に上る。
また、国内ではほかの不正プログラムを自動実行するプログラム「PTCH_LOAD」の感染報告が目立った。この
PTCH_LOADは、正規のdllファイル「imm32.dll」が不正に改変された場合に検出されるといい。Windows起動中に
同ファイルを削除できないため、感染した場合にはWindowsの回復コンソールなどを用いて、復旧する必要がある。
アダルトコンテンツや宅配便業者を装ったスパムメールに添付される形で流通する「TROJ_YAKES」の感染も多いと
している。
不正プログラム検出状況では、国内外ともWindowsの脆弱性を突いてネットワークやリムーバブルメディアなどで
拡散するワーム「WORM_DOWNAD.AD」(別名Conficker)だった。
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1109/06/news060.html