先月、「iPhone 4」をメーンで使う一人のユーザーとして、とても気になるアプリが登場した。
NTTコミュニケーションズが開発した「050 plus」である。
名前を見てピンと来る方も多いかもしれないが、こちらは050、すなわちIP電話を利用できるiPhoneアプリとなる。
そもそも電話として使えるiPhoneに、なぜIP電話アプリがリリースされたのか? どういった点に注目したのか? 順を追って紹介していきたい。
ご承じの通り、iPhoneには本体に挿したマイクロSIMカードに090だとか、080などで始まる電話番号が割り当てられている。
標準の電話機能を使えば、iPhoneから電話をかけられるし、相手からの電話も受けられる。ごく当然に使っているiPhoneの電話機能。
実は、050 plusを導入することで、全く同じことができるようになるのだ。
注目されるのは、050の番号で始まるユーザー固有のIP電話番号を取得できることだ。
050 plusをiPhoneにインストールし、会員登録作業に進むと、電話番号の取得画面が表示される。
ここでユーザーは、選択可能な11桁の電話番号、もしくは下4桁の電話番号を自由に選べる。
取得した050のIP電話番号は、単なる飾りではない。050 plusのアプリを使うと、取得した電話番号から電話をかけられる。
通常の電話と同じように、自分の電話番号を相手に知らせ(発信者番号通知)られるのもうれしい。
電話をかけた相手も誰からの電話か分かるので、安心して電話に出られるはずだ。もし、相手が電話に出られなくても着信履歴に電話番号が残る。
もちろん050電話番号で電話を受けることも可能だ。相手が着信履歴に残った電話番号を見て電話をかけると、
iPhoneに着信画面が表示される(050 plusアプリの起動させておくことが必要)。
すなわち050 plusを導入すれば、1台のiPhoneに2つの電話番号を保有でき、ビジネスやプライベートで使い分けられるというわけだ。
無料通話ソフトとして有名な「Skype」にも、有料で電話番号を取得して電話を受けたり、発信者番号を通知するというサービスはある。
しかし、国内の固定電話や携帯電話にかけた場合は、正しく通知されないことが多かった。このため電話番号を通知できるのは、大きな魅力に感じるのだ。
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