Amazonが提供しているAndroid向けアプリストアは、GoogleのMarketplaceや
AppleのAppStoreと違う所があります。
アプリの定価はデベロッパーが決めますが、アマゾンは自由にそのアプリを
ディスカウントセールすることができる点です。セール価格は時には無料に
まで値段が下がります。但し、無料でセールしたとしても定価の20%は
デベロッパーの収入が保障されています。
この仕組を利用してAmazonはFree App of the Dayというキャンペーンを実施。
利用者を集めてきました。デベロッパーにしてもこのキャンペーンに取り上げ
られれば、売上が急上昇するのでメリットがありました。
これまでは。
どうやら最近、このFree App of the Dayのキャンペーンでデベロッパーが
得る収入が定価の20%から、実際の売上の一定割合に変更された模様です。
アプリの価格は0ですから、売上も0、つまりデベロッパーには1円も入って
来ないと言うわけです。
このキャンペーンに取り上げられると、アプリは何万もダウンロードされ、
自社が用意していたアプリ用のサーバーはアップグレードする必要が生じ、
トラフィックは増え、Androidならおなじみのうまく動かなかった端末の
ユーザーから大量のメールがサポートに届き、、、、、お金は1円ももらえ
ない。
まさに地獄のキャンペーン。喜ぶのはAmazonとユーザー。苦しむのは
デベロッパー。民主主義の多数決原理的に考えると非常に合理的な仕組み
かもしれません。
http://techcrunch.com/2011/08/02/amazons-appstore-youll-make-0-when-we-give-your-app-away-and-youll-like-it