シカゴに拠点を置くクーポン共同購入サイトGrouponが、アジアでの事業拡大を目指し、中国で事業を開始する
準備を進めていると報じられている。
The Wall Street Journal(WSJ)が米国時間2月20日に報じたところによると、最近になって、Gaopeng.comという
サイトを運営している企業が北京でGrouponの看板を掲げたオフィスを設け、求職者の面接を行っていたという。
Gaopeng.comは中国の広東省の深センを拠点とするインターネット企業、騰訊控股有限公司(Tencent Holdings)
に属する人物によって登録された」サイトらしい。Tencentは、Grouponに投資しているDigital Sky Technologiesへの
出資会社の1つだ。
また、WSJによれば、最近になって、Grouponのスタッフの求人情報が中国の求人サイトや大学のサイトに
掲載されはじめたという。その内容には、「最大手の共同購入サイト、上海でスタッフを募集!」とか、「史上類を
見ない急成長企業、Groupon(中略)今、中国で事業を展開へ」などがあったとWSJは報じている。
米CNETはGrouponにコメントを求めたが、20日午後時点で回答は得られなかった。WSJによれば、北京にいる
Grouponの広報担当者からもコメントは得られていないという。
All Things DigitalのKara Swisher氏が匿名の情報筋の話として報じたところによれば、GrouponとTencentは、
アジアでのGrouponのプレゼンスを高めるために提携する方向で1月に会合を持ったという。
Grouponは2月初め、Super Bowlで、チベットを題材にしたものなど社会問題を笑いの種にするコマーシャルを
流したとして批判された(実際には、これらのコマーシャルは、同社が取り上げている問題について募金を
呼びかけるキャンペーンの一環だった)。同社は数日後、謝罪してこういったコマーシャルを取りやめた。
http://japan.cnet.com/news/business/20426554/