Linuxプラットフォーム「Ubuntu」について、今後のバージョンにクロスプラットフォームのインターフェースライブラリ
「Qt」を実装する意向を、「Ubuntu Project」の生みの親でCanonicalの創設者でもあるMark Shuttleworth氏が明らかに
した。さらには同フレームワークをベースにしたQtアプリケーションをプリロードして公開する可能性もあるという。
Shuttleworth氏は米国時間1月18日、自身のブログでこの決定を発表し、「Ubuntu 11.04」をリリースした後に、
ディスクおよびダウンロード経由のインストールにおいて、デフォルトでQtアプリケーションおよびフレームワークを
含めることの利点を評価することになると述べた。
Shuttleworth氏はブログの中で「当プロジェクトのユーザー体験においては、使いやすさと効率的な統合が重要な
価値を持つ。われわれは選択したアプリケーションが相互に調和し、システム全体としても整合性が保たれることを
重視している。この方針から、これまでは『GIMP Toolkit』(GTK)を使用して書かれたアプリケーションに極めて高い
優先度を与えてきた」と述べた上で、「今わたしが言いたいのは、重要なのはこの価値であり、ツールキットは
そのための手段にすぎないということだ。(中略)Qtで書かれた最高水準のソフトウェアは数多くあり、これは
非常に優れたツールキットだ」と語っている。
http://japan.cnet.com/news/service/20425246/