Googleが2011年に投入するクラウドOS「Chrome OS」に、業界の専門家から批判的な意見が飛び出している。
Gmailの生みの親であるポール・ブックハイト氏は12月14日に、「予想:Chrome OSは来年消える(またはAndroidに「統合」される)」と
Twitterで述べた。同氏はその理由について、Androidの方が(タッチ非対応ディスプレイをサポートするための調整を加えれば)どの
点でも優れていると述べている。「これは言うまでもなく明白ではないかと思っていたが、人々はChrome OSを真剣に受け止めており、
Googleはデバイスまで出している」
Google創業者の1人サーゲイ・ブリン氏は以前、Chrome OSとAndroidが1つのプラットフォームに統合される可能性があると語っていた。
またオープンソース界の重鎮でFree Software Foundation創設者リチャード・ストールマン氏は、Chrome OSが人々を「不注意な
コンピューティング」へと押しやると批判した。同OSがローカルマシンではなくクラウドにデータを保存することで、ユーザーが自分の
データをコントロールできなくなるためだ。
同氏は、データを自分の手元ではなく、どこかの企業のサーバに置くと、そのデータへの法的な権利を失う恐れがあると指摘。
「警察がユーザーのデータを入手するには、ユーザーに令状を見せる必要がある。しかしデータがどこかの会社のサーバに
あると、警察はユーザーに令状を見せなくてもデータを入手できてしまう。その会社に令状を見せる必要すらないかもしれない」
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1012/16/news072.html