「イカタコウイルス」と呼ばれるコンピューターウイルスをインターネット上に流し、感染者のパソコンを破損させた
として、器物損壊罪に問われた元会社員、中辻正人被告(27)の初公判が9日、東京地裁で開かれた。中辻被告は
ウイルスを作成したことは認めたが、「器物損壊にはあたらず、そういう意図もなかった」と無罪を主張した。
弁護人も「パソコンのハードディスクに影響が生じたのは一時的で、復旧は可能だった」と述べた。
検察側は冒頭陳述で、中辻被告は昨年6月ごろにウイルス作成を計画し、ウイルス対策ソフトに検知されないよう
改良を繰り返していたと指摘。7月以降、少なくとも約3万3千台のパソコンが感染したという。
起訴状によると、中辻被告は今年5月23日、自宅パソコンで音楽ファイルを装ったウイルスをファイル共有ソフト
「ウィニー」に公開。6月23日にダウンロードした男性のパソコンに感染させ、ハードディスクを使用不能にしたとされる。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1012/09/news070.html