米調査会社のcomScoreは11月18日(現地時間)、10月の米検索市場に関する調査結果を発表した。
シェア1位と3位の米Googleと米Microsoftがわずかずつシェアを拡大し、2位の米Yahoo!はシェアを落とした。
comScoreは、Googleが9月8日に「Google Instant」を発表したことを受け、9月の調査から調査方法を修正し、
シェアランキングもGoogle Instantの影響を除いた「Explicit Core Search」と、Google Instantその他の影響を
含めた「Total Core Search」の2種類を発表している。前者ではユーザーが検索結果でエンターキーを押すか、
リンクをクリックした場合のみをカウントし、後者にはGoogle Instantでの検索結果候補が3秒以上表示された
場合など、GoogleがAdWordsで表示回数としてカウントしている状態と、地図や地域情報の検索などを
含めているという。
Explicit Core Searchのランキングでは、Googleが前月比0.2ポイント増の66.3%で首位、2位のYahoo!は
0.2ポイント減の16.5%、3位のMicrosoftは0.3ポイント増の11.5%だった。
Total Core Searchでも順位は変わらないが、Googleだけがシェアを前月比1.4ポイント伸ばしている。
10月に実行された検索件数は、Explicitでは166億2200万件、Totalでは184億3400万件で、いずれも前月より
4%増加した。Explicitでの検索エンジン別の検索件数は、Googleが4%増の110億2500万件、Yahoo!が2%増の
27億3500万件、Microsoftが7%増の19億1900万件だった。
comScoreは9月の調査から、検索エンジンベースのシェアも発表している。AOLとAskはGoogleの検索エンジンを
採用しており、Yahoo!はYahoo! Financeなど一部を除き、MicrosoftのBingを採用している。10月のGoogleエンジンの
シェアは69.2%、Bingエンジンのシェアは23.5%だった。なお、検索シェア4位のAskは11月に検索市場からの撤退を
表明している。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1011/22/news018.html