米Cisco Systemsが、元Apple幹部マーク・ペーパーマスター氏を雇った。同氏は、AppleがiPhone最新モデルの
「アンテナゲート問題」に揺れた数週間後に同社を去っている。
Ciscoは11月12日、ペーパーマスター氏が同社のシリコンスイッチング技術部門の副社長になったことを明らかに
した。
同氏はAppleでiPhoneのエンジニアリングを担当していた人物で、夏に同社を退社した。Appleは退社の理由に
ついての説明を拒んでいる。
Appleは6月にiPhone 4を発売し、同製品は大ヒットした。だが、同製品の受信感度が悪くなるとの報告で、Appleは
広報上の問題に見舞われた。同製品は、本体外周にアンテナを配するという新たな設計が特徴だ。
この問題が続いたため、Appleは記者会見を開いて、ケースを無償配布しなければならなかった。
ペーパーマスター氏は25年間米IBMに勤務した後、2008年にAppleに移った。
IBMは同氏の退社後、1年間は競合企業で働かないという契約に違反したとして同氏を訴えた。
連邦裁判所は当初ペーパーマスター氏がAppleで働くことを禁じたが、結局訴訟は和解に至り、同氏は2009年4月に
Appleで働き始めた。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1011/16/news013.html