セキュリティ企業の英Sophosは、Googleのスマートフォン向けOS「Android」の脆弱性を突く本格的なコンセプト実証
(PoC)コードが公開されたとブログで伝えた。
Sophosによると、問題のPoCコードは、モバイルブラウザプラットフォームWebkitに存在する浮動小数点データ処理の
脆弱性を突くものだという。GoogleはAndroid最新バージョンの2.2で既にこの脆弱性を解決済みだが、2.2が搭載されて
いるのはまだAndroid端末の36%にすぎず、ほとんどの端末に対してこのPoCコードが通用してしまう状態だという。
Sophosはユーザーが悪質なWebページを閲覧した場合を想定して実験を行い、Androidバージョン2.1と2.0.1でこの
PoCコードが通用することを確認したとしている。また、最新版の2.2が利用しているLinuxカーネル2.6.32には脆弱性が
多数あるとの報告もあり、状況は一層深刻だと指摘する。
同社によれば、最近のセキュリティカンファレンスではAndroidを狙う攻撃の研究に対して関心が高まっている傾向が
はっきりと見てとれるという。スマートフォンがPCと同じくらいパワフルになりつつある中で、OSや携帯端末のメーカーに
対しても、柔軟なセキュリティアップデートの仕組みが求められるようになるだろうとSophosは予想している。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1011/09/news020.html