Dellは11月4日、多数の社員をResearch In Motion(RIM)のBlackBerryから、自社製スマートフォンに移行させる
予定だと明らかにした。
この経費削減策は、会社支給のBlackBerryを使っているDellの社員約2万5000人に影響する。同社は全世界で
約10万人の社員を抱えている。
同社はまた、企業顧客をDellのスマートフォンに乗り換えるよう説得する取り組みも開始する。
Dellのスマートフォン乗り換えはWall Street Journalが最初に報じ、Dellの広報担当デビッド・フリンク氏は報道を
認めた。
フリンク氏は、移行はすぐに開始すると語ったが、完了までにはしばらくかかるだろうとも話した。RIMにコメントを
求めたが、回答は得られていない。
DellのBlackBerryユーザーは、「Dell Venue Pro」に移行する。同端末はWindows Phone 7搭載で、Deutsche Telekom
の米子会社T-Mobileのネットワークに対応する。
Dellのモバイル端末市場での野心を思えば、BlackBerryから移行するという同社の決定は意外ではないかもしれない。
同社は、幅広いサービスを販売し、宣伝する入り口として、携帯端末を利用することをしばしば口にしてきた。
Dellは昨年末にスマートフォン市場に本格参入したばかりで、先に米国で初のデバイス「Aero」を立ち上げた。Aeroは
GoogleのAndroidを搭載している。同社の5インチタブレット「Streak」もAndroid搭載だ。
RIMは企業向けスマートフォン市場で長らく優勢だったが、Appleなどの勢力拡大で市場シェアが減少している。
調査会社IDCによると、第3四半期に、同社の世界市場シェアは前年同期から4ポイント以上減少した。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1011/08/news021.html