今やほとんどすべてのハイエンドスマートフォンはAndroid 2.2へのアップグレードを実施済みか、あるいは実施中であり、
既に皆の注目はAndroid 3.0(コードネーム:Gingerbread)へと向けられている。
タブレットコンピュータに最適化されているという最新版のAndroidだ。
Androidの情報を追っているPhandroidブログのおかげで、Android 3.0に関する情報がまた少し明らかになった。
アイコンとユーザーインタフェース(UI)のグラフィックが大幅に刷新されていることに加えて、今回Android 3.0について確認できた最大のポイントは、
Google Talkプロトコルをベースとしたテレビ電話のサポートとGoogle VoiceでのSIP(Session Initiation Protocol)のサポートだ。
Google VoiceでSIPがサポートされれば、ユーザーはWi-Fiと携帯ネットワーク経由でGoogle Voiceへの通話を受信できることになる。
「つまり、音声プランなしでAndroid端末を使用する人たちも、近くにWi-Fi接続さえあれば、端末を電話として使えるということだ。
今や市場でVoIPの選択肢が多数提供されていることを思えば、特に革新的ではないが、Googleがこのサポートをネイティブに追加するというのは
注目に値することだ」とPhandroidブログには記されている。
実際、これは意外な展開ではない。
そもそもGoogleは既存のWebアプリケーションから技術を取り出し、それをほかのWebサービスに組み込むことに長けている。
GoogleがGoogle VoiceをGmailに組み込み、ユーザーがGmail経由で通話できるようにしたことなどは、その最たる例と言えるだろう。
Gingerbreadの詳細についてGoogleに問い合わせたが、同社は報道を認めなかった。
Googleは次のように述べている。
「Gingerbreadは年内のリリースを予定しているが、今の時点ではそれ以上発表することはない」
Phandroidはグラフィックが刷新されている様子を不鮮明ながらスクリーンショットで紹介し、基本的なアイコンの大半がよりシンプルで
見やすいデザインに変更されていると指摘、おそらく今年5月にPalmからGoogleに引き抜かれたUI設計のプロフェッショナル、
マティアス・ドゥアルテ氏がデザインしたものと推測している。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1010/21/news049.html