米Microsoftのコンピューターがハッキングされ、偽の医薬品宣伝サイトの運営やほかのWebサイトに対する
サービス妨害(DoS)攻撃などに使われていたことが分かったと、米セキュリティ情報ブログのKrebs on Security
が伝えた。
Krebs on Securityは、セキュリティ問題を専門とするジャーナリストのブライアン・クレブズ氏が運営している。
同氏によれば、このブログが9月23日に、約24時間にわたるDoS攻撃を受けた。その後別の研究者から、攻撃に
使われたIPアドレスの中に、Microsoftのアドレスと思われるものがあったとの報告が寄せられたという。
研究者によれば、犯行グループはこのMicrosoftのIPアドレスで、乗っ取ったマシンをドメインネームサーバとして
使い、多数の医薬品販売サイトを運営していたという。
Krebs on Securityのサイトはその後、Microsoftの信頼できるコンピューティング責任者、クリストファー・バド氏が
出したというコメントも掲載した。バド氏はこの中で、10月12日にこの問題が報じられたことを受けて調べた結果、
人為ミスが原因で設定に不備があった実験施設のネットワークハードウェア端末2台が乗っ取られていたことが
分かったと説明した。問題の端末は既に取り除かれ、顧客のデータが流出したり、プロダクションシステムが
影響を受けたりすることはなかったとしている。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1010/18/news015.html