LG Electronicsは10月4日、GoogleのAndroid 2.2(コードネーム「Froyo」)を搭載したタブレットコンピュータの立ち上げ
計画を破棄したと明らかにした。このため、来四半期に予定されていた同社初のタブレット発売は遅れるかもしれない。
これは、魅力的な新デバイスで赤字の携帯部門をてこ入れしようとしているLGにとって新たな後退となる可能性がある。
AppleのiPadがリードするタブレット市場は急速に競争が激しくなっており、そうした状況でLGのタブレットはあまりにも
遅れてしまう可能性がある。
「最も信頼性の高いバージョンのAndroidを搭載したタブレットを投入する計画だ。当社のタブレットに最適なバージョンを
決めるためにGoogleと話し合い、Froyoではないと判断した」とLGの関係者は語っている。
匿名希望のこの関係者は、LGはタブレットの発売時期をまだ決めていないと話している。
BlackBerryメーカーのResearch In Motion(RIM)は先週、タブレットマシン「PlayBook」を発表し、Samsung Electronicsや
Dellなどライバルが増えつつある急成長中のタブレット市場に参入した。
LGは今週、韓国でスマートフォン「Optimus One」を立ち上げた。今後世界のキャリア約120社を通じて同製品を発売し、
売り上げ1000万台を目指す。
LGのスマートフォンはまだ売り上げ100万台に届いておらず、同社はAndroidスマートフォンへの高い需要が、成長路線に
戻る追い風になると期待をかけている。
同社は先月、CEOを追放して創業者一族から後任を迎え、先週には中核事業てこ入れのための全面的な刷新を行い、
携帯電話部門とテレビ部門に新たな責任者を任命した。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1010/05/news013.html