米国ノベルとVMwareは、さる8月30日から9月2日にかけてサンフランシスコで開催されたVMworld 2010において、
SUSE Linux Enterprise Server for VMwareの提供開始を発表した。これは、2010年6月に発表した両社による
パートナーシップ拡大に向けた第一歩とされ、両社の合意はITの複雑さを軽減し、ユーザー企業が完全に仮想化
されたデータセンターの実現を加速することを目的としているという。
SUSE Linux Enterprise Server for VMwareにより、VMware vSphereとそのサブスクリプションを購入したユーザーは、
追加コストなしにSUSE Linux Enterprise Server for VMwareのパッチおよびアップデートのサブスクリプションを入手
することができる。加えて、VMwareは、SUSE Linux Enterprise Server for VMwareの円滑な技術サポートサービスを
提供する。この独自のソリューションにより、ユーザー企業にはVMware vSphere上で企業向けOSを配備・運用する
際のコストと複雑さを軽減するというメリットが生まれるとしている。
SUSE Linux Enterprise Server for VMwareは、SUSE Linux Enterprise Serverがユーザー企業から期待されている
信頼性、相互運用性、そして高いパフォーマンスだけでなく、6千近くある認定アプリケーションにより、企業向け
Linux OSのなかでもっとも幅広いアプリケーションのサポートが可能になるという。両社はSUSE Linux Enterprise
Server for VMwareで、ユーザー企業が自社のSUSE Linuxベースのワークロードをクラウド間で移行できる機能を
提供するとしている。
なお、同製品は日本国内においても、英語のみのサポート提供となる。
http://enterprisezine.jp/article/detail/2558