18日(米国時間)、Rubyの最新版となるRuby 1.9.2が公開された。
Rubyはオブジェクト指向のスクリプト言語。文字列処理機能が優れているほか、クロージャ、イテレータ、ガベージコレクタ、例外処理、
演算子オーバーロードなどの機能が実現されている。
Ruby 1.9.2はRubySpecのうち99%をクリアしていると報告がある。次の新機能や変更などをのぞいてRuby 1.9.1と互換性がある。
・IPv6もサポートする新しいソケットAPIの導入
・新しいエンコーディング機能の導入
・Randomクラスにおける乱数生成種類の追加
・Timeを2038年問題が発生しないように修正
・正規表現機能の拡張
・$からカレントディレクトリデータを削除
・新しいメソッドの導入
Ruby 1.9系は4つのサポートレベルを持っており、それぞれ次のOSが対応している。
・サポートOS: Debian GNU/Linux 5.0 IA32版
・ベストエフォートサポートOS: MacOS X 10.5/10.6 Intel版
・ベストエフォートサポートOS: FreeBSD 6+ amd64版およびi386版
・ベストエフォートサポートOS: Solaris 10
・ベストエフォートサポートOS: Symbian OS
・ベストエフォートサポートOS: mswin32、x64-mswin64、mingw32
・動くと推測されるOS: そのほかのLinuxディストリビューション
・動くと推測されるOS: そのほかのバージョンのMac OS X
・動くと推測されるOS: そのほかのPOSIX互換OS
・動くと推測されるOS: BeOS (Haiku)
・動くと推測されるOS: AIX 5
・サポート外OS: それ以外のOS
Ruby 1.9.2はDownload Rubyからダウンロードできるほか、それぞれのOSが提供しているパッケージ管理システムなどを経由してインストール可能。
http://journal.mycom.co.jp/news/2010/08/19/071/index.html