セブン&アイ・ホールディングスは8月3日、電子書籍に参入すると発表した。既にネット通販子会社を通じて
iPhone/iPad向けアプリをリリースしており、今後、アプリの書籍・雑誌に掲載された商品がネット通販で
売れた場合、出版社に売り上げの一部を還元する仕組みを2010年度内に導入する計画。来年度には
電子書籍のダウンロード販売も始める予定だ。
通販サイトを運営するセブンネットショッピングが、iPhone/iPadアプリ「セブン de 立ち読み」を7月16日に
リリース。書籍・雑誌の一部を“立ち読み”でき、ネット通販で実際の本を購入できる。
コンテンツは取次大手のトーハンが出版社から仕入れ、電子化してセブンネットショッピングに提供する形。
現在は約50タイトルの立ち読みデータを公開しており、今後拡大していく。
同アプリは、書籍・雑誌に掲載されている商品をセブンネットショッピングから購入できる機能も備えている。
掲載商品が購入された場合、出版社に成果報酬型の販売ロイヤリティーを支払うスキームを今年度内に
導入する予定。「読者に対しては電子書籍を通じた新しいショッピングを、出版社にはコンテンツからの
販売ロイヤリティーという新たな収益モデルを提供する」としている。
11年度には電子書籍のダウンロード販売も開始する計画で、iPhone/iPad以外のスマートフォンや
電子書籍リーダーなどにも対応していく。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1008/03/news066.html