米国Microsoftの「Windows XP Service Pack(SP)2」を対象とした「Internet Explorer(IE)」のセキュリティ・アップデートは6月8日
が最後になり、次回以降はアップデートを受けられない見通しだ。
Microsoftは、「7月13日でWindows XP SP2の延長サポートを終了します」という通知を何度か出していたが、この日以降、IEの
セキュリティ・アップデートまで終了になることを認識しているユーザーは少ないはずだ。
同社によると、Windows XP SP2を使っているユーザーは7月13日以降、IE 6、IE 7、IE 8のセキュリティ・アップデートが受けられず、
また、IEだけに対応するセキュリティ・アップデートを提供する手段もないという。
同社の広報担当者は、電子メールでの取材に対し、「2014年4月まで延長された当社のサポートを利用するには、XP SP3を
インストールする必要がある。IEを使っているSP2ユーザーだけを特別扱いすることはない」と述べた。
同社は、毎月第2火曜日に行っている定例のセキュリティ・アップデートを6月8日に実施し、IEのバグを6件修正した。IEの次の
アップデートは、8月10日になる見通しであり、この時点でSP2はサポート対象外となる。
IEの深刻な脆弱性が発見され、Microsoftが急いで修正プログラムを開発した場合、7月13日以前に緊急のセキュリティ・アップデート
が実施される可能性はあるものの、現在、同社が公開しているIEのセキュリティ・アドバイザリはない。6月10日発見されたバグは、
IEを含む各種Webブラウザ経由で利用される可能性があるものの、バグ自体はIEではなく、Windowsのヘルプ・コンポーネントに
含まれている。
今後もIEのセキュリティ・アップデートを受けるためには、Windows XP SP3にアップデートするしかない。SP2でも、Microsoftの
サイトから手作業でアップデート・モジュールをダウンロードすることは可能だが、“サポート対象外”であることに変わりはない。
同社は、IEのアップデートとOSのサポート・ライフサイクルを密接にリンクさせており、XP SP3用のセキュリティ・アップデートが
XP SP2に対応する保証はない。
なお、Windows XP SP3は、2014年4月8日まで延長サポートが提供されることになっている。
http://www.computerworld.jp/topics/vs/184369.html