米調査会社Nielsenが6月4日(現地時間)に発表した第1四半期(1〜3月)における米スマートフォン市場に関する調査報告によると、
米AppleのiPhoneおよび米GoogleのAndroid搭載端末が、それぞれシェアを前年同期比で2ポイント伸ばした。
スマートフォンの携帯電話全体に占める割合も着実に増えており、23%と2009年第2四半期から16ポイント伸びている。
スマートフォン市場の機種別シェアは、首位は依然としてカナダのResearch In Motion製BlackBerryだが、2ポイント減の35%だった。
2位が28%のiPhone、3位はこれも2ポイント減で19%の米MicrosoftのWindows Mobile端末で、Androidは9%で4位につけている。
iPhoneとAndroidのほかのスマートフォンとの大きな違いとして、NielsenはOSへの忠誠度を挙げている。各スマートフォンユーザーに
次に購入したい機種のOSを聞いたところ、iPhoneユーザーの80%、Androidユーザーの70%が次も同じOS搭載機を購入したいと回答した。
BlackBerryではこの数値は47%、Windows Mobileでは34%とそれぞれ半数に届かなかったのと対照的だ。
この結果では、AndroidユーザーでiPhoneに乗り換えたいとしたユーザーの割合は、その逆の2倍だが、iPhoneの市場シェアはAndroidの
約3倍であるから、数でみればiPhoneからAndroidへの乗り換え希望者の方がその逆より多いことになる。
通話以外の端末利用方法でも、AndroidとiPhoneはほかのスマートフォンと異なる特徴が見られた。iPhoneユーザーはゲームのダウンロード
やオンラインでのプレーがほかのスマートフォンより多く、Androidユーザーは着信音、画像、壁紙のダウンロードやアップロードといったファイル
転送が多いのが特徴だ。
なお、米Gartnerが5月19日に発表した第1四半期の世界スマートフォン市場シェアでは、Androidがシェアを1.6%から9.6%へと大幅に拡大して、
Windows Mobileを追い抜いている。また、米調査会社NPD Groupは第1四半期の米スマートフォン市場の調査結果として、消費者向けの販売
台数ベースでAndroid端末がiPhoneを抜いて2位になったという報告を発表している。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1006/07/news009.html