【サービス】アップルの音楽業界への影響力--「iTunes」の成功と反競争的行為の可能性(10/06/02)
複数の音楽業界筋が米CNETに語ったところでは、米司法省(DOJ)の調査員が、少なくとも3週間前から、Appleのデジタル音楽に関する商行為に
ついて事情聴取を始めているという。
DOJの調査員は、レコード会社やデジタル音楽ストアの数多くの幹部に事情を聴いており、この件に詳しい人物によると、調査員の関心は明らかに、
Appleが反競争的な戦術をとってきたかどうかを知ることだという。この情報筋は、DOJの調査は実情調査の段階でしかなく、調査員が不正行為を
特定したり、Appleに対して訴えを起こそうとしたりしている兆候はないと話している。
Appleと米司法省の関係者に取材を申し込んだが、回答は得られなかった。
本稿執筆時点で、今回の調査について以下のことが分かっている。
米司法省の調査員は、Appleが「iTunes」による影響力をどのように行使しているかについて、4大音楽レーベルと数社のデジタル音楽小売企業の
幹部に事情を聴いている。
調査員が関心を持っていることの1つは、Appleが市場を支配していることを利用して、大手レコード会社のうち2社に対し、「MP3 Daily Deal」という
Amazonの特別音楽プロモーションへの参加をやめさせようとしたかどうかだ。
少しだけ例を挙げてみよう。大手レーベルは楽曲やアルバムにさまざまな値段をつけたいと思っていたが、Appleは何年にもわたって抵抗した。
2005年、音楽業界の幹部が楽曲の値上げを検討したとき、Appleの最高経営責任者(CEO)Steve Jobs氏は、大手レコード会社は「強欲になって
いる」と言った。2009年、Appleはついに、レーベル各社が楽曲の価格を多少調整できるようにした。
一方iTunesファンにとっては、Appleは自由の戦士だった。Appleは消費者のために立ち上がったと理解されていた。アルバム全体を購入するよう
消費者に強制するのをAppleが拒んだことで、消費者は欲しくない楽曲のためにお金を手放さずにすんだ。また、Appleが99セントという楽曲の価格
を上げようとしなかったことも、消費者にとっては、同社によって音楽の価格が低く抑えられたということだった。そして米国政府は、このような行為
に対して詮索することは1度もなかった。
http://japan.cnet.com/news/commentary/story/0,3800104752,20414245,00.htm
しかし、Appleが、音楽を割引価格で提供しようという競争相手の取り組みをつぶそうとしたとして非難されていることは、消費者のためとは
見られないかもしれない。
AmazonのMP3 Daily Dealというプロモーションは、特定の楽曲をリリース日に値下げして、大々的に宣伝するというものだ。Amazonは、
一定期間その楽曲への排他的なアクセスを得られるよう交渉することがあり、レーベル各社とアーティストはしばしば、MP3 Daily Dealを
自らのウェブサイトで宣伝して支援している。
音楽業界筋が4月に米CNETに語ったところでは、Appleの幹部はレーベル各社に対し、Amazonのプロモーションに含まれたすべての楽曲は
iTunesでのプロモーションの対象にならないと告げたという。
BillboardのEd Christman氏が3月に報じたところでは、Appleはレーベル各社に対し、MP3 Daily Dealに対する支援を「考え直す」よう試みたと
されている。Christman氏によれば、AppleはEMI Groupの幹部に連絡をとり、似たような不満を述べたという。
iTunesがDOJとトラブルになる可能性を見ていくには、まずAppleの成功について考えなければならない。同社はこの10年で、デジタル音楽
プレーヤーの「iPod」と音楽ストアのiTunesによって、世界中の人々が音楽を聴き、保存し、購入する方法を完全に作り変えた。
2008年の第1四半期には、iTunesの市場シェアは19%だった。
Appleがデジタル音楽を支配しているように、ある市場を支配している企業は、独占禁止法に違反していると非難されることがよくある。企業が
同程度の規模の競争相手と戦っているときなら、攻撃的な戦術も、単にうまくやっているとみなされるものだ。しかし、大きな市場シェアを持った
企業が同じ戦術をとれば、すぐに非難の声が上がることがある。
もう1つ、Appleが2桁の成長をみせていたのと同じ時期に、Amazonもデジタル音楽市場でシェアを伸ばしていた。Amazonのシェアは、2008年
前半の6.8%から、2010年の第1四半期には11.8%に拡大した。MP3 Daily DealがこのAmazonの成長をどれだけ促したか、そしてAppleの何らか
の行為がその成長をどれだけ遅らせたか。DOJの調査員は今、このような問いを投げかけているに違いない。
マイクロソフトって完全に負け組だよな
発売日の「前日」にアマゾンで全部売れていれば、発売日にiTunesが金をかけてプロモーションするだけ無駄だわな。
成功した企業からタカるのがアメリカ流だな
コリアップルに食い物にされてまで配信してもらう理由がわからん
>>5 と言うかマイクロソフトで懲りてるんだよ
特権を与え違法を見て見ぬふりして・・・
世界中のOSをWindowsに一本化にすれば素晴らしい未来が到来するはずだったけど現実は悲惨
多様性を失い競争を忘れたWindowsは腐ってしまった
>>7 MSがおかしくなったのは、独禁法で叩かれだしてからだろ。
>>8 逆だ、シェアが膨らんでおかしくなったから独禁法で叩かれだしたんだよ
>>9 シェアなら90年以前にすでに独占状態だったが。