携帯電話メーカーのNokiaとブラウザメーカーのOpera Softwareは5月27日、Adobe SystemsのFlashをサポートすると約束した。
AdobeはFlashをめぐりAppleと激しい論争を展開している。
Appleのスティーブ・ジョブズCEOは先月、Flashを信頼性がなくモバイル機器に適さないと非難し、両社の間の戦いをエスカレート
させた。Flashは多くのスマートフォンで使われているマルチメディアソフト。
Opera創設者の1人ヨン・フォン・テッツナー氏は27日に、同社はFlashをサポートすると語った。同社は携帯電話で最も使われている
ブラウザを提供しており、オープンインターネットを強く支持している。
「FlashはわれわれがサポートしているWebのプロプライエタリな一部にすぎない」とフォン・テッツナー氏はロンドンの
Open Mobile Summitで語った。
「われわれもFlashをサポートする」とNokiaのソリューションビジネス部門責任者アルバート・トレス氏は言う。
Flashを使った動画とゲームは多くのWebサイトで配信されているが、AppleはiPhoneとiPadでFlashをサポートしていない。
AppleとAdobeの対立は数カ月前から高まっていた。Appleは、Flashはバグが多くてバッテリーを消耗すると批判し、Adobeは、
AppleがiPhone・iPad向けのプログラムを作る開発者を専制的に支配していると非難している。
批判の言葉は過熱し、4月にはFlashの「プラットフォームエバンジェリスト」リー・ブリムロー氏が、(Appleを批判する)ブログの
最後を「くたばれApple」という言葉で締めている。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1005/28/news030.html