ソフトウェア開発のインクリメント(東京都多摩市)は5月21日、顔を含む画像を送ると、顔や目、鼻などの位置を認識して
座標データを送り返す顔認識APIを提供するサイト「detectFace();」を公開した。APIの提供は無料で、商用利用もできる。
顔、目、鼻、口、眉の位置と輪郭を認識し、その座標データをXML形式で送り返すWeb API。各パーツの輪郭情報まで
提供するため、凝ったアプリケーションを構築できるという。
同APIを使ったサンプルサービスとして、画像をアップロードすると、画像中の人間の顔がパンダのイラストに変わる
「ぱんだら」も公開している。
「価格はまちまちだが、顔認識エンジンの価格は安くても100万円以上。高い場合には1000万円以上するものもある」
ため、個人のアプリ開発者は顔認識エンジンを使ったWebアプリが作りにくかったという。「今まで高価で手が出せなかった
デベロッパーやWebクリエイターにこの顔認識技術を使ってもらい、新しいサービス構築の一助になれば」としている。
同社は昨年6月の創業から顔認識技術の研究・開発を行って来た。開発成果を無料のWebサービスとして公開し、
評価、意見を集めながら技術を向上していく。今後は、顔識別技術の開発やペットや食べ物など人間以外の
認識技術を開発し、画像にタグを自動で付けるシステムなどの構築を検討している。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1005/21/news085.html