アットマークテクノは,通信や周辺機器の制御に必要な汎用インターフェースを標準搭載したLinux対応でARM9搭載の小型・低価格CPUボード
「Armadillo-420(アルマジロ-420)」を発売する。
「Armadillo-420」は小型・低価格なCPUボード「Armadillo-220」の後継機で,機能と外形を引き継ぎ同サイズのケースに収めることが可能。
性能はArmadillo-220と比較して格段に向上し,CPUクロックは2倍の400MHz,RAM/フラッシュメモリも2倍の容量となったほか,USB High Speed
(480Mbps)に対応,MicroSDスロットも搭載。OSとしてLinuxを標準搭載しているので,オープンソースのソフトウェア資産を活用しやすく,開発が簡単。
利用用途としては,ネットワークに対応したICカードリーダー,データロガー,監視装置などが想定される。また,動作温度範囲-20〜70℃に対応
しているため,野外設置の監視カメラや計測装置にも採用しやすい仕様となっている。
動作時の消費電力が1W程度と省電力設計である点も大きな特長。さらに,ユビキタスの高速起動ソリューション「Ubiquitous QuickBoot
(ユビキタス クイックブート)」にも対応する予定。QuickBootと組み合わせると,ゼロ待機電力が実現できるため,バッテリー動作する装置や
ソーラー発電で動作する装置などにも利用することができる。
Armadillo-420は,開発に必要なケーブル類やDVD-ROMなどを同梱した「Armadillo-420ベーシックモデル開発セット」(型番:A4200-D00Z),
および量産ボード2種類を2010年5月24日に発売(5月11日から受注開始)する。量産用ボードは1台から購入することができ,100台一括
購入時の単価は18,000円程度と,数百〜数千台程度の中小規模の量産に適している。
http://www.elisnet.or.jp/news/news_detail.cfm?select_news_id=19971