米インターネット検索大手グーグルが進める書籍の電子化を、米国のほぼすべての出版社が承認していることが9日分かった。
電子化を承認した上でグーグルが展開している電子書籍の販売促進活動に参加を決めた著者や出版社の数は、同日までに
2万5千を突破した。共同通信の取材に対し、グーグルが明らかにした。
参加を決めた出版社などが扱う書籍数は200万点に達する。グーグルは6月下旬にもネットを通じた電子書籍の販売を始める
計画だが、著作権が切れた書籍も含めると取り扱う書籍数は400万点に上り、世界最大の「バーチャル(仮想)書店」が誕生する。
大手から中小まで出版社の足並みがそろったことで、米国の書籍は今後、ほぼ例外なく電子化の対象となる。印刷本から
デジタル本へのシフトが急速に進むことになる。
米ネット小売り大手のアマゾン・コムや米電子機器大手アップルなどの参入で急成長を続けている米電子書籍市場は、
グーグルによる巨大書店の登場で拡大に拍車がかかりそうだ。
グーグルは販促活動への参加者について、詳細の説明は避けたが「ほとんどすべての米出版社を含む」と明言した。
http://www.47news.jp/CN/201005/CN2010051001000155.html