The New York Timesの報道によると、「iPod」や「iPhone」の産みの親の1人であるTony Fadell氏が、9年間続いたAppleとの
関係を公式に断つという。
Fadell氏はiPod担当シニアバイスプレジデントを7年間務め、Appleの復活に重要な役割を果たしたと広く称賛されている。
2008年11月にiPod担当の役職を降りたが、同社最高経営責任者(CEO)Steve Jobs氏のアドバイザーとして会社にとどまっていた。
報道によると、Fadell氏は米国時間3月29日夜にApple退社をオンラインで発表する見込みだという。
Fadell氏は2001年、iPod技術チームの立ち上げメンバーになり、2006年にはJon Rubenstein氏の後を継ぎ同部門のトップに
昇進した。Rubenstein氏は現在、PalmのCEOを務めている。Fadell氏は、携帯音楽プレーヤーとデジタル音楽ストアを結びつける
アイデアの背後にいた人物として、Fortuneから評された。報道によると、Fadell氏はこのアイデアをシリコンバレーで売り込んで
まわり、シアトルに拠点を置くRealNetworksでの6週間の在籍などを経て、Appleにたどり着いたという。
Fadell氏の在任期間中、iPodは新奇な製品から収益源へと成長し、Appleのパーソナルコンピュータ分野における復活と
モバイルコンピューティングへの参入に道を開いた。
Appleの関係者にコメントを求めたが、記事執筆時点までに回答は得られなかった。
Fadell氏は、複数企業の顧問と、環境技術企業への投資に注力する計画だと述べた。
http://japan.cnet.com/news/biz/story/0,2000056020,20411306,00.htm