米Facebookが改定準備中のプライバシーポリシーおよび利用規約を公表し、ユーザーからの意見を求めている。3月26日の公式ブログによると、今回の改定は新たなサービスや製品を
実現するためのものという。
新たな規約案はFacebook Site GovernanceのDocumentsタブに掲載されている。対応言語は英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語で、従来の規約とどこが変わったのか
が分かりやすい“訂正線入り”版も用意されている。同社は4月3日までに改定案に対するフィードバックを書き込むようユーザーに呼び掛けている。
プライバシーポリシーの改定案では、全般に一般的な用語を使った平易な表現に変更されている。前回の改定で追加された位置情報機能に関する項目も書き換えられており、公式ブログ
によると、当時想定していた「投稿に位置情報を追加する機能」以上のサービスを準備しているという。
また、Facebookが事前に承認したサードパーティーに対して、ユーザーの便宜を図るためにユーザーが公開設定している個人情報を提供するという項目が追加された。ユーザーが
Facebookにログインしたまま該当するサードパーティーのWebサイトやアプリケーションにアクセスすると、初めて訪れるサイトであっても個人情報が反映されたサービスを受けられる
ようになるようだ。この機能はオプトアウトで設定されている。
利用規約では、個人が1つ以上のアカウントを作ることを禁止する条項や、サードパーティーの開発者に対してFacebookで取得した情報の広告ネットワークや情報ブローカーへの譲渡を
禁じる条項などが追加されている。
Facebookは今年に入ってプライバシーポリシーの改定を発表したが、個人情報の扱いに関する条項に関して多数のユーザーからの反発を受け、2月17日に改定を撤回している。同社は
ユーザーからのフィードバックを反映させた新規約を4月中に公開する計画だ。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1003/29/news019.html