「Firefox」の開発元である米国Mozillaは、Firefoxのプラグインが最新バージョンに更新されているかどうかをユーザーがチェックできる機能を提供しているが、同社は目下、
この機能を競合のWebブラウザのユーザーにも提供すべく、ツールの準備を進めている。
先週発表されたスケジュールでは、Mozillaは3月23日にこのツールをクロス・ブラウザ対応に切り替える予定となっている。このツールは、最新版の「Firefox 3.6」に
組み込まれているプラグイン・バージョン・チェック機能の派生版であり、「Chrome 4」「Opera 10.5」「Safari 4」のユーザーはこのツールを使って、「Flash」や「QuickTime」といった
ブラウザ・プラグインが古いバージョンでないかどうかを確認できる。こうしたプラグインの古いバージョンは概して、ハッカー攻撃のターゲットにされやすい。
「Internet Explorer」に関しては、サポートされるのは「IE 7」と「IE 8」の2つで、チェックできるプラグインの種類がほかのWebブラウザより少ない。
3月23日の正午時点で、Mozillaは同ツールの暫定版を公開し、競合Webブラウザ向けのプラグイン・チェック機能を有効にしている。
このツールでプラグインをチェックすると、脆弱な可能性のある古いプラグインには黄色の「Update」ラベルが、最新バージョンに更新されているプラグインには
緑色の「Up to Date」ラベルが、ステータスが不明のものにはグレーの「Research」ラベルがそれぞれ表示される。
Mozillaがプラグインのバージョン・チェック機能を導入したのは昨年のこと。当初、チェックの対象は「Adobe Flash」「のみだったが、その後、ほかのプラグイン
もリストに加わり、今年1月には、Firefox 3.6のリリースに合わせてWebブラウザ本体にこの機能が組み込まれた。
このツールの目的は、攻撃に対して脆弱な、パッチ未適用のプラグインの存在をユーザーに示すことだ。同ツールはMozillaのサーバをpingし、マシンにインストール
されているプラグインのバージョンと最新のバージョン番号とを比較する。「Update」ラベルが付けられたプラグインに関しては、最新バージョンを入手できる
ように、各ベンダーのプラグイン・ダウンロード・ページへのリンクがはられる。
http://www.computerworld.jp/topics/vs/177530.html