「米国AppleのiMacは今年、世界のデスクトップ市場における成長の25%を占め、同市場の牽引役となるだろう」
――米国の投資銀行Caris&Companyは先ごろ、このような予測を明らかにした。
ここ最近、PC市場の成長を下支えしているのはネットブックとノートPCだ。Appleの場合、前四半期に販売した全Macのうち、
63%がノート型Macだった。
Caris&Companyのアナリスト、ロバート・シーラ(Robert Cihra)氏は、2010年のPC市場における成長のうち、90%は
ネットブックとノートPCによるものだと予想していた。
消費者の間では、ノートPCに対する需要が高い。しかし、最近ではAppleのiMacが復調の兆しを見せ始めている。この結果を
受け、シーラ氏は2010年におけるiMacの出荷台数が、前年比3%増加すると見込んでいる。ちなみに2009年におけるiMacの出荷
台数は、一昨年度比12%の減少だった。
Appleは2009年10月に最新型iMacをリリースして以来、販売台数を伸ばしてきた。シーラ氏によると、最新型のリリース後、
デスクトップ型の販売台数は大幅に増加したという。
Apple関連情報のWebサイト「Apple Insider」は、シーラ氏の言葉を以下のように掲載している。
「2010年にPC出荷台数における成長の90%以上を占めるのは、ノートPC/ネットブックだという見方は変わらない。ただし、
新興市場の台頭や企業におけるハイスペック・マシンの導入、ゲーム愛好者に支えられ、2年前から続いているデスクトップの
マイナス成長には少なくとも歯止めがかかっているように見える。今年は1ケタ台前半のプラス成長に転じそうだ。(中略)
信じられないかもしれないが、われわれは2010年通期におけるデスクトップ市場全体の成長のうち、4分の1はAppleのiMacで
占められると予想している」
なお同氏によると、Appleは今後も独自の製品/価格戦略を展開し、堅調なビジネスを継続できるという。ちなみにCaris&Company
では、Macは2010年に業界平均の1.6倍の急成長を遂げると予想している。
http://www.computerworld.jp/topics/pcc/177449.html